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心配

俺達の冒険まだまだこれから!と打ち切りの漫画のごとくその回を終わらされて今に至るわけなんですが私は、ちょっと状況が把握できてないままはや学校へ、半ば兎野、こと沙月に引きずられる形で校門まで来ました、ええ。



「うわ、でか…」

「なぁ、本当に大丈夫かよ…学校に来れば直ると思ったけどそうでもないのか?」



一応今のは見逃しておくけど、私への悪態ポイント略してAPは貯まっていくだけだからな、100までいったらマジでお前の顔面にパイを投げるぞ。

これが素の反応だから、何回もこんな世界周回している人の素の反応だから、だからその憐れむような目をやめてくれるとありがた~いんだけどね?



「クラスどこなわけ?私って」

「ほ、本当に大丈夫か!?やっぱ今から休んだ方がいいんじゃないか、俺が連れてきてしまったんだけど…」

「いやいや、お姉ちゃんはどこもおかしくないですよ!?」

「お前が自分でお姉ちゃんとか言ってるあたりもうだめだろ…!」



いやいや、兎野…こと沙月も朝、姉ちゃんって呼んでたじゃん?反抗期…は高校生だからもう過ぎてるだろうけど、「お」はだめなの?



「は!?お前のこと姉ちゃんなんて呼んでねーし!!」

「………んん!?」



これがあれか、シスコンのツンデレってやつか王道を攻めてくるなぁ、嫌いじゃないけど。というかこの世界を作ったやつは絶対遊び半分だと思う、絶対に許さない、絶対にだ。

いやいや、ループはありがたいけど、私が死ぬのもそいつのせいだった時には容赦なんてしない、コンボ決めてやる。

時に青年、顔を真っ赤にしながら白昼堂々公衆の面前で叫ぶのはやめてくれたまえ?



「なんだよなんだよ~、仲いいなぁ、お前等!」

「え、誰…?」

「小町先輩!」

「えっ、小町……!?嘘!?」



突然ばしんっ、と思い切り肩を叩かれてびっくりした、死ぬかと思った。で、コイツ誰だ、と思って口に出した瞬間、兎野…こと沙月、ええい、兎野でいいです、兎野の爆弾投下、うっそ、小町?でもいま「こまち」じゃなくて「しょうちょう」って呼んでなかった…?え?なんなの?音訓すらも超越したの?っていうか何で男なのか聞きたいです。切実に



「おいおい、お前まで「こまち」~なんて呼ぶのかよ、それは旧姓、俺は「しょうちょう」だっつの!そんな女みたいな名前なわけないだろ?」

「なんか朝からコイツ変なんだよ…急に叫ぶし、自分のクラスはどこだーなんて言い出すし…」

「ふーん…」



そんなことはあるんです、違う世界線では君は女で「こまち」だったんだよ…なんなの?急に路線変更狙ってきたの?本格的に桜城ハーレムを作る気なんですかね、残念です、桜城さんのファンやめます。ファンじゃないけど。

つか、なんでみんな苗字変わるの?ブームなの?



「どーりで、何時もの元気がないワケだな!」

「こいつうぜぇ…」

「いつも通りじゃんか!」



おっと、思ったことが声に出ていたようだ…ていうかマジでウザい、何このテンション、体育会系かな?

軽快に笑っているところ悪いんだけど、そろそろ自己紹介してくんないかな?

なんて目で見ているのが伝わったのか、真剣な顔で



「おい、マジで俺の名前まで忘れたなんて言わないよな?」

「柴田、小町?」

「何だよ、その苗字マジで大丈夫かよ…」

「だから、帰れって言ってるんだけどさ…こま、じゃねぇや、正長先輩からもなんか言ってくれよ」



頭を抱えて大げさに反応するコイツに小町の面影もくそもないな、と思いつつ、腹が立ったのでこいつのAPゲージも追加しておく。



「俺は、木田正長、木材の木に、田んぼの田、正しいって字に長いって字だからな!?」

「比ははたしてどこにいったのか…」

「は!?こいつ…」



おいそこ、もうだめだ、みたいな顔でこっちを見るな!好きでこうなったわけじゃないんです。桜城さんと創始者のせいなんです。

……まてよ、もしかしてこんな感じでいろいろ関係変わってるの?え?うそ?マジで?やめてよ、高校ライフがただでさえ途中からなのに、いろいろこじれるの?勘弁してくれ。



「ええっと、寝ぼけてるのかも…?」

「…」

「…」



だからその憐みの目はやめろって

木田きだ正長しょうちょう

・高校二年生、いろんな部活の助っ人をやっている。

・お調子者

・身長は175cm、長かった髪は面影もなくまさに男児!という髪型に

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