避難
戦闘が収まったのが確認されると門が拓かれ住民が出てくる。
『あ』
「どうしたの?」
『ちょっとその辺の兵士に聞いてほしいことがある』
…………………
「兵士さん、なんで、町の外まで避難するんですか?」
「はぁ!?上陸されたからに決まってンだろーが、こっちは忙しいんだよ!!あっちいけ!!!!」
どうやら上陸されたらしい、なんでや、公国だけやろ。
お、あれは。
「パパ!!」
「リリファ!?なぜここに!?」
「え?」
そういえば今外にいるのは不自然だよな。
「とりあえず無事でよかったよ」
「ママは!?」
「……まだ町でお前を探してる」
リリファが町の方へ向かおうとすると…
「どこへ行くんだ!?」
「ママを迎えに行くの!!」
「ダメだ!!危険すぎる!!」
「…死にはしないでしょ」
この発言には流石にパパも困惑している。
少しだけ考え込むと、こう言った。
「約束してくれ、絶対生きて帰ると、そして無理はしないように」
うせやろ?娘が戦地に行くのを普通に送り出したで!?
▽おやじぃ、視点▽
「…死にはしないでしょ」
!?!?!?!?!?
そういえば、セレスを引き留めた時も同じことを言っていた。
死にはしない、普通なら気が狂ったとでも思うのだろう、だがなんか二人が死ぬ未来が見えない、それどころか平然と敵を追い返しそうな気もする、いやそれは流石にないか。
「約束してくれ、絶対生きて帰ると、そして無理はしないように」
あいつのことだ、リリファはちょっと心配だがセレスがいるし多分問題ない。
すぐに帰ってくる、そういう人間だ。
自分だけ何もできないのが、すごく申し訳ない。
商人が戦えるわけないだろ!?
と、言うわけで避難なんてしません。




