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逆様の城

相克の教会編第十八話目となります!

今回から新たなダンジョン攻略編開始となります。

では本編へGO!

 逆様に渦巻いている巨大なお城のようなデザインのダンジョン、出入口は虹で作られている可能ような螺旋階段であり、歩いて一番下層に位置する場所には金属で出来た巨大な両開きのドアを発見したジャック一行。

 ジャックとディラブの二人で両開きのドアを開けると、中から重苦しい空気が足元目掛けて漂ってくる。

 全員が武器を取り出して戦闘態勢に移行しつつ手早くダンジョンを攻略するべくまずは目の前にある階段を上るために歩き出す。

 中は石造りで出来ている古めかしい逆様の古城になっており、第一層は階段と出入口があるだけの簡素な造りになっていた。


「何階建て何でしょうか? パッと見た感じだと十三階建てに見えましたけど…」

「一階層毎に段差が増えていくと見えるから多分十三じゃな。まあ、なるべく早めに攻略してしまうぞ」

「ああ。時間も掛けられないしな」


 階段を全員が横並びで階段を上って行っても余裕があるぐらいに大きな階段であり、上に登ってみると、ジャックの隣から血生臭い息が吹きかかってきて、ジャック達は不機嫌そうな顔をしてそちらを見ると、人を丸呑みできるかのような巨大な四つ足方向のモンスターがジャック達を睨みつけていた。

 巨大な二本の角と薄い毛皮とは別に毛皮越しにでも分かるぐらいの強靭な筋肉が見え隠れしており、四つ足方向ではあるが臨戦態勢に移行したからか二本足でしっかりと立ち上がる。

 前足と言ってもいい強靭な腕を大きく振りかぶり、両腕で抱きしめるような形で襲い掛かってくると、ジャックはネリビットとメイビットの二人を抱きしめて大きく後ろに跳躍した。

 ディラブは大斧で攻撃を受け止めてニヤリと笑って見せるが、それはモンスターを興奮させるだけのものだった。

 ファリーダは攻撃を避けたまま天井に一旦両足を着地させ、両足に力を込めて一気に敵の頭部目掛けて右拳を叩き込んだ。

 巨大な悲鳴を上げながら周囲を咆哮で威嚇、そのまま適当に周囲目掛けて両腕を振り回すモンスター、ネリビットとメイビットの二人は中から粘着物を敵の頭部に向けて放ち視界を塞ぐ。

 モンスターは顔についてしまった粘着物を剥がそうとするが、粘着物は簡単には剥がれないようになっていた。

 アンヌは地面を抉るような勢いで突っ込んでいきモンスターの巨大な胴体めがけて連続攻撃を叩き込んだ。

 よろめくモンスターにリアンは聖術でモンスターの動きを封じ込め、その隙にジャックが頭部を切り落とした。


「このレベルのモンスターが徘徊しているのかね? で…この周りは?」

「ざっと見た感じ開けた場所になっているみたいだけど? 柱も何もないただ広い空間だけど…階段ぐらいかな?」

「どうやらここから上に上がるにつれてあんな感じのモンスターが鎮座しているのかもしれませんね?」

「下手に迷うようなダンジョンじゃないだけましと考えるか、それともモンスターと連戦すると嫌がるべきか…」

「何を言う!? 喜ぶべきだろう!! 次は俺が戦う!!」

「だそうですけど?」

「好きにさせなさい。ある意味私達は楽できるから良いでしょ?」

「ちなみになんですけど。このダンジョンが元々あったとされる例の祭りで行われるというダンジョンもこんな構造なんですか?」

「違うはずだ。モンスターは大量に徘徊しているはずだが、それでも基本は迷宮型のダンジョンだ。上下に分けてダンジョンが作られており、上に行くか下に行くかである程度の難易度は変わってくるが…」

「どっちが良いんだ?」

「下の方が難しく基本完全に最下層に辿り着いた者は居ない」

「ジャック。アンタでは行ったこと無いの?」

「そもそも参加したことは無いさ。そんな時間も無いしな」

「今回は参加するぞ!! 絶対にな」


 ファリーダはディラブのやる気のこもった言葉を前にクスクス笑いながら階段目指して歩き出す。


「じゃあ、早めに攻略しないといけませんね」


 皆で階段を上って行くと、目の前には二つの扉が姿を現した。


「ああ…そういうパターンか」


 ジャックはどっちを選ぶかしっかりと扉を見て決めることにした。

 左右にある両開きの大きな扉、片方はフードを被った幽霊のような存在、もう片方は竜が描かれている。


「まあ…幽霊か竜か。どっちにする?」

「竜! 一択だろう!!」

「じゃあ入りましょうか。ディラブ一人で戦うんでしょ?」


 ジャックとディラブが扉を開くと薄暗く少々開けた空間が見えてきて、ジャックは明かりを右手に灯しながら奥に鎮座しているであろう竜の存在を確認しようとする。

 すると、周りが急に明るくなると同時に全員が絶句する。

 四つ足で移動する化け物であり、外装こそ竜の鱗が生えていたりと竜のような感じがするが、口は上下左右にしっかりと開く丸呑みできるタイプの口、羽は生えておらず竜と言うよりは昆虫などの虫に近いようにも思えた。


「竜なの? 確かに竜のような感じに見えたけどさ…でも…」

「虫型に良く見える姿ですね。虫と竜を混ぜたらこんな感じになりそうな気がしますけど…」

「ファリーダの混乱も分からんでもないな。多分混血種じゃろう。時折モンスター同士を組み合わせて作ることがあると聞く。特に古代文明の時代は良くあったと聞いたな。人工モンスターに戦争をさせていたと聞く」

「動きは素早そうだな…ディラブが一人でやるんだよな?」


 ジャックはやる気満々で大斧を振り回すディラブを見て、大き目のため息を吐き出して全員が後ろに下がる。

 すると、地面を抉りながら咆哮を上げてディラブ目掛けて突っ込んでいく竜、ディラブはモンスター目掛けて左手を向けると、モンスターの動きが一気に弱くなっていくのが見えた。

 ディラブは一気に地面を抉るような跳躍を見せ、そのまま勢いに任せて突っ込んでいくと、敵の口上部へと着地し、大斧でモンスターの体を抉りながら何度何度も切りつけていく。

 最後にもう一度跳躍して敵の頭部を切り落とした。


「瞬殺か…本来はキング種クラスに近いモンスターのはずなんだがな」

「やっぱり呪術って厄介よね? 場に影響を与えるんだもん。影響を受けていると気が付かなわいよ」

「気が付いた時には手遅れ感は強いですよね?」

「良いことばかりでもないぞ。邪魔されたら反動が来るわけだしな。この調子で先に進むか…」


 ディラブはウキウキしながらまず先にと階段を上って行くのだった。

どうでしたか?

次は少しだけ勇者の一族のお話をします。

では次は第四章相克の教会第十九話でお会いしましょう!

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