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ハザマ~高校生男子は異世界で精霊に愛され無自覚無双~  作者: 木賊
第4章 庵の能力、迫る大群
79/202

74話 和食作り

少し短いですし料理作ってるだけです。

はいどーも。


クッキングのお時間です。

今回はですね、料理ド素人の麻生庵さんに作っていただくんですけど、なにを作っていただけるんでしょうか?


自分、トーシローなものでシンプルに米を炊いて味噌汁とすき煮を作ってみようかと思っております。


すき煮というのはすき焼き風にお肉を煮たものですよね。

すき焼きのように煮るのでしたら、お豆腐や糸こんにゃくやお野菜はどうされるんでしょうか?


豆腐と糸こんにゃくはないので色んな野菜を入れてみようかと思っております。自分、不器用なもので・・・。


では頑張って作っていきましょー。




・・・・よし、謎のオープニング終了。

イメージで俺は硬派な料理人になってたが、気分はそんな感じなんです。

とにかく、横にはアシスタントのアナウンサーもいないんだから1人寂しく作ろうかね。

『頑張れイオリ~。』

『作るところ見守ってるからね!』

訂正、1人寂しくではなく応援担当のアシスタントがふたりおりました。


因みに今日の俺の担当?は木の精霊と雫の精霊だ。

そしてもうふたりアシスタントがおります。

『火はもう着けるか?』

『水はこれくらいで足りるかしら?』

火と水を使うので火の精霊と水の精霊を呼びました。



さて、それでは作ろうかね。

味噌汁は前回作ったと同じ煮干しと昆布を水に浸して置いて煮る。

そしてボロボロになったら取り出して、事前に孤児院の目の前の原っぱに生えていた野草をとって切って入れて、玉ねぎも細く切って入れた。

後は味噌を入れてちょっと煮ると完成だ。

火の精霊君、火加減を見ててちょ。


次はご飯。

炊飯器なんてもちろんないし、中世ヨーロッパ風のキッチン仕様なのでお釜もない。

ではどうするか?

実はフライパンで炊けるのだ。

これはネットで見たことあって、実際にどんなもんかと試しに作ったことがあった。

結構モチモチで美味しかったんだよな。

ということでフライパンで炊くことにする。


何合か計量カップがないけど、適当に米を取り出して洗ってフライパンに移してヒタヒタよりちょっと多めの水を入れて弱火で火にかける。

蓋をしてずーっと煮て、プチプチいうまでほっといたらいいだけだ。

こっちは水の精霊にお願いちゃーん。


それではすき煮へ。

バッファローの塊肉を取り出して薄めにスライス。

キッチンの包丁ではローエに申し訳ないけど切れ味が大丈夫か心配だったので魔剣ナイフでスライスしてみたら、あーら嘘みたいに切れますこと。

何枚スライスしよう?足りなくなったらいけないから多めにスライスしとこっと。

フライパンで肉を焼いて、醤油と砂糖と・・・よくわからんけど酒とみりん入れとくか。

・・・どれくらい入れたらいいんだ?

まあ、適当に。

うっひゃあぁ~~!いい匂い~!

そこに細く切った玉ねぎとキノコと適当に切った水菜を入れて蓋をして弱火で煮る。

テレビで見たバラエティー番組の料理コーナーを思い出しながら作ってみたのだが、なんとかなるもんだな。


因みに玉ねぎと水菜はキッチンにあったのでローエの了承を得て使い、キノコは護衛の時にレイドがたくさん採ってきた奴の残りをもらったからそれを使った。


「・・・・・・。」

「「「・・・・・・。」」」

「わぁっ!?・・・ローエにロックたちまで!?」

ふと視線を感じた気がしたからキッチンの出入り口を見たらローエと子どもたちが覗いてた。

「ふふふ、すごく美味しそうな匂いがしてきたからつい覗いちゃった。」

「イオリまだ?早く食べたい!」

「あはは。もうちょっとでできるよ。お客様、もう少々お待ちくださいませ~。」


客の催促があったのでちょっと急ごうかな。

すき煮は煮えたから器に盛ってと。

『イオリ、ミソシルいい感じじゃねえか?』

お、ホントだ。ありがとー火の精霊。

味噌汁はスープカップに入れてっと。

『イオリ、プチプチ言ってるわよ~。』

ナイスタイミング!ありがとー水の精霊。

・・・よし、できてる。

うおぉ~!ツヤツヤしててうまそうだなあ!

お茶碗なんてないからそれっぽい器に盛ってと。


「でけたよーん。」

広間に持っていってテーブルに置くと皆興味深げに椅子に座りながら見てきた。

子どもたちももちろん、グランまでもが覗き込んでる。

精霊たちも興味あるのか浮かんで覗き込んでるのが感覚でわかる。

「ほう、うまそうだな。」

「わあ!早く食べよう!食べよう!」

「いい匂い~!」

「この白いのが米を炊いてできたご飯。これが主食ね。んでこのスープが味噌汁っていって味噌を使ったスープで俺の世界では定番のスープなんだよ。で、こっちがすき煮っていって醤油と砂糖で肉と野菜を煮た甘辛い奴でうまいんだよ。さ、食べてみてよー。」

皆フォークを使って食べ始めた。

俺は箸で食べよっと。

やっぱり気分的に箸で食べたいよね。


「「「美味しい!!」」」

「このスープ美味しいわね。味噌って豆なのかしら?豆の甘味が出て具の野草と玉ねぎとも合うわね。」

「主食のご飯もほのかな甘味とモチモチした食感がいいね。」

「すき煮いいな。肉も柔らかくて甘辛い味がご飯に合う。」

皆そんな感想を言ってバクバク食ってくれている。

へへへっ!自分の作ったもので皆が喜んでくれるのはなんか嬉しいな。

しかも自分の世界の食いもんを美味しいって言ってくれるのってなんか誇らしく思う。

つっても俺は基本洋食の家庭で育ったから和食はそこまで食べてこなかったけどね。


おっと!そんなことを思ってたらすき煮が少なくなってる!

俺あんま食べてないのに!

慌てて自分の分を確保してすぐに、すき煮はあっという間に空になった。

そして食べ終わった後には空になった食器たちが並んでいた。

「美味しかったイオリ!また色々作って!」

「もっと色々あるの?」

「気に入ってくれたか、ありがとー。まだ色々あるよ。材料があればまた作るよ。」

「わーい!」

子どもたちは両手をあげて喜んでくれた。

そんなに気に入ってくれたのかな?まあ、子どもって珍しいものとか新しいものに興味わくもんだからね。

「イオリ、美味しかったわ。またなんか作ってね。作り方も教えてね。」

ローエもどうやら気に入ってくれたようだ。

作り方まで聞いてくるなんて嬉しいな。


「とても美味しかったよ。ワショクっていうんだっけ?ハマっちゃいそうだなあ。」

アルも気に入ったようでニコニコとそう言ってきた。

「町で売ってる店あるみたいだよ。アビロ商会だったかな?そこの商人のウルーノさんがやってる雑貨屋にあるとか言ってた。」

「へえ、ノヴェーラでツインクゥのものを売ってるなんて知らなかった。」

興味深げにアルは頷いていた。

アル、もしや店に行くつもりだな?

その前に俺が行かねば!



「インカ!原っぱで追いかけっこしようぜ!」

「ちょっと待ちなさいよロック!」

「ああ、ま、待って。」

2人がものすごい早さで外に遊びに行ったのをアンは慌てて追いかけて行った。


俺はローエと一緒に食器を片付けて洗って、フライパン等を洗って広間に戻ると椅子に座った。



「・・・よし、じゃあ、わかったことを話し合おうか。」

アルはニコリと笑った。


フライパンご飯は1人分なら5分でできるのでうっかりご飯を炊くのを忘れていたときとかにオススメです。

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