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魔王に囚われて異世界から英雄(ヒーロー)を召喚した王女様。間違えてゲームのキャラを召喚してしまった。  作者: 宮森 英二
激闘、バイト生活っ!!

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第29話 初めてのお仕事っ!! 同僚は無し。意外と働きやすいかも?


 「よし、そこのレバーを押して、ウォーカーの腕部を接続しろっ!!」

 「レバー? レバーってどのレバー?」


 「そこの赤いレバーだよっ!! なんでそんな事分かんないだよこの低能がっ!!」

 「あら――。これかな? 赤いレバーっと」


 「それはオレンジのレバーだろうがっ!! お前色盲かこらぁっ!!」

 「あら――。間違えちゃった? あ、こっちか」


 「そうよこのクソボケがっ!! これだから愚民は嫌いなのよっ!! 低能の劣等ゴミ屑愚民はレバー1つ弄れないの? 私より長く生きてる癖に本当、無能無能無能っ!!」


 「あはは、ごめんねぇ。ともかくレバー押しましたけども。あ、なんか部品が昇降してる」

 「近づいた部品は自然に結合するわ。整備の手間を減らす為ね」


 「え? あ、はい」


 「ウォーカーは機械製品だけどその内部に超兵にも使われる再生部品が使われ、ダメージを受けた場合自動で修復されるわ。回復材を用いてそれを早める事も出来る。内部の構造は合成神経で繋がり、故障に繋がる内部部品はなるべく排除してる」

 

 「お、おお……。お?」


 「大戦禍において戦車や戦闘機などが急速に陳腐化したのはやはり継戦能力が無かったから。石油地帯などを落とされたのも大きいわ。結局それらの要因で戦争は超兵などのバイオ兵器に席巻された。だけどそれは「人権」という人を人として扱う意識を薄れさせクローン兵や難民の超兵処置などの人権問題を招いてしまった。やはり超兵は駄目ね。人は再び機械による兵装に立ち戻る必要があるのよ」


 「お、おお?」


 「そうっ!! だからこそのウォーカーよっ!! これこそ究極の近接格闘兵器って訳っ!!」


 お。おおぉ――。え――っと。

 難しい話わがんにゃい。やっぱりこの子は天才なんだなぁー。言ってる言葉がさっぱりだや。

 ともかくなんか凄いっ!! そういう事で納得しよう。え――っと。それで次は何をすれば良いんだろ。


 「それで? 次は何をすれば良いんです?」

 「ウォーカーに乗りなさい。そこにコクピットがあるからそこから乗るのよ」


 「そこ? そこってどこです?」

 「はぁっ!? そこはそこでしょっ!! この低能がっ!! ぶっ殺してやろうかっ!?」


 「うん。うん……?」

 「ああ、もうっ!! こっち来なさいっ!!」


 彼女に着いて行き、そのままコクピットがあるらしい場所へと進む。

 ウォーカー。なんでも最新の凄い兵器らしい。見た感じ5mくらい?


 なんというか、卵みたいな胴体に手足が付いてるようなイメージ。

 正直そんなにカッコよくはない。どうせならもっとカッコよくすれば良いのに。


 「職員の男共はこれを見てカッコ悪いなんて言うけど、兵器ってのは所詮使えるか使えないかよ。変に頭があるなんて変だし、人間みたいな華奢な見た目にすれば耐久性が下がるわ。歩行兵器としてはこの形が最適なのよ。卵型の装甲がパイロットをしっかり守ってくれるわ」


 「踏まれた場合も卵型だと色々と都合が良いからね」


 なるほどなるほど? まぁなんかともかくなんか、うんなんかなんだろうっ!!

 あ、後ろに乗り込む用のハンガーがあった。ここから乗り込むのかしら。


 「ここから乗り込めば良いの?」

 「そこにレバーがあるでしょ?」

 「どこ――?」


 「そこよそこっ!! ほんっとっ!! グズねこのガキはっ!!」

 「あ、ここか。よーし。あ、開いた。へ――」


 中はあからさまに「コクピット」って感じの空間。あ、トイレもある。狭いけどベッドもあるようだ。

 いかにもって感じのメカメカしさ。男の子心をくすぐらせる。

 

 「装甲強度が高いおかげで内部の居住性も上がったわ。継戦能力を高める意味でね」


 へ――。なんか考えられてるんだ。それで俺はこれから何をすれば?

 

 「内部に入ってコントローラーを握りなさい」


 うん?


 コントローラー? あ。ほんとだ。これはプレプレのコントローラー?

 しかもプレプレ2のコントローラーだ。なんでプレプレ2なんだろ。


 「この頃の製品の方が壊れにくいからね。最新式のコントローラー。なによあれっ!! すぐスティックがドリフトを起こしてっ!! あれじゃあ兵器転用出来ないわっ!!」


 あ――――。そういう理由。だよねぇ。プレプレ5のコントローラーって壊れやすくて。

 だから最近は壊れたら半田ごてとか使って部品交換を自分でしてるんだ。節約節約っ!!


 「ともかくコントローラーを握りなさい」


 うん? うんまぁ良いけど。


 「よし、そのままそこでじっとしてなさいよ」


 あ、なんか行ってしまった。

 しかし本当俺以外に人居ないな。スタッフが全員逃げたってのも本当なのかも。

 でも良い方向に考えればあまり人間関係に苦労しなくても働けるって事。

 そう考える意外と働きやすいかも?


 まぁ良いや。っていうかいつまでここに居るんだろうか。

 ちょっとコクピット開けて聞いてみよ。あれ開かない?


 「仮想目標起動完了。よし、さぁクソガキっ!!」


 うん?


 「これに乗って目の前の敵を倒してみなさいっ!!」


 はい?


 「操作方法はスティックで移動。〇ボタンで攻撃。×ボタンでダッシュ。□ボタンで持つ。△ボタンでジャンプ」


 うん? はい?


 「ともかくこれで目の前の仮想目標を倒しなさいっ!!」


 「さぁ」


 「試験の始まりよっ!!」


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