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『俺のオヤジが最強すぎて勇者を廃業したんだが ~最強の魔王を育て上げ、俺をバカにした世界に復讐しようと思う~』  作者: autofocus


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第四章:第二話「迫り来る双璧、別れと決意」

北の最終防壁へと馬を急がせるアステリオは、その途上で王都へ急行するナユタ率いるエルフの精鋭部隊とすれ違った。一瞬、互いに馬を止め、アステリオはナユタから王都の置かれた絶望的な状況を聞かされる。モルガウスの進軍――。


「ナユタ……王都を、リナを頼む」


アステリオの託すような言葉に、ナユタはわずかに柔らかな笑みを浮かべた。


「……承知いたしました。我が弓に懸けて」


短く答えると、ナユタは再び疾風のごとき速度で王都へと駆けていった。アステリオはその背中を見送った後、北の地平に広がるどんよりとした灰色の空を見上げる。かつての英雄であり、父である男との再会。そして、神の器と化したゼイン。これから起こるであろう悲劇の予感に、アステリオの胸は鉛のように重くなっていた。


一方、王都グランセール。

 城壁の上で、地平線を睨み続けていたガリウスが喉も裂けよとばかりに吠えた。


「来たぞおらぁあああ!!! てめぇら、準備しろ!!!」


ガリウスの指し示す先、地平線の彼方から巨大な土煙が巻き上がっていた。地響きと共に、うねるような影の群れが急速に迫りくる。それは数週間前に王都を恐怖に陥れた、あのアビス・ゲイザーの軍勢だった。しかし、その数は以前の比ではない。


「……来るか。モルガウスの『星喰』が」


ヴィンセントは剣を抜き、盾を構えた。背後には、死を覚悟しながらも誇りを捨てぬ騎士たちと、家族を守るために立ち上がった民兵たちが続く。


古代遺跡から溢れ出した闇が、ついに王都の城門へと牙を剥こうとしていた。

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