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魔王に囚われて異世界から英雄(ヒーロー)を召喚した王女様。間違えてゲームのキャラを召喚してしまった。  作者: 宮森 英二
激闘、バイト生活っ!!

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第28話 せんじゅつほこーへいきけんきゅうじょ? まぁきっとなんか凄いっ!!

 

 「おら、ガキっ!! このパーツをそこの場所に運ぶんだよっ!!」

 「これを運べば良いの?」


 「そうよっ!! 2度言わせるなカスゥっ!!」


 あらら、厳しい。なんかでっかい機械のパーツを運ぶことになってしまったぞぉ。

 力仕事ではないって話だったのに、なんともかんとも。

 大きな台車の上にはなんか大きな。これは腕、かな? ロボットの腕が乗せられていた。


 「パーツは弄るなよ。弄ったらお前の大学に連絡して退学にしてやるんだからね。お前の人生滅茶苦茶にしてやるからっ!! 泣いても許されないんだからっ!!」


 だから大学生ではないのだけど。あら、いつまのにかレイジさんも居なくなってる。

 たははー。運ぶしかないか。しかしなんで俺がこんな事を? 他のスタッフさんは居ないのかな。


 「あの――、今日は技術展覧会があるって言われて来たんですけど」

 「技術展覧会? んなの中止よ中止っ!!」


 中止? はて、それはどういう……。


 「ストライキよストライキっ!! 糞モブ共この私に逆らいやがったっ!!」


 ストライキ? あら――。お給金少なかったとか?

 働いてる人達にも色んな事情があるんだな――。


 「私が横暴だとか言って、待遇改善がどうだとか……。だから上に行って全員辞めさせてやったわっ!!」


 あら――。そうなのかい? 退職金は出るのかしら。


 「クソがっ!! こっちは給料払ってる側なんだっ!! それも展覧会に合わせて全員辞めやがってっ!!」

 

 施設内で何かあったのかな。レイジさんも大変だなぁ。お金を稼ぐって大変だぁ。

 

 「ふん、まぁ別に良いわ。どっちにしろ上が勝手に始めた事だしね」


 「ともかくっ!!」


 「今はあんたしかスタッフが居ないんだからキビキビ働きなさいっ!!」


 いつのまにかスタッフがストライキした施設の、たった一人の職員になってしまったぞぉ。

 あ、レイジさんは居るか? 迷子センターの職員さんも居たなぁ。

 しかし技術展覧会、中止して大丈夫だったのかしら。何か凄い物展示しようとしてたんじゃないの?


 「今日は何を展示する予定だったんですか?」


 「ああん? そんなの「超兵」に代わる新たな戦力「ウォーカー」のお披露目に決まってるでしょ?」

 「うぉーかー?」


 「そうよ。超兵に代わる新たなる兵器」

 「ちょーへー?」


 「超兵は確かに生体兵器としては有能だったけど、超兵として適応する人物を選抜しないといけないしクローン兵士は人権問題で禁止となったわ。確かに今まで壊れたら終わりの機械兵器は大戦においては不利だった。でもこのウォーカーは自己再生能力を備え、その問題を解決したわ。今後は超兵に代わりウォーカーが戦場の主役になる」


 はぁ。えっと。はぁ……。


 「それに超兵は強力な反面、一般兵士との能力差があまりにもありすぎて連携が下手だったわ。結果超兵だけが生き残り一般兵が全滅したなんて事象が頻発した。結果一般兵の超兵への畏怖。忌避感が凄まじく超兵は常に戦場で孤立した存在だった。しかしこのウォーカーを主軸に置く事で戦力の均一化を図り連携を容易にする事が出来るわ」


 お、おお?


 「超兵はもう時代遅れって訳よ。この軍縮の時代。やはり技術の進歩で対応できる機械兵器が合ってるって訳」


 お、おおう……。う、うん?


 「ともかく超兵はお役御免って事で年金でも払ってポイよっ!! そう、今後人類の未来を守るのは」


 「私が作るウォーカーって訳よっ!!」

 

 「この超天才である私が、人類の未来をがっちり守ってやるって訳っ!!」


 は、はぁ……。


 「分かる? クソガキっ!! つまり私は人類の救世主って訳よっ!!」

 「そ、そう。なんですか?」


 「そうよっ!! なのに糞モブ共、勝手に仕事辞めやがって……」

 「ああ、むかつくむかつくっ!! あいつ等のIDを改ざんしてたっぷり犯罪歴書き込んでるっ!!」

 

 「ともかく」

 「ああん?」


 「頑張ってる事ですね」

 「うん?」


 「偉い人が偉い事して皆を守ってくれる」


 「誰かを守るために頑張ろうって人が居て、なんだか嬉しいな。そうやって今後ものんびり平和に」

 「何事もなく暮らせれば良いですよねぇ」


 ともかく色々言ってたけど、結局アレだ。何事も平和が一番って事なんだろう。

 彼女も口はちょっと悪いけど、その言葉をよく聞けば人を守ろうっていう事だと理解できる。

 たかしくんも口は悪いけど、良い奴なのだ。ならきっと彼女も良い子なんだろう。

 しかし見た感じ若いのに研究所の所長なんて。きっと凄い努力したんだろうなー。

 


 「所長さんみたいな人が居るから、俺みたいなのでもしっかり暮らせる訳だし」


 「本当にどうも」


 「ありがとうございます」


 こういう人にはしっかりお礼、言わないといけないよねっ!! 

 なんか凄いの作ってるみたいだしっ!! まぁちょっと口が悪いけどそこは愛嬌の1つだと思えばっ!!


 「…………………………」


 「ふん、分かれば良いのよ」

 「今後とも私への感謝、忘れない事ね」


 「は――――い」


 ともかくこの子は良い幼女という事だ。年齢は分からないけど……。

 あ、もしかして俺みたいに部屋の中に居過ぎて顔つきが幼いだけ……。いやがっつり背も低いか。

 声も子供だし。でもまぁ超天才なんて凄。


 「機材」

 「はい?」


 「運ぶのはゆっくりで良いわよ。壊したら困るしね」


 お、そうなのかい? ならゆっくり運ぶか。

 しかしアレだな。なんか妙な事になったけど。


 これって、お給料しっかり貰えるのかな。



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