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魔王に囚われて異世界から英雄(ヒーロー)を召喚した王女様。間違えてゲームのキャラを召喚してしまった。  作者: 宮森 英二
激闘、バイト生活っ!!

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52/136

第52話 ウォーカー君。脳波コント―ロール結構使えるんじゃーんっ!! 良い感じーーっ!!


 「56、57、58っ!!」


 「70、71、72っ!!」


 「80っ!!」


 よーしよし、順調に片づけられてるぞ。


 あれから2分経過。敵残数20程度。ノルマは5分。余裕じゃないかっ!! わっはっはっ!!

 

 接待開始からこれまで、博士に急に敵集団の殲滅を命じられ着々とこなしている。

 派手な動きを求め脳波コントロールってのを試してみたけど意外と使えるじゃんっ!!


 なんか危険危険とか言っていたから身構えたけど、でも普通に使えるし良かった。

 でもこの操縦方法になって分かったけど、この操作方法を選択したウォーカは……。

 

 かなり強いっ!! こちらの考えた通りに動くし遅延もない。

 卵みたいな形を先端にした突撃が意外と強力で可愛いし、なんか好きっ!!

 どれだけ動かしても殆ど揺れないし、筋力もかなり強いと思う。

 先ほども敵の頭を腕力だけで握りつぶしてみせた。重い物を持っても大丈夫だぞっ!!

 

 さっきも象みたいな奴の突進受けても逆に投げ返せるくらいだし、馬力があるっ!!

 あれこれ体術を交えながら動かして、アンノウンランスで敵を切り裂くっ!!


 それで大抵なんとかなるっ!!

 アンノウンランスくん一撃必殺でどんな敵でも当てれば両断するから使ってて楽しいなぁ。


 これがゲームだったら絶対修正入るよね。

 でも大丈夫。現実世界に下方修正なんて無いのだっ!!


 だからドカンと頑張れウォーカー君っ!! って訳で最後の敵を倒してフィニッシュ。

 目標達成時間は2分32秒。よし、ここでタイマーストップだ。結構タイム出たなぁ。

 タイマーまで設置されてるなんて、これでカップラーメンとか食べられるねぇ。


 カップ麺か。お腹空いたなぁ。なんか食べたいな。

 たぶんこれで終わりだろうし、終わったら博士またお小遣いくれないかな。

 なんか買って食べたいなぁ。ここはカップ麺で。ウォーカー君の中で食べたらきっと美味しいぞぉ。

 

 「ふざけるなふざけるなっ!!」


 あ、博士の声だ。お――い博士。もう全部終わりましたよーっと。

 どう? 2分くらいで全部。


 「ふざけるな――っ!! まだだっ!! まだ訓練獣のストックを用意してるぞっ!!」


 はい?

 

 「ありったけをぶつけてやるっ!! ストック全部っ!!」


 「全部で500体っ!! 全部、全部ぶつけてやるっ!!」

 「私を、私を舐めるなよガキぃいいいいいいいいいい――っ!!」


 あら――? 追加があるのか。 良いじゃん良いじゃんっ!!

 流石博士、分かってるね――っ!!


 そうそう、終わった後にこう追加でドーンとっ!! 制限時間も余ってるし。

 意表をついてまだ出せますってのはインパクトある筈だっ!! 流石博士アピール分かってるっ!!

 でもここは何というか。派手に片づけたいな――。


 見てる方もただ武器振ってるだけを見るのは退屈だよね?

 よ――し。なら。


 敵は丁度良く密集している。それなら……。


 「春美博士っ!! これは多すぎるのではないですかっ!? 訓練場にひしめく程数がっ!!」

 「や、止めてくださいっ!! 死んじゃうっ!! この数は死んじゃいますわっ!!」


 「うるさいうるさいっ!! なんで5分だって言ったのに2分で片付けるんだよっ!!」

 「生意気生意気っ!! 生意気だっ!!」


 「だからだから」

 「だからやっちまえっ!! ウォーカーなんてやっちまえっ!!」


 「私をコケにする事は絶対に許さないからなぁあ――っ!!」


 博士が声を上げている。興奮してくれてるのかな?

 ふふん。こういうゲームは得意なんだっ!! 小さい頃ゲーム大会で優勝した事だってあるんだぞっ!!

 魅せプレイってやつでもうワイワイとっ!! わはは、懐かしいっ!!

 

 よーっしって訳で。

 

 行っくぞ――――っ!! まずは全速力っ!!

 それから敵勢に近づいてアンノウンランスを持ったまま回転攻撃だっ!!

 敵勢に30m級のデカいのは無しっ!! 初手の100体で全部出しちゃったんだなふふふ。


 残りは牙獣タイプと犬タイプしかない。だからこの回転攻撃は効くっ!!

 だって当たれば倒せるんだから、それに敵はこっちに向かってきている。

 つまり回転したまま敵にぶつかれば勝手にやられていくのだっ!!


 ほーらほら。これでだいぶ片付いていくぞー。50、60、70。沢山沢山っ!!

 

 「ふざけるな――っ!! 回転攻撃禁止っ!! ズルすんな――っ!!」


 あら、物言いが入った。沢山倒せて良かったんだけど、これズル認定っすか?

 なら正攻法。

 まっすぐな槍術で敵を片付けていくっ!! 魅せる為クルクル槍を動かしたりして~~。

 う――ん。カッコいいっ!! そういえば姉ちゃんは薙刀習ってたっけ。

 竹製のナギタナ使ってブンブンしてた。懐かしいなぁ。よく訓練に立ち会わされたっけ。

 それで俺に負けて姉ちゃんが泣くんだ。その仇討ちって事で妹が……。


 ああ、懐かしいなぁ。俺の黄金時代っ!! まぁ中学くらいがピークだったけど。

 とほほ――。


 ともかくいっぱい振り回していっぱい魅せてやろ。

 どうどう? ウォーカーくんカッコいいでしょ? これぞ次世代兵器、だよっ!!


 え――っと今何体くらい? 沢山居すぎて数分かんなくなっちゃった。

 ともかく槍でサクサクっと。足なんかも使ったりトリッキーに。

 遊びながら目的達成しちゃうぞーっ!!

 

 「ふざけるな――――っ!!」


 え? なに?


 「アンノウンランスを使うのは卑怯だぞっ!!」


 え? 槍も駄目? あら――。そっか飽きられたのかな。

 まぁ槍ばっか振り回してたからね。それなら次は銃撃を?


 「男だったら素手で戦えっ!! ステゴロっ!! ステゴロで行くんだよっ!!」


 え? 素手? あら――素手か。


 素手。

 あんまり喧嘩は得意じゃないんだけどなぁ。

 

 まぁ良いかっ!! やれと言われたりやってやれっ!!

 まずは敵ロボの胴体を掴んで。


 そのまま真っ二つだっ!! どうだっ!! 腕力凄いでしょ? 

 アピールアピール。2つになった胴を1つ持って勝利のアピールだっ!! 


 ふふん。最初は警戒して戦ったけど、敵ロボの耐久力は大したことない。

 なんたってパンチ一発で沈むのだ。あと弱点はわき腹付近の動力炉。それを叩けば勝手に沈む。

 だからそれを狙ってパンチ撃ちまくれば良い。シュッシュっ!! 格闘スタイルで行くぞっ!!


 素手で全部やるのは多少骨が折れるけど。でも。


 次世代の為、頑張っちゃうぞっ!! 将来たかしくんが乗るかもしれないし、頑丈ロボは大歓迎だっ!!

 頑張れウォーカーくんっ!! あと俺っ!! 甥っ子の為に力を尽くせ――っ!! いえーっ!!


 いやしかしウォーカーくん強いっ!! これ量産したらかなり力になるよねっ!!

 まぁ使い手もいっぱい作らないとだけど……。


 まぁそれはレイジさん夫婦に期待するか。

 あともう1人くらい……。こさえても良いのよ? なんて。あはは。


 ともかくこのウォーカーは次世代を担っているんだ。

 そう言う訳で予算確保。そして量産の為にも。


 俺、頑張っちゃうぞっ!!


 「だから」


 こういう時は叫んじゃえっ!! その方がらしいじゃないかっ!!

 さぁ行くぞっ!!


 「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――っ!!」


 「邪魔だっ!! 化け物共がぁああああああ――っ!!」


 イケイケドンドンだっ!! わ――はっはっはっは――――っ!!」



 

 ◇ ◇ ◇

 



 「任務完了」


 「博士」


 「討伐タイムは」


 

 「4分……」


 「4分59秒……」

 「評価は?」


 「合格……。だ」

 「当たり前です」


 「これがウォーカーの実力」

 「いかがでしたか? 次世代兵器の実力は」


 魅せプレイって事で、1秒残しでフィニッシュだっ!!

 どうです結城くんのお父さん。


 ウォーカー。中々の物でしょうっ!?


 「これは……」


 「これほど、とは……」


 「春美博士……」


 「貴方は……」


 「とんでもない物を作りました」

 「は、は……」


 「は、い……」

 「これは……。本当に凄い。これなら確かに超兵を超える」

 

 「たった5分で怪獣を600体も……」


 「これほどの力……」

 「いえ。ははは……」


 「白状します春美博士。実は今日は計画の白紙撤回を貴方に伝えに来たのです」

 「は……。はい?」


 「貴方の計画が順調ではない。という情報は既に掴んでいました」

 「は……。え」


 「故に計画を中止し、別のプロジェクトを立ち上げるつもりでした」

 「は……。あ。お?」


 「しかし……。しかし……」


 「これほどの性能があるとは……」


 「これは確かに使える。子供のおもちゃなんかじゃない」


 「あ、えっと……」

 「ありがとう、ございます……。え。え?」


 「お前も」


 「今のを見て、どう思った?」

 「これは……」



 「「素人」でも、これほどの性能を発揮出来る兵器……。であれば」

 「「いつか」の為の備えの時にも十分に性能が発揮出来る……」


 「っと思いますわ……」

 「そうだな。これは使える」

 

 「春美博士、計画の中断は撤回する」

 「このウォーカーは次世代の人類を担う十分な性能を持つ」


 「君の成果を軽視した罪滅ぼしの為、予算の更なる増額と人員の拡充を約束する」

 「ウォーカーの性能。軽く扱ってすまなかった」


 「君は」


 「本物の天才だ春美博士」


 「え」


 「あ」


 「はい」


 「ど」


 「どう、も……」


 やった――っ!!


 なんか上手く行ったみたいぞっ!! わ――――いっ!!

 

 ふぅ、しかし予算が増額されたって話なら。

 それなら。


 食堂か売店作ってくんないかな。

 なんか体動かしたらお腹空いた。


 あ――――。


 なんか食べたいなぁ。


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