オリジナル魔法陣
今回から後書きでシルバークラスの紹介します。
早くシルバークラスの生徒もストーリーにも絡ませたいのですが多くのキャラクターを動かすのって難しい…
鬼ごっこで神童の神童たる所以を見せつけられた翌日、俺は早朝から躍起になってオリジナル魔法陣の完成を急いでいた。
というのも肆部祭の出し物で作る物を夜通し考えた結果、生半可な物を作ってもやはり他の部に敵わないのではないかと思い至ったのだ。
それが何故オリジナル魔法陣の開発に繋がるのかというと俺がこの世界で数カ月間過ごしたてきた経験と今まで読んできた数多なる文献から得た知識によって導き出されたある1つの仮説があるからだ。
その仮説が正しければ他の部の生徒や観客全員をこれ以上ないほどに驚かせる物を作ることが出来る筈だ。
「出来た…これで発動する筈!!」
出来たばかりのオリジナル魔法陣を床に起き、魔力池から魔力を流す。すると魔法陣が光出し、とある物体が生えてくるように出現した。
「成功だ…」
そこで部活の時間となった。
俺は魔法陣から生えてきた物体を持ち、部室へと急ぐ。
部員達は既に全員揃い雑談をしていた。
「悪い、皆。少し遅れたな。」
「何かあったんですか?」
ダレンがそう尋ねてきた。
「いや、それがな、君たちに見せたい物があってだな。それをたった今用意出来たところなんだよ。」
そう言って皆の前に持ってきた物体を置く。
「何ですか?これ。」
ダレンが手に持ちマジマジと見ながらそう尋ねる。
「ふふふ、これはな、リチウムイオンバッテリーという二次電池だよ。」
ここで俺が導き出した仮説というのを説明したいと思う。
この世界、というよりこの星は俺のいた世界、地球とあらゆる面で酷似している。
太陽にそっくりな恒星の周りを公転しているし夜になれば月にそっくりな衛生も出てくる。夏だってある。
海もあり陸は元の世界より大分小さいが存在している場所はほぼ変わらない。
鉄や鉛、金、銀、銅といった金属だってある。
細かな違いはあれど明確な違いといえば魔法や魔物が存在することと科学が発展していない事ぐらいだ。
そこで俺は考えたのだ。
ここまで星としての共通点があるのならこの世界に無く、魔法で作れないと思っていた様々な物質は知られていないだけで存在はしているのではないかと。
魔法というのは具体的なイメージが必要だ。知らない物質などイメージのしようが無い、だから作れないということだ。
それを確かめる為に地中から複数の物質を探し出し、抽出し、イメージした通りに組み合わせる。そんな魔法陣を完成させたのだ。
そして見事にこの仮説は正しかった。地中からこの世界では見ることのなかった様々な物質を見つけ出し見事リチウムイオンバッテリーを作ることに成功したのだ。
この魔法陣を使えば化学繊維で白衣だって作れるし、プラスチックなどの石油製品も作れるはずなのだ。
勿論その構造や原理を熟知していなければ無理なので現状この魔法陣を使いこなせるのは天才科学者であり発明家の俺1人だけだろう。
しかし実物を見せ、構造や仕組みを教えれば部員達でも作れるようになる筈である。そうなれば部員達の科学への理解が格段に上がるだろう。
「リチウ…なんですか?それ。ニジデンチ?」
皆キョトンとしている。
電気についてはそういうモノがあり、それがどんなモノかということだけは既に部活で教えていたので「魔力池の電気版だ。」と言ったらなんとなくは分かってくれたみたいだった。
リチウムイオンバッテリーの詳しい仕組みについてはまた今度詳しく教えることにしよう。
「さて肆部祭に向けて皆に作ってもらう物を発表する。」
ここから科学部の追い上げがスタートしたのだった。
シルバークラス 出席番号 1
アン ダンテ(♀)
15才。
散歩が趣味。
毎日放課後村中を歩いているので村で起こっていることや噂などの情報に大部詳しく、ブレイブスが彼女に情報を聞きにくることもある。




