第四話 ルインシーカー:お一人様(一応)編
誤字報告ありがとうございます。修正しました。
申し訳ありませんが、次の更新はあさってになります。
あと昨日書いたAPについてですが、元々が正しかったです。
改めて修正しておきました。
申し訳ありません。
さて、そんなところで遺跡探索の開始だ。
前に喜助さんと来た感じ、一階に関してはそんなに気をつける所はないはずだ。
とっとと下の階に進むとしよう。
ちなみに取得したのは〈簡易修理〉〈魔弾作成〉の2つのスキルと〈ランジ〉というアーツだ。
〈簡易修理〉は武器の耐久度を回復するスキル。ただ耐久度が大きく減ってたり、折れたりした場合だと修理できず、専門職に任せなければならない。
現状それはできないので、こまめな修理を心がけなきゃならないわけだ。
あと変な風に二人を扱って、壊したりしないように注意しないとな。
次に〈魔弾作成〉。これは銃にこめる弾を作るスキルだ。
今の残弾は6。無論普通の弾で、デュラハン戦で使用したような特殊な弾ではない。
これじゃあ心許ない上に、弾を買う当てもないから取得した。
ちなみに材料はくず魔石である。ゴブリン等――フィールド上――の低級魔物からドロップするらしく。開拓使が買い取り販売を行ってるらしい。
最後に〈ランジ〉。
これは、相手を素早く突く、刺突剣の基本的な技の1つらしい。
ただレントゥス曰く、体を伸ばして突くため、突いたあとの隙が大きく、すぐに体を引くか体勢を立て直さなければならないらしい。
ちなみにアーツの判定は半自動にしてある。
半自動っていうのは、コマンドを実行して体を強制的に〈ランジ〉のモーションで動かすこともできるし、〈ランジ〉のモーション――アーツごとに指定ポイントがある――を取ることで、手動で発生させることもできる設定だ。
まだ使ったことがないからわからないが、完全手動なんて無理だろうし、ここら辺が落としどころだろうと思う。
なお、完全手動にするとTP消費が抑えられるらしい。でも、完全手動の人って基本技はともかく、ゲーム特有のアーツを使う場合はどうするんだろうね……。それぞれアーツごとに設定するのかねぇ。
そんなこんなで一階の探索である。
とはいえ特筆するべき所は何もない。だって細剣で攻撃したら一撃で終わるんだもの……。
デュラハンと違って隙だらけだから、頭や心臓といった急所にサクッと攻撃を入れることができる。
急所に当てられるんだったら、わざわざそれ以外を狙う必要もない。相手の攻撃を受けてというのも考えたけど、実行しようとした段階でレントゥスに怒られた。
棍棒なんて重い武器を受けて、レントゥス自身に下手な傷が入ったりしたら取り返しがつかないって。
確かにそりゃそうだよね。重い武器を受け止めるようにはできてないし。
となると、まだまだオリゴナイフの出番はあるわけだ。こいつには世話になったからなぁ。お役御免にならず、ちょっとほっとした。
逆に言うと、オリゴナイフを戦乙女に返してAPをもらうって手段もとれなくなったんだけどね。
とはいえ、肝心の〈パリィ〉をまだ覚えられないんだよなぁ。今の〔ミメーシスⅠ〕のレベルは2だけど、もっと上げなきゃならないのかね。
……正直APがね、足りないのよ。
おっと、物思いにふけってるうちに階段だ。とっとと地下二階に進むとしよう。
――さて、二階にたどり着いたが、……一階と代わり映えしないな。
ここもサクッと通過して三階に行くとしよう。
『階層も変わったことだ、先ほどまでとは違い油断しないように』
レントゥスはそういうが、冊子によれば遺跡序盤は“加護レベル”=“安定して狩りができる階層”になってるらしい。
無論クラスの取り方とかで差異はあるだろうけど、まぁ大丈夫じゃないかな。
『おっけー、気をつけていくよ』
ちなみに、〈念話〉は積極的に使っていくようにした。
〈ランジ〉はTPを使うアーツで、現状戦闘中にMPを使う物は持ってないからな。
そんな感じで探索を続けているわけだが、目の前に曲がり角が……。
前の階でも曲がった先にゴブリンが待ち構えていることがあったんだけど。
……ほらいた。
曲がり角の先にいたゴブリンに一突きをお見舞いする。
さっきまでと同じで一撃だ。なんだ、一階と変わらないじゃないか……。
『――馬鹿がっ! 油断するんじゃねぇ』
フォルティスの言葉に目を上げると、奥にもう一匹のゴブリンがいた。
しかも手に持った石を投げてきている。
「――なっ」
慌ててしゃがんで避ける。
石が結構な勢いで頭上を通過していった。ゴブリンは即座に次の投石の準備をしている。
「〈レンジ〉」
しゃがんだ状態からアーツを発動させる。
前に跳ねるかのように大きく右足を踏み出していく体。
――ぐっ
予期せぬ態勢移動にくぐもった声を上げる。
だがそんなことはお構いなしに、右手は大きく突き出され、ゴブリンの首元をレイピアが貫き絶命させた。
「……危なかったー」
他に敵がいないのを確認しほっと一息をついた俺を、フォルティスがどやしつける。
『ったく。レンに油断するなって言われたばかりだろーが』
『あ、ああ。ごめん』
本当にそうだ。レントゥスの言葉を話半分に聞いてしまってた
『コダマ、おめーはあれだな。最初は慎重なくせに、うまくいくと調子に乗って失敗するタイプだな。そんなんじゃあそのうち、致命的な失敗をしでかすぞ』
全くもってフォルティスの言葉通りだ。昔から時々言われるんだが、なかなか直せないでいる。
いや、今度こそ直さないとな。
『ああ、今度こそ肝に銘じるよ』
『まぁまぁ、今回は大事なかったし、良い経験になっただろう。フォルティスもそこまでにしておくといい』
レントゥスの言葉にフォルティスは軽く舌打ちをすると黙り込んだ。
『それよりもだ』レントゥスが続ける。『先ほど〈レンジ〉を使ったようだが、どのような感じだったね』
『あ、ああ。さっきは態勢も悪かったし、初めてコマンド入力で使ったからか、変に体が引っ張られたけど、次からは大丈夫だと思う。何より遠くの間合いをスキル1つで縮めることができるのが大きい。慣れて自分でも使えるようになれば、いい武器になるんじゃないかな』
『そうだね。それならばここの階のゴブリンで練習するとしよう。先ほどのような形、前後で出てきたら同じように〈レンジ〉を使用して倒すといい。慣れれば戦乙女の力を借りずに己自身でアーツの発動をしていくのも良いだろうね』
レントゥスの言葉にうなずく。
『わかった。そうするよ』
その後、二階を慎重に探索していったが、出てくるゴブリンは基本ツーマンセルで、一匹目を倒し投石を避け〈レンジ〉で倒すことを繰り返した。
投石も来るとわかっていたら躱すことは容易だった。回数をこなすうちに〈レンジ〉も良い具合で使えるようになってきたしね。
たまに同時に三匹で来られたときもあったけど、〈レンジ〉に伴う移動で攻撃を避けつつ、何とか無傷でやり過ごすことができた。
その後は危なげなく階段を見つけ地下三階に到着。
――そして今、目の前には大きな扉がある。
階段を降りていきなり目の前にある扉。
『これって、いわゆるボス部屋だよねぇ』
俺の問いにレントゥスが答えてくれた。
『であろうな』
ボスかぁ。ボスってことは取り巻きもいる可能性があるよな。
タイマンなら大丈夫だけど、ゴブリン程度の強さでも取り巻きがたくさんいるとつらい。
今の俺の防具、そんなに防御力が高いわけじゃないから、一撃くらうだけでも結構しんどいんじゃないかな。
「うーん、いったん戻るか」
俺のつぶやきにフォルティスが反応した。
『なんだい、臆病風にでも吹かれたかい。アタシは慎重になれとはいっても、臆病者になれと言ったつもりはなかったんだがねぇ』
『――なっ』
フォルティスの言葉に反応しそうになる俺を、レントゥスが押しとどめた。
『まぁまぁ、フォルティスはね、ここまで出番がないから少しすねているんだよ。それに、せっかくの活躍の場が目の前にあるのに、引き返すのもかわいそうという物ではないかね』
『活躍の場?』
『多対一の場で役に立ちそうなアーツがあるじゃないか。……〈ガンパリィ〉という、ね』
レントゥスの言葉に改めてステータスを確認する。
確かに回数制限があるとは言え、このアーツがあればいけるのか?
いや、“やれる”“やれない”じゃなくて、“やる”か“やらない”かだったよな、選択肢は。
よし、やってみるか。
頬を叩き気合いを入れる。
『……あーー、ちゃんと俺たちの耐久度の確認をしておけよ。コダマが死んだら多少とはいえ、俺たちの耐久度が減るんだからな』
ふてくされた声音のフォルティス。
その言葉に耐久度を確認するも問題なし。
〈ガンパリィ〉も取った。
改めてステータスを確認し、俺はその重い扉をこじ開けた。
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名前:コダマ・パサド
種族:ヒューマン
加護:エルルーン Lv13
クラス :ツクモツキ Lv9
:妖精使い Lv2
:エッグマスター Lv5
能力値:肉体(10)
能力値:感覚(13)
能力値:精神(10)
能力値:信仰(12)
アビリティ:戦乙女の祝福 Lv―
:戦乙女エルルーンの冥助 Lv1(最大Lv2)
:共感 Lv5(最大Lv10)
:武器習熟 Lv5(最大Lv10)
:ミメーシスⅠ Lv2(最大Lv10)
:ミメーシスⅡ Lv2(最大Lv10)
:ミメーシスⅩ Lv1(最大Lv10)
スキル :精神感応 Lv3
:念話(限定) Lv2
:簡易修理 Lv1
:魔弾作成 Lv1
アーツ :ランジ Lv2
:ガンパリィ Lv1
AP :1
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レン:NPC達は、コマンド入力ができることを戦乙女の加護っていってるよ。
レン:これ豆知識ね。




