表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Pomegranate I  作者: Uta Katagi
第五章 約束

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

192/217

小さな王

 ちなみに、ギリシャ神話の本の中に獅子座の話しもあったので、読んでみるとそこに獅子座を構成する星の話しが書いてあった。獅子座の一等星は「レグルス」ということを詩は初めて知った。レグルスは、ギリシャ語で「小さな王」という意味、古代ローマでは「王の星」と言われていたとのことだった。


 「ミー」

 収納ケースから取り出した本の内容を全て確認し終えて、詩が物思いに浸っていると、膝の上のプチが小さな声で鳴いた。こちらを見上げて『もう終わった?』とでも、聞いているのだろうか。


 「うん、終わったよ。本をしまうからね。降りてくれる?」

 詩が優しく話しかけると、プチはその言葉が理解できるのか膝から降りてくれた。賢いネコちゃんだ。


 詩が本を収納し終わると、またその収納ケースの前にちょこんと座った。またいつもの真理の書の番人のポーズだ。


 このとき、詩は初めて気づいた。

 あ!その姿は、さっき本で見た写真と同じだ!

そのポーズはスフィンクス…


 え、もしかしてプチ。あなたはスフィンクスなの?

 プチが「小さな王」に思えた。


 プチの後ろにある収納ケースが三大ピラミッドのようだった。国王の再生復活を願うエジプトの三大ピラミッドは、スフィンクスの背後に建設されている。ピラミッドとスフィンクス。スフィンクスは守り神。おそらく、国王の再生復活とスフィンクスは何らかの関係があったに違いない。


 なんだかプチが特別な存在のような気がしてきた。いっちゃんがメッセージで伝えていた可愛い使者。確かに公園で出会ったとき、運命のようなものを感じた。今となってみれば、巡り合うべくして巡り合ったような気がする。


 まさか、プチは私に会うために自宅近くの公園までやって来て、あそこで待っていたのだろうか。まるで、前世から今世に転生して来たいっちゃんみたいに、私の前に現れたの?


 もしそうだとすると、プチは私に何を伝えに来たのだろう。いっちゃんに辿り着くためのメッセージを伝えに来たとか…、まさかプチがいっちゃんの転生に関わっていたとか…


 ネコちゃんは家庭の守り神…

 小さな王…


 詩はくるくるしたプチの瞳を見つめながら、古代からのロマンに想いを馳せた。


 もしかしたら、プチは神様の秘密を知る使者なのかも知れない…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ