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ナットVSスカイガー

ナットが放った炎の魔法を躱したスカイガーは標的をモリソンからナットに変えたようだ。

スカイガーはナットに向かい高速で降下していく。


スカイガーの固有魔法は“浮遊”と“肉体強化”

空を素早く動き回り強化された筋力と爪や牙で獲物を狩る。

危険度Aの強敵だが遠距離攻撃の手段を持たないため攻撃を仕掛けてくるためには必ず獲物に接近する。


ナットはギリギリまでスカイガーを引きつけ剣を振る。

しかしそれは虎に軽く躱されてしまった。

「やはりすばしっこいな。

しかしあれ以上タイミングを遅くすると奴の攻撃が俺に届いてしまう…」

ナットは次の攻撃に備えながらもどうすれば空を駆る虎に一撃を喰らわせられるか思案する。

スカイガーが再びナットに攻撃を仕掛けてくる。

ナットは覚悟を決めたような顔をして肉体強化の呪文を唱える。

虎の鋭い牙がナットを襲う。

ナットは左腕を顔をガードするように前に出す。

虎がその左腕に噛み付いた。

激痛がナットを襲う。

肉体強化の魔法のおかげで噛み付かれた瞬間に腕が千切れるという事は無かったがそれも数秒と持たないだろう。

「猫は猫らしくそのままその餌咥えとけ!!」

ナットは自分の左腕を今まさに噛み千切ろうとしているスカイガーの胴体に大剣を突き刺した。

虎はナットの腕から口を離し、そのまま息絶えた。

「ナット君、今癒やしの魔法かけます!!完治は無理ですが出血を止めるぐらいは出来ます。」

ヨーダンブール校長がそう言い呪文を唱えた。

徐々に出血が止まっていく。

氷漬けされた足はフムト フィルが炎と風の魔法を組み合わせた熱風の魔法でゆっくり溶かしていく。

それを待っている間ナットがモリソンの方を見るとそちらも丁度ブリザードを叩き潰したところだった。

「隊長さん、そちらも無事…では無さそうだな。」

「いや、無事も無事だよ。

こんなの怪我の数に入らない。

まだ戦えるさ。」

「何を言ってるんですか、ナット君!!

血は止まりましたが傷が治った訳ではありません!!

足だって凍傷しています。もうこれ以上戦うなど出来ないですよ!!」

ヨーダンブールが珍しく語気を荒げて言う。

「校長、あなた達は校舎に逃げて下さい。ステージ裏から行けば魔物達に見つからずに校舎へ入れます。

俺はまだ守らなければならないものがある。」

そう言うとナットは呪文を唱え、特別審査員をしていた3人を魔法で拘束した。

「モリソン、3人を校舎に運んでくれないか。

アンタなら3人ぐらい抱えられるだろう。」

「了解。」

モリソンはそう言い拘束された3人を抱え校舎に向かった。

それを見送りナットは肉体強化の魔法を使い全身の痛みを堪え校庭へと走るのだった。

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