表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
212/217

逆様の城 4

相克の教会編第二十一話目となります。

いよいよ本編そのもののラスボスが一旦は登場です。

では本編へGO!

 全部の宝玉を完全に壊すことに成功したジャック一行、最上階へと繋がる道が開き、螺旋階段を上って行くとただ広い場所に出てきた。

 殺風景な場所ではあるが、雲一つない青空が広がっているだけでそれ以外本当に何もないと思っていると、丁度最上階であるこの場所の真ん中辺りに真新しい箱型の機械がくっついている。

 それこそがこの城における異変の正体であるが、その目の前に見慣れないナーガ族が立ち塞がっている。

 ジャックが代表して前へと足を進めていくと、その男は二メートルを超える己の身の丈を遥かに超える大剣を取り出した。

 大剣は細かい装飾が施されており、明らかに価値のある逸品のであるが、それ以上にナーガ族の男の雰囲気がただならぬ人物であると知らせている。

 警戒心をむき出しの状態で勇者の剣を握りしめつつ距離を少しずつ詰めていくと、男は刃先をジャックへと向けた。


「貴様と今ここで争うつもりは無い。もはや私個人のこの地での成すべきことはもう終わっている。ただ、当代の勇者でありある意味最初の勇者である貴様の顔を一目見ておこうと思っただけさ」

「邪核を取り込んだ者だな?」

「そうだ。貴様自身この地を巡って最低限でも貴様自身のルーツを知ったんじゃないのか? 此処は勇者の一族発祥の地。元は『願い』の一族と呼ばれていたそうだ」

「ヒューマン族と何が違うのよ」

「聖女。いや…新たな聖女と呼ぶべきか。君こそがドライ最高司祭が目指していたヒューマン族の完成形。君から多くのヒューマン族が生まれていく。そして、それこそが君達兄妹へと向けたたった一つの手向け」

「その言い方。もしかして、教会方面のトラブルはドライ最高司祭との打ち合わせが?」

「どうだろうな。お互いに警戒し合ってはいるし、一度でも話し合ったことは無いさ。ただ、あの親馬鹿の考えることは最低限でも分かるし、あの男も私のやりたいことを最低限でも理解しているだけだ」

「理解している? 何を理解しているんだよ! ジャック兄ちゃんやアンヌ姉ちゃん達を放り出してやりたいこと!?」

「子供だな。君は。親と言うのは子共には幸せになってほしい者さ。それが真っ当な感性の持ち主ならな。それが、真っ当な方法では無理なら邪道に頼るしかないのさ。教会に古くから伝わる『相克』と言うやり方をな」

「相克…相容れない二つのモノを一つにする事…ナーガとヒューマンを一つにして新たな種を作る? それが教会が発足した本当の理由?」

「どうだろうな。ただ、お前達が思う以上に今のヒューマン族は隠し事が多いのさ。まあ、本来の意味でのヒューマン族は願いの一族以外居ないはずだがな。そうだろう? リアン」

「…聞いたことがあるだけじゃがな。この地に足を吹き込んで儂も思い出したぐらいじゃよ」

「どういう意味だと聞いても貴様は教えないんだろうな」

「ああ。知ればいい。ヒューマン族の秘密も、貴様たちの父親の真意もな。まあ、間に合えばの話だが」

「!? そういう事か!?」


 ディラブは微かに端っこの方が明るくなっていることに気が付いた。


「もう既に戦火が開かれている!? そうか。ジャック様達が完成し、勇者として完全に覚醒した以上、アンヌ様の安全がある程度確保した時点でもう教会の役目は終わっているんです!」

「貴様は何がしたい?」

「言っただろう? 貴様の姿を一目見ておきたかっただけだ。この私と他戦う者をな。今の私では貴様には勝てない。だが、貴様と言えばこの状況で私と戦えば教会やそこに生きる人達を救えない。安心しろ。この装置は貴様たちにくれてやる。捕まえたナーガ十将軍の下部メンバーはもう適当に放り出している。今何処にいるかなんて私には興味ない」

「ナーガ十将軍の下部メンバーを拉致した目的は何ですか?」

「膨大な魔力だ。私の邪核を解放するためには膨大の魔力が必要だからな。十将軍の上部メンバーは封印対策をされているためにまず不可能だが、下部メンバーは封印と言う行動で捕まえることが出来る」

「邪核の第一段階は既に…」

「ああ。時間は掛かるが私の体に馴染んできている。さあ、行けばいい。私はこの辺で退散しよう。願いの一族の末裔よ」


 黒いヘドロのようなものが地面から姿を現したと思ったら男の体をあっという間に消してしまった。

 ヘドロも瞬く間に消えて行く。

 ジャックは少しだけ警戒しつつも箱型の装置を一刀両断にしてしまう。


「早く下まで降りましょう」

「来た道戻るの? 流石に時間が掛かり過ぎない?」

「俺の魔術で一気に戻る。戻ればもう既に戦火が開かれているはずだ。一般人を守りつつ教会本部まで最短ルートを移動するぞ」


 ジャックが魔術で仲間達事転移の魔術で移動すると、教会本部も下町も全部が日で包まれようとしていた。

どうでしたか?

次回からはいよいよこの町での本格的な戦闘が始まります。

では次は第四章相克の教会第二十二話でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ