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≠勇者  作者: 単参院 涼
18/24

#17 決着する戦い


 斑目煉紅郎は夢を見た。

 昔の夢を・・・・・・

 煉紅郎は大学の側の並木道を歩いていた。木々の葉の間から日の光が差し込み並木道を幻想的な光で包み込む。

煉紅郎の目の前に一人の女性の姿が現れた。

女性の背は高く、すらっとした肢体だったが出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいる言う所のナイスバディっと言った所か。顔立ちはほっそりとし、髪は背に掛かるほど長かった。切れ長の大きな目をしていて、スッと通った鼻筋をした。少しきつめに見える女性であった。

その彼女が煉紅郎の目の前でゆっくりと微笑んだ。


「んあぁ!はぁはぁ・・・・・・」


 悲鳴にも似た声を上げながら煉紅郎は目を覚ました。

 周囲を見回すと木片や埃の舞う世界が視界を遮っていたが、少しすると埃も落ち着き、視界がはっきりとしてくる。周りには折れた木の板や割れた陶器などが散乱し古くからこの掘っ立て小屋が村の物置をしていた事が見て分かった。

 暫しの間、煉紅郎は無言のまま、ボロボロな身体についた埃を手で掃いながら立ち上がり、そして・・・


「・・・ああぁぁぁぁぁぁ!!腹立つ!ムカつく!嫌になる!」


 ・・・吠えた。


「なんでだ。なんで俺は勝てると思った。何も失わず、傷つかず。なんだ、少し怪我をすれば森に帰るとでも思ってたのか!そんな訳あるか!アイツは自分の住む場所を追われて来たんだ。安心する場所が欲しいんだ。森に入って来た見知らぬ生き物は、排除しないと安心できない・・・追い返しても、舞い戻るかも知れないから息の根を止める・・・俺は、そんな奴になんで・・・怪我一つしないで済むなんて思ってたんだ。そんな訳が無いのに・・・本当に自分が嫌になる・・・」


 煉紅郎は吠えた。自分の考えがどれ程、浅はかだったのか。どれ程、心に思っても、どれ程の謙遜を言葉にしても、頭の隅に存在した傲慢さが全ての考えや言葉の裏に潜んでいた事に気がつかなかった事に・・・


「・・・良し。覚悟は決めた。一つ位何かを失う覚悟は決まった!」


 そう言って煉紅郎は小屋を飛び出し、再びベアケンタウロスの前に躍り出た。

 ベアケンタウロスは、自慢の豪腕で吹き飛ばした小さな生き物が傷だらで所々出血しながらも立ち上がり自分に再び立ち向かってくる。初めての出来事に一瞬うろたえるが次の瞬間には目の前のこの小さな生き物を全力を持って仕留めるを決め、木を、地面を、空気を震わす咆哮を上げた。


「おぉ、良いねぇ。俺もアンタを覚悟を持って相手をするよッ!」


 言葉を言い終わるの待たず煉紅郎は地を走った。

 ジョジュが煉紅郎の元に到着したのはその頃合いだった。彼の両の目には、ベアケンタウロスとの戦闘で着ている服の至る所が裂け、肌は擦り切れ血が滲み擦過傷を作り、切ったのか頭からも一筋の血が滴らせながらベアケンタウロスに向かい走る煉紅郎とそんな煉紅郎の姿に怒り猛り迎撃の姿勢で男の疾走を迎えるベアケンタウロスの姿であった。


 走り出した煉紅郎は丸腰も同然だった。ベアケンタウロスに吹き飛ばされた時に身に着けていた武器の殆どが散らばり落ちて、現在、手にしている武器と言えば唯一落ちなかった後ろ腰に備え付けてあった剥ぎ取り用のナイフ一本だけであった。

 そんな煉紅郎は低い姿勢での走り方に変えた。彼の両腕は地面スレスレを滑る様に、その姿はまるで忍者漫画から飛び出て来たみたいであった。


 ベアケンタウロスは煉紅郎が間合いに入った瞬間に両の掌に備わった鋭い爪を腕をしならせ煉紅郎目掛けて放った。

 煉紅郎は、上空から迫り来る凶爪を紙一重で避け、地面を蹴りベアケンタウロスに跳びかかった。ベアケンタウロスの腕を飛び移りながらベアケンタウロスの顔目掛け駆け上がり、眼前に迫ると煉紅郎は握った左手をベアケンタウロスの顔に向けて開き、走った時に掬い取っていた砂をブチ撒けて空中へ蜻蛉を切った。

 目に砂が入り悲鳴を上げて両手で顔を覆うベアケンタウロスの隙を見て煉紅郎は、地面に降りるとすばやくベアケンタウロスの後ろに回り込み、剥ぎ取り用のナイフを手にすると、それをベアケンタウロスの背中の中心に突き刺し飛び退いた。

 ベアケンタウロスは目に入った砂を取ろうとした。次の瞬間、背中に走った激痛に再び悲鳴を上げ背中に刺さった物を取ろうと四本の腕を背中に回した。


 普通、熊の急所は背中には無い、煉紅郎もそれを知ってはいたが、ナイフを背中に突き刺したのは急所を狙い殺す為ではなく、ベアケンタウロスに大きな隙を作る為であった。


(さぁーて、やるかっ)


 煉紅郎は気合いを入れなおすと再びベアケンタウロスに飛び掛った。その勢いのままに煉紅郎はベアケンタウロスの背を駆け上がり、ベアケンタウロスの頭まで到達すると煉紅郎の気配に気付きそちらを振り向くとその目に映ったのは、一本の杭の様に鋭い煉紅郎の左貫手であった。

 ズプッっと生々しい音をたてながら煉紅郎の放った左貫手はベアケンタウロスの右目があった場所に突き立てられた。


「ガアァァァアアァァァ!!」


 右目を貫かれた激痛にベアケンタウロスは悲鳴を上げ、煉紅郎を振り落とそうと頭をブンブンと左右にかぶりを振り、煉紅郎は振り落とされまいとベアケンタウロスの頭にしがみ付いた。煉紅郎はしがみ付きながらも自身の左手は確りとベアケンタウロスの右目を掴み眼窩に埋没している。


「危ないっす!アニキ!」


 荒ぶるベアケンタウロスにしがみ付く煉紅郎にジョジュの声が届いた矢先、ベアケンタウロスの豪腕を受け、彼の身体がボキッっという何かが折れる音と共に宙を舞った。

 宙を舞い自由落下する煉紅郎が地面に衝突しそうになったが、ジョジュが地面と煉紅郎の間に入り間一髪、地面との激突を免れた。


「大丈夫っすか?アニキ!?」

「ん?ああぁ・・・」

「あっアニキ。腕が・・・」

「ん?あぁ、折れてるな」


 ジョジュの言葉に煉紅郎は自分の左腕を見た。

 煉紅郎の左腕はボキリとおかしな方向に折れて、唯でさえ痛々しいのに折れた箇所が浅黒く変色して痛々しさが増している。

 左腕は枯れ木の様にへし折れていたものの何かを確りと握り締めていた。


「アニキ、大丈夫っすか?」

「あぁ、肩貸してくれ」

「良いっすよ。どうぞっす」

「悪いな。それと」

「ハイっす!」

「お前・・・」

「ハイっす!」

「・・・なんて言ったけ?」

「ジョジュっす!?」

「良し。ジョジュ、お前の剣を貸してくれるか?」

「ハイっす!」

「じゃあ、お前の名前を呼んだら、俺に向かって投げてくれ」

「了解っす!」


 煉紅郎は、ジョジュが返事をしたのと同時にベアケンタウロスに向かい歩みを進めた。骨折した左腕を庇う様に押さえながらベアケンタウロスの間合いの外で歩みを止めると煉紅郎は、左手首を抑えながらベアケンタウロスに見える様にズイッと持ち上げ、ニィッと笑みを溢し拳を開いた。

 掌の中は血に塗れてその中にベアケンタウロスの眼球がジッとベアケンタウロスを見ていた。そんな煉紅郎の姿を見てベアケンタウロスは咆哮を上げた。

 ベアケンタウロスの心には、目玉を抉られた怒りとこれから目の前に居る者に殺されるのではないかという少しの恐怖があった。

 咆哮が終わると眼球を翳す煉紅郎と牙を剥き唸りを上げるベアケンタウロスの二者の間に静寂が訪れ、煉紅郎がベアケンタウロスの眼球を掌から落とした事で破られた。

 ベアケンタウロスの怒号の様な咆哮が合図となって再び戦いの火ぶたが切られた。


「アニキ!」


 煉紅郎は、ベアケンタウロスの咆哮と殺意の視線を他所に落とした眼球を踏み潰し、進路を九十度変えて走り出した。

 煉紅郎の進行方向の先には転がり落ちたファルシオンがあった。そのファルシオンを掴むと踵を返し、ファルシオンを水平に構えゆっくりと目を瞑った。

 ベアケンタウロスはそんな煉紅郎の姿など気にもせず、ただ煉紅郎を自分のこの手で捻り潰す。その事だけを考え、猪の様に突進して行く。

 突進してくるベアケンタウロスに煉紅郎はスッと目を見開き・・・


「情報整理完了」


 煉紅郎はそう言うと迫り来るベアケンタウロスに向かい構えを変え迎撃の姿勢をとった。


「そっそんな、無茶っすよ」


 ジョジュは煉紅郎とベアケンタウロスの戦いに参戦できず離れて見ているだけだった。

 『自分が敵う訳がない』これが、ジョジュの純粋な気持ちであった。

 柔よく剛を制すとはよく言ったものだが・・・それは、優男が巨漢を楽々と打ち倒すという創作ファンタジーの中での話であり、実際は違う。

 実際は、強さと言うものは大きさに直結する。

 大きい者は小さい者を捻じ伏せ、剛の者は柔の者を蹂躙する。それが、現実である。

その現実に理想ファンタジーの入り込む余地は・・・無い・・・

 小さい者が、弱い者が、大きく強い者に勝つ方法、それは数を揃える事である。

 目の前のベアケンタウロスに戦いを挑む為のセオリーもそれに準じており頭数を揃える所から始まる。なのに、目の前の男は、煉紅郎は、たった一人で挑んでいるのだ。

 

 煉紅郎は、ベアケンタウロスの攻撃を右へ左へと身体を振り、迫り来る豪腕を紙一重でかわしながらファルシオンを振るいベアケンタウロスの腕に傷を作ってゆくが、ベアケンタウロスの攻撃を衰える事は無かった。

 ベアケンタウロスの猛攻の中で煉紅郎は、少しづつではあるが前へ前へと進み、右腕からの一撃をかわし二本目の右腕の攻撃をかわすとスルリと右腕の下に潜り込むとそのままファルシオンを振るい右腕の内側(人間で言う所の上腕二頭筋の位置)を立て続けに右腕の二本を切り裂いた。


「ガァアギャァァァオオォォォォォ」


 激痛に悲鳴を上げのた打ち回るもピタリと動かなくなった右腕を押さえながら「フゥーフゥー」っと肩で息をし、目を血走らせ煉紅郎を探し始めるベアケンタウロスの目にある者が映る。


「えっ・・・」


 ジョジュであった。

 ジョジュは、先程の場所から少しも移動せず、ただ煉紅郎とベアケンタウロスの戦いを呆然と眺めていたのであった。

 ベアケンタウロスと目が合うとジョジュは身体を強張らせながらも盾を構えた。

 「グルルルル」っと低い唸り声を上げるとベアケンタウロスはジョジュに襲い掛かろうと構えた次の瞬間。ベアケンタウロスの左後ろ足に痛みが走った。


「何処へ行く気だ?まだ俺は死んでないし、俺とお前の戦いは終わっちゃいねぇだろうが」


 煉紅郎の言葉にベアケンタウロスが振り返ろうとするが、それよりも早くベアケンタウロスの右後ろ足に煉紅郎の一撃が与えられ、激痛が走った。

 次の瞬間、ガクガクと震えながらベアケンタウロスの後ろ足が膝をつき動けなくなってしまった。


「余所見をするからそうなるんだ。戦いの最中はいけねぇ、真剣なら尚更だ」


 煉紅郎は、ベアケンタウロスの身体を駆け上がろうとベアケンタウロスの背に乗ろうとするが、背中に刺さったナイフに手をかけた所で、ベアケンタウロスの残った左腕に脚を捕らわれた。


「アニキ!」


 脚を捕られた煉紅郎は脱出しようとファルシオンを振るおうとするがそんな事させまいと腕を振り、地面に叩き付けた。


「ガァハッ!」

「アニキ!」


 地面に叩きつけられ手にしていたファルシオンも叩きつけられ振り回された勢いで手から滑り落としてしまいどこぞへと転がって行ってしまった。

 ベアケンタウロスは煉紅郎が生きているのか確認する為に顔の前に持ち上げると煉紅郎は、地面に叩きつけられた際に握り込んでいた砂を再びベアケンタウロスの顔にブチ撒けた。

 ベアケンタウロスは苦悶の声を漏らしながら腕を振り回し煉紅郎を天高く放り投げた。


「あっアニキ!!」


 煉紅郎は中空を漂いながら自分を呼ぶ声に反応し、声の主を探し、ジョジュを見つけ大きな声で彼の名を呼んだ。


「ジョジュ!」

「ハイっす!・・・投げるっす。いくっすよ!」


 ジョジュは自分の名を呼ばれ答えるが、煉紅郎からの願いを忘れていたのか少し間を置いて腰に下げていた片手剣を引き抜き煉紅郎に向かって投げた。

 未だに砂が取れないのか顔を左手で抑えながら悶えるベアケンタウロスの上空で煉紅郎はジョジュの投げた片手剣を見事キャッチし、剣を逆手に持ち、切っ先をベアケンタウロスの頭に向け、剣に身体を預けて落下してゆく。

 ベアケンタウロスは自分に向かって落下してくるモノの気配に気が付き上空に目を向ける。


「これで仕舞いにしよう。クマ」


 煉紅郎の剣はベアケンタウロスの眉間に突き刺さった。剣はベアケンタウロスの硬い頭蓋骨を貫き脳に達し、彼の者を絶命へ導いた。

ベアケンタウロスが自身の身を護ろうと翳した左腕は、空に何者かが居るかのように暫しの間、ピクピクっと天を仰ぐ様な動きをみせるとダランと下がり地面を指した。

 煉紅郎はと言うと、ベアケンタウロスとの激突の衝撃で気を失ったようでベアケンタウロスの眉間に突き刺さった剣に暫しの間ぶら下がっていたもののベアケンタウロスの腕が下がったの同時に地面に落下し、仰向けで倒れた。

 ジョジュは今しがた起こった出来事に頭が対処できず、腰を抜かし地面にへたり込むのが精一杯であった。


 暫くするとバタバタと足音を立ててバローナ、ミョウジン、ラシュナート、シャルル、アルドラがやって来た。

 バローナ達はジョジュを見つけるとジョジュに近づいて行くとベアケンタウロスと煉紅郎の姿を見つけた。


「君、大丈夫か?」

「ご主人様ニャ!」

「おい!猫!」

「待ちな!嬢ちゃんたち!」


 シャルル達が倒れている煉紅郎のもとへ行こうとするのをバローナの静止によって止められた。それもその筈、目の前には今回の標的となっているベアケンタウロスがいるのだから・・・

 ミョウジンがシャルルの前に立ちジッとベアケンタウロスを睨むとすぐさまバローナの方を向き


「バローナ殿、もう終わっているようです」

「ん?どういう事だい?」

「ベアケンタウロスは、もう死んでおります」

「えっ!?」

「シャルル殿もう大丈夫ですので、お早くご主人様のもとへ」

「はいニャ!ありがとうニャ!ラシュさん行くニャ!」

「猫、わかった。わかったから引っ張るなよ」


 シャルルはラシュナートの手を引き煉紅郎のもとへ向かった。

 煉紅郎は気を失いボロボロになっていたが、近づくシャルルの声に目を覚ます。


「ん?」

「ご主人様!?」

「シャルル?どうして・・・」

「ごしゅじんしゃま~♪」


 煉紅郎が目を覚ました事に気が付くとシャルルは煉紅郎に飛びつこうと飛び上がるが引っ張られてつれてこられたラシュナートが空中でシャルルの襟首を捕まえそれを阻止した。


「見るからに怪我してるんだぞ。飛びつく馬鹿がどこにいる?」

「そうニャ、ご主人様ごめんなさいニャ」


 痛いところを突かれたのかしょんぼりとうな垂れるシャルルであった。

 そんな二人のやり取りを見て安心したのか煉紅郎は二人に優しく微笑んだ。


「ふっ・・・で、二人はなんでココに居るんだ?」


 喋りかけながらも煉紅郎は身体を起こそうとするが、言うことを聞かず右肘を立てる事で精一杯であった。

 先程まで今の限界に近い動きと脳をフル回転させていたのでそのツケが回ったのだろう。


「ご主人様。大丈夫ですかニャ?」

「あぁ、左腕が折れてはいるが生きてるよ」

「たっ大変だニャ!いっ急いでお医者さんニャ!お医者さんを探すニャ!」

「おい、猫!」

「・・・大丈夫ですか?」


 其処にはいつの間にかバローナから離れて此方にやって来たアルドラが居た。


「アルドラさん・・・」

「貴方がシャルルさんのご主人様ですね。治療しますので其処で横になって下さい。下手な体勢ですと上手く治療できませんので・・・」


 アルドラの指示に従い煉紅郎はゆっくりと横になり、アルドラはロッドを煉紅郎の身体の上に構えた。


「慈竜の口付け(アナスタシス)」


 アルドラがそう言うと煉紅郎の身体を薄い光の膜が覆い、膜の内側からキラキラとした光の粒が煉紅郎の身体に降り注いだ。

 暫くしてアルドラがロッド動かすと光の幕も消え去り、煉紅郎の服はボロボロではあったが、骨折した左腕や体中の傷が綺麗に無くなっていた。

 それを見届けるとアルドラは一言「終わりました・・・」と言いバローナのもとへ歩いて行った。


「・・・ありがとう」

「ありがとう御座いましたニャ!アルドラさん!」

「ありがとう」


 その場を去るアルドラの背に煉紅郎達の声が掛かるが、彼女はそれに顔を少し向け軽い会釈で返す。

 バローナは、周りを警戒をしながらジョジュから何があったか話を聞いている。


「・・・・・・と言うわけっす」

「そいつは本当かい」

「嘘なんていって無いっす!心外っす。アニキの力になれなかったっすけど・・・」

「いや、アンタは良くやったよ。お前さんの剣が無けりゃ・・・あの男は兎も角アンタも死んでたかも知れないんだ。胸を張りな!」

「はいっす」


 バローナとジョジュから少し離れた場所でミョウジンとアルドラがポチョット達と村の住人を呼ぶ為の合図を送ろうとしていた。


「・・・ミョウジンさん。さっきの話、どう思いますか?」

「ん?っと良いますと?」

「・・・ギルドに所属して間もない者、それも戦闘経験が薄い人間がギルドが危険視する猛獣・ベアケンタウロスに戦いを挑み、尚且つ勝つ事など出来るのでしょうか?」

「さぁ?どうなのでしょう?たった一人で竜を倒した。などと伝説にはありますからね。某には分かりかねますが、きっと彼には神様の祝福があったのでしょう」

「・・・そうでしょうか?爆竜の口付け(バレッテーゼフレア)」


 空中に二つの火の玉が現れ膨れ上がり小さなボンっと言う音を立てて爆発した。

 コレによりキマの村に現れたベアケンタウロスの討伐の知らせとなりキマの村に平穏が戻ったのであった。



何とか煉紅郎対ベアケンタウロス戦、終結致しました。

まぁ、突っ込みどころや説明不足なところも御座いますが、ご了承ください。

現在の私にはこれ以上は出来ないようで・・・


次話は来週火曜日正午を予定しております。


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