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魔王に囚われて異世界から英雄(ヒーロー)を召喚した王女様。間違えてゲームのキャラを召喚してしまった。  作者: 宮森 英二
激闘、バイト生活っ!!

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第42話 食らえ無限バズーカっ!! これってズルくなーーい?


 「うぉおおおおおっ!! なんか脳波コントロールってのにしたら普通に操作出来るぅううううっ!!」

 「これは革命ですよ博士ぇえええええええ――っ!!」


 「なにはしゃいでるのよ。ただのゲームで」


 はいそうですっ!! けどゲームだとて嬉しいっ!! 

 ここでウォーカーが使えるって事はクリア確定じゃねっ!? イッたれウォーカーっ!! 

 うぉおおおっ!! 食らえっ!! 


 「食らえっ!! 無限バズーカっ!!」


 俺はウォーカーを操作し、両手に装備したバズーカ砲を敵に発射した。

 なぜそんな事が出来るかっ!! それはウォーカーに秘められた新たな力っ!!(最初からあった)


 それはR1ボタンから出来る「武装召喚」の力っ!!

 ウォーカーはR1ボタンを押す事で武器庫から武器を転送して。

 撃ちまくる事が出来るのだっ!!


 そうして俺はウォーカーを使って敵怪獣にバズーカーを当てまくる。

 押すボタンは勿論〇ボタン。真っ赤で素敵な〇ボタン。それで敵怪獣を蹂躙だっ!!

 ウォーカーの特性である「無限転送」から弾数を気にせず攻撃を浴びせ続ける事が出来る。

 弾幕弾幕弾幕っ!! 敵にロケット弾を当てまくり。粉みじんにしてやるのだっ!!


 「す、凄いですニャン……。あ、あの魔獣がボコボコに……」

 「こ、こんな隠し種があるなら早く言って欲しかったでゴザルっ!!」


 「切り札は取っておくべきでしょ? ふふん。これがウォーカーの力って訳よっ!」


 春美博士が偉そうに腕を組んでいる。こんな幼い子なのに、こんな凄い物が作れるなんて……。

 やはりこの子は「天才」なのだと思い知らされる。


 ともかくこのままバズーカの連発で敵を倒せる筈っ!!

 もうこの際撃って撃って撃ちまくってしまおうっ!! 敵が倒れるまで攻撃を当て続けるっ!!

 高威力のロケット弾だ。たとえ巨大怪獣でもこれだけの砲撃を与えれば。


 「駄目だっ!!」


 森の方から声がする。駄目って? こんなの優勢なのに。


 「敵魔獣が障壁を張ったっ!! 攻撃が届いていないぞっ!!」


 障壁? なに? 

 俺はその言葉を聞いて砲撃を中断した。周囲に白い煙が立ち込め敵の姿が見えない。

 倒した。筈だよな?

 筈、筈……。うわ。


 ええ……。


 「うそ……。でゴワス……」

 「無傷、ニャン……?」


 こんな時にも律儀に言われた通りの語尾を付けて2人が驚愕する。

 ああ、そうだ。敵怪獣は。


 「なによ無傷ってっ!! 200ミリのロケット弾よっ!! なんで効かないのよっ!!」

 「あの魔獣、障壁を使ったんだニャンっ!!」


 「障壁? 障壁ってなによっ!!」

 「魔獣が使う魔法障壁です。アレが展開されるとこちらの攻撃が届かないでゴワスっ!!」


 「はぁ魔法っ!? それでなくてもデカいのに無理ゲー要素積むんじゃないってーのっ!!」

 「だからこそ国1つ滅んだでゴザル。障壁の強さは個々の魔獣で違うのでゴザルか」


 「あの魔獣の障壁は……。強そうでゴザル」

 

 この強さ……。これが、俺が召喚された理由って訳か……。


 「博士……。どうにかなりませんかね?」


 こんな時こそ春美博士。お願い助けて博士っ!!


 「武器転送。まだ未完成だけど。アレを使う許可を与えるわ……」

 「ア、アレって?」


 「アンノウンランスよっ!!」

 「あ、」


 「アンノウンランスって?」

 

 「アンノウンランスはアンノウンランスよっ!! 試作アンノウンランス。武器転送なさいっ!!」

 「わ、分かりましたっ!! あ、アレ? あの認証コードをとか言われてるんですが」


 「認証コードは12345っ!! 私の声で認証されるわっ!! って訳で承認完了っ!!」


 うわぁ。コードが適当だぁ。もっとセキュリティしっかりしてしてっ!!

 ともかく博士のコードが承認されたのか。アンノウンランス、使えるようだ。


 しかしアンノウンランスとは……。


 「かのアンノウンが落とした装甲のひとかけら」

 「それを再現……。出来なかったから、研究用に本物を取り付けたランスよ」


 「ア、アンノウンってなんでごわす?」


 「うるさいっ!! ともかくこれが現状使える最強の武器よっ!!」

 「これがダメなら……」


 「いや」


 「駄目な筈がないわ」


 「100%完全に効く筈よっ!! これを使って敵を破壊しなさいっ!!」

 「き、効かなかったらどうしますニャンっ!?」


 「ありえないっ!!」

 「そんな事絶対にありえないわっ!!」


 「万が一にもそんな事あってなるものですかっ!!」

 「これが効かなかったら……」


 「私はレイジを殺してやるっ!!」

 

 それは。


 こわいなぁ。


 「じゃあ、行きますよ春美博士っ!!」

 「絶対に効くっ!! 絶対絶対にっ!! 効かないなんておかしいもんっ!!」


 「そうでなければならないっ!!」

 「そうある事が必然なのよっ!!」


 「これで倒せなかったら……」

 「助手、あんたも殺すわよっ!!」


 「了解、それじゃあ」

 

 「行きますっ!!」


 俺はウォーカーを操り、敵怪獣に突撃する。×ボタンで。いつの通り勝手に前に進む。

 相変わらず使いにくい。

 が。


 今はそれも長所に見える。


 「無茶だ逃げろゴーレム使いっ!! これほどの敵。国家規模でなければ対峙出来ないっ!!」

 「勝てる訳ないんだっ!! 勝てる訳ないっ!! だから。だから……」


 だから。

 だから……?


 〇ボタン。

 〇ボタン。

 〇ボタン。

 〇ボタン。

 〇ボタン。

 〇ボタン。


 「うそ……」

 「魔獣が……」


 「ほらね」

 

 「レイジだって、そんな事分かってる筈よ」

 「良かったわ」


 「これでレイジを殺さなくてすんだ」


 敵が切り裂かれる。

 まずは一撃で足に大きな傷を付けた。それから〇ボタンで攻撃しながらその傷を深くする。

 傷から鮮血が溢れ、敵が咆哮を上げる。俺は構わず斬り進み続ける。〇ボタンを押しながら。

 周囲の木々を緑色に染める。敵の体液だ。ああ、赤じゃなくて良かった。

 俺は刃を振り傷を広げる。〇ボタン。〇ボタン。沢山の〇ボタンを押してその「作業」を行った。

 そして最終的に、敵の足は皮一枚となり。

 そのまま。


 敵魔獣が倒れた。


 「トドメよ。頭を潰して、さっさとこのデカブツを片付けなさい」

 「了解。それじゃあ」


 「さよならだ」


 「バイバイ」


 俺はダッシュで倒れた敵魔獣の顔に向かっていき。

 そのまま〇ボタンを押した。


 あ。


 経験値入ったっ!! 20万だってっ!!

 

 ラッキー――っ!!


 「倒した……。 まさか槍一本で……」


 「魔獣が……。こんなに簡単に?」

 「これが。これが……」


 「英雄の、力……」


 2人とも、語尾忘れてる。でもまぁいっか。

 ともかく。


 なんかでっかい敵を倒したぞっ!


 わ――いっ!


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