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私の秘密は増えてゆく ~この幸せを守るため――だからわたしは仮面をかぶる~  作者: 月城 葵
三章    少女と暴かれる秘密

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40話  問題は増えるもの ~わたしがやりたい事2~



 所長は何やら衝撃を受けたらしい。


 それこそ雷に打たれたようだった。

 珍しく驚いた表情を見せたと思ったら、目を閉じ沈黙。


 熟考モードに入ってしまった。


 ……まぁ、作れるかはわからないけど。


 わたしには、魔力がどういう仕組みなのかサッパリなのだ。


 そもそも、電気の作り方だって正直わからない。

 電気に代わる物があるのであれば、それを使えば良いと思っただけだ。


 属性など関係なく、魔力そのもので動く冷蔵庫を作ればよい。

 魔力だけで動く魔道具があるのだ。

 頭の良い人たちが集まれば、魔力で動く冷蔵庫も作れるはずである。



「いや、やはり無理だな」


 熟考モードから戻った所長が、そう言った。


 純粋な魔力を込める作業は難しいらしい。

 属性の力を必要としない魔道具には、魔獣や魔物から採取した魔石を使う。

 あの魔石は、余計な属性が混じっていない、純粋な魔力の塊なのだそうだ。


 一方で、人が魔力を込めた場合、どうしても属性の偏りが出る。

 火や水、風といった性質が、中途半端に混じってしまうのだという。


 例えば、水の属性が一定以上に強く出た魔石を、水の魔石と呼ぶそうだ。


「人や適正によって、出来上がる魔石が違うのですか?」

「そうだ」

「所長、そもそも適正とか火の玉を出す魔法とか、領主様の結界とかどうなってるんです?」


 わたしには話したくないのか、所長に凄く嫌な顔で説明された。


 基本、魔法とは魔力を放出するだけの行為。

 そこを魔法陣や呪文により、純粋な力の効果を変化させたり、属性の部分を増幅させることで、属性を発現させた魔力を放出するらしい。


 増幅させても属性を発現できない者は、元々、適性が低く属性魔法が扱えないそうだ。


 領主の結界などは、魔法陣と呪文で効果を発現させたもの。

 維持するためには、陣に魔力を込めるだけでいい。


 普通の設置型魔法と違って自身の魔力という縛りはなく、維持するのは誰の魔力でも可能だそうだ。


 ……ってことは、誰の魔力でも同じ効果になる魔法陣があるわけだ。


「その魔法陣を組み込めば良いのでは?」

「……領主のみに伝わる秘匿されし魔法陣だ。研究対象などにはできん」


 ……研究すらできない代物かぁ。


「個人で結界を張れる者はいるが、難しいな」

「誰の魔力でも、っていうのが難しいんですか?」

「そうだな。それもあるが……」


 領主の魔法陣の機能が使えれば、広く運用可能な魔力を集めることも可能だ。

 だが、解明して使用することは難しい。


「じゃあ、一から作り出すしかないんですね?」


 その言葉に、所長は小さく首を横に振った。


 つまり、仮に作れたとしても、そんな機能を持つ魔法陣をお披露目などしたら消されるのだろう。


 もちろん、わたしが。

 物理的に。


 所長は熟考した際、この答えに辿り着いたから難しいと言わず、無理と言ったのかもしれない。


「じゃあ、隠して自分用だけなら……止めておきます」

「そうしなさい」


 ……目が怖いですよ?




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