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#4 師弟!?

[作者より]

#4,#5は箸休めの回。

本当は1週間おきに投稿したかったけど、PV数が絶賛減少中だから、

#5は10/28(水)13:20に投稿します!

( ほぼ一週間やないかい((殴 )

 ーーーオートバトルモード・パワー不足のため解除!この技は喰らうと即死級のパワーが含まれています!身をかがめて受ければ、命には至りません!ーーー


 死ぬんかよ!いやだよ!!助けてくれって頼んだのに「かがめ」ってどんな雑なアドバイスだよ!!


 絶望に目を瞑ったその時、目の前に何かが現れた。


 「そこまで!「完全守護(プロテクトバリア)」!」


 「⋯ハルカ!?」


 俺らの目の前に透明な幾何学模様のバリアが展開され、見事にじっちゃんの放った凶悪な「細胞破壊(セルデストロイ)」の技を受け止めて止めた!ナイスハルカ!マジで命の恩人だ!


 するとハルカは言った。


 「もうこいつはパワー切れよ。」


 ハルカは冷ややかな視線を俺に送って、バリアを解除しながら吐き捨てた。


 「そうか。だが、よくここまで持ちこたえたのう。ハルカ、お前と初めて闘った時は、十秒でギブアップだったもんな。ホホホホホ⋯。」


 長老が余裕の笑みを浮かべながら、ハルカの恥ずかしい失敗談をあっさり暴露する。するとハルカの眉間が一瞬で跳ね上がった。


 「目の前で私の恥をさらすな!「超摩擦力叩手(スーパーまさつりょくパンチ)」!」


 ぶち切れたハルカが凄まじい速度で長老へと飛びかかり、あの超威力パンチを繰り出した。


 これはマズい⋯!いくら長老でも耐えられるのか!?


 「ハルカ!やめろ!」


 ばしっ⋯!!


 鈍い音が響き、空間の空気が破裂する。だが、攻撃は届いていなかった。


 「な、なにっ!?じっちゃんが片手で止めた!?あの技を!?」


 あのハルカの凶悪なパンチを、長老はまるで飛んできたハエでも叩き落とように軽々と片手で受け止めていたのだ。


 「わしはこやつのように、技を食らいに行くほどバカじゃないからのう。ホホホ⋯。」


 「こやつ」とは俺のことか?このじっちゃん、人をいらつかせる馬鹿にする天才かよ!!そういうユニークスキル持ってないのか?


 ーーーそのようなスキルは見られませんでした。ーーー


 おい、食い気味に冷静なツッコミを入れるな。


 その後、俺は体力を使い果たして疲れ切ったまま、道場の中をハルカに案内される形でグルグルと回り、ようやく応接室に向かった。


 「はい、タオル!」


 部屋に入るなり、ハルカが濡れたタオルを顔面目掛けて投げつけてきた。


 ガバッ!!


 投げるなよ、ハルカ!⋯そうだよ、俺はこのじじいじゃなくて長老の技のせいでびしょぬれなんだよ!!!はぁ。乾燥機能みたいなのないの?


 びしょ濡れの髪をガシガシと拭きながら、頭の中の相棒に問いかける。


 ーーーありません。ーーー


 一言で切り捨てられた。もうちょっと親身になってくれてもいいだろ。


 「あ、そういえばお前、名前がなかったよな?呼びにくいし、なんかいい名前は⋯。う〜ん⋯、そうだ!「知能人」と書いて「コエズ」とかどうだ?だれにもお前を超えられないっていう意味の「超えず」が由来だけど⋯いやだ?」


 ーーー我(ワレ)、嬉(うれしい)。ーーー


 中国人かよ!!


 俺が心の中で激しくツッコミを入れていると、応接室の扉が開き、無心者(ノーハート)の長老が入ってきた。


 「お前、結構できるじゃないか。この道場に入ってみないか。」


 「入りたい気持ちは山々なのですけれど、まだ衣・食・住が揃ってなくて⋯。」


 顔では苦笑いを浮かべつつ、俺の心の中はパニック状態だ。


 (ひぇー!なんとかして断りたい!!)


 すると、横からハルカが口を挟んできた。


 「それなら、この道場に全て揃ってるわよ。この機会だし、入ってみたら?」


 ハルカまで裏切ったな⋯!ってか、元々ハルカは長老側の人間だったっけ。まぁ、ここで断って追い出されたら、野宿確定で今後の生活が分からない⋯。じゃあ、背に腹は代えられないし入っとくか⋯。でも生計が立ったらすぐ辞めよう。


 「わかりました。本当に、衣・食・住はちゃんと用意してくれるのですか?」


 「もちろんじゃ。」


 長老が満足そうに頷く。はぁ。さっきから怒涛の展開と激しい疲労でめちゃくちゃイライラする。


 「実はのう、えーっと⋯わしに考えがあってのう。⋯その、「弟子」にならんか?」


 「はい!?」


 え!?急に深い話!ここは宗教なのか?道場に入ったら、次は弟子って⋯。いくらなんでも話がうますぎるし、あやしすぎる!


 俺が警戒して身を引くと、頭の中でコエズが冷静に分析を入れる。


 ーーー長老に悪意は確認できませんでした。ーーー


 あっそ。まぁ、怪しくなくても断るけどね!この道場だって、すぐに辞めるつもりだし。


 「すみませんが師弟関係の⋯。」


 俺が断りの言葉を口にしようとしたその瞬間、ハルカが突然俺の手を握りしめ、上目遣いですり寄ってきた。


 「え〜っ!そんな〜っ!私、ショウセイ君を毎日道場で見たいな〜♡」


 え〜♡ハルカちゃん!⋯な訳あるか!こいつ、急にキャラ変してやばい!!俺もこの道場に長くいたらこんな風におかしくなるのかな⋯。マジ心配!


 気味の悪さに背筋が凍りつき、俺は慌てて手を振り払った。


 「ハルカ、ふざけるな。とりあえず、弟子に関しては断らせて頂きます。」


 「チッ。私の演技が台無し。そこは男として甘えるところでしょ。」


 はい、もーいーです。あなたとはしゃべりたくない!俺が騙された気分!


 ぷいっと横を向く俺を見て、長老はホホホと笑った。


 「かまわんよ。もちろん師弟関係を無理にとは言わないが、頭の片隅には置いといてくれ。」


 「は、はい。」


 「明日から道場に通ってもらう。今日は遅いからごはんにしよう。」


 こうして、怒涛と波乱に満ちた夢の世界での一日目は終わった⋯と思っていた。

[著者・tops0216より天才のあなたへ]


最後まで読んでくれたあなた、ありがとう!!!!


ぜひ、感想やレビューを送ってね!!


次回もお楽しみに!!!!


[次回予告]

#5 久しぶりの生活 (10/28(水)13:20)

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