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華龍Story  作者: ryo
83/142

第83章

済みません、本日を持ちまして一旦、休載です。

4月以降、時間が取れそうなら不定期で再開したいなと。

取りあえず、ありがとうございました!


83.

室内を満たす柔らかな光が薄れ、誰もが言葉を失い、あるいは如何話し掛けようかとそんな事を考えていた、その時。部屋の外から突如、爆発音が響いてきた。俺は廊下側の扉と背後のシャーリーやエゼルの間に身を置いて、左手で『同田貫』の鞘を握りしめる。ソフィアとエレインが前に出ると俺の左右に分かれ、身構える。

廊下を走る足音が近づく。

聞こえてくるのは、女の走る足音か?

部屋の全員が注視する中、扉を開けて入ってきたのはサラマンダーのアリシアだった。


「申し訳ありません陛下、『ダークエルフ』が侵攻してきました。先にこの若木からもっとも近い村で戦闘が始まり、村も救援に向かった騎士団も壊滅した模様です。今は『火喰い鳥』たちが若木を取り囲む炎の結界の内側で食い止めていますが、長くは持ちません。これより、この『世界樹の若木』と『世界樹の城』を切り離します」

部屋に駆け込んだアリシアは立ち塞がる俺たちには目もくれず、エゼルに向かって跪いて頭を下げた。アリシアの纏う赤いドレスのところどころが切り裂かれ、ドレスと同じ色の血を滲ませている。

『ダークエルフ』とは如何いう存在なのだろうか?『エルフの王』を守る騎士団を壊滅させたと言うなら、エルフに対して友好的な存在ではないだろう。エルフに対抗しえる強大な『魔力』を持つのだろうか?


「そうですか、思っていたより早かったですね。もう100年くらいは、時間があるだろうと考えていましたが。アリシア、『世界樹の城』を閉ざしなさい」

エゼルは相変わらず丁寧に、だが毅然とアリシアに指示を下した。丁寧なのは演技ではなく、地なのだろう。エゼルの指示を受けると、アリシアは立ち上がり際に俺たちを睨んで再び扉から走り去った。


「あなた方も巻き込んでしまって申し訳ないですが、今『世界樹の若木』の外に出ても戦闘に巻き込まれるだけです。この『世界樹の城』に一旦は留まって頂き、後刻、別の『世界樹の若木』から外に帰してあげましょう」

エゼルの言葉に振り向くと、再び優しげな雰囲気を纏ったエゼルがさも済まなさそうに頭を下げる。


「何がいったい・・・、ひゃあっ!」

喰って掛かりそうなソフィアを後ろから抱き留め、ついでにお腹のお肉を摘まむ。ちょっと、摘まめますねぇ、ソフィアさん?これは俺に揉んでほしいという意味ですかね?俺は膝枕が好きだが、お腹枕もいけちゃう?今夜試してみよう。


「分かりました。私たちに出来る事があれば、仰って下さい」

あれこれ聞いている場合ではなかろう。ある程度はエレインも事情を知っていそうだし。エレインを振り返る隙に俺の腕から逃げ出したソフィアが、エレインの背中に逃げ込んだ。あれ?こんな時にエレインを頼るとは。頼られたエレインも、ちょっと困った様な表情を浮かべている。


「いえ、そうですね。では、シャーリーさんを守ってやって頂けますか?同じエルフとして頼みます。では、私もやらなくてはいけない事があります。皆さんはこの部屋で暫くお待ちください」

エゼルは俺に頷き、そのままアリシアの去った扉を開けた。廊下側から一瞬シャーリーを振り返ると、にこやかに微笑んで、ゆっくりと扉を閉める。


「でも、エゼルさんは何故、私の事を?それにまるで、自分がエルフだっていう風に・・・?」

疑問を浮かべるシャーリーの頭をなでる。

いやぁ、ずっと撫でたかったんだよね。流石に親御さんの前では我慢してたけど。その反動からか、つい、ツツっとその可愛い耳も撫でてしまうと、真っ赤になったシャーリーもエレインの背中に逃げ込んだ。更に困惑の表情を深めるエレインの背後から、ソフィアとシャーリーが揃って俺を睨んでいる。何か可愛いので追い回したくなるが、まぁ、今はそんな場合ではない。


「そうだね、エゼルさんは『エルフの王』に仕える身の様だから、王に代わって王の同族のシャーリーの事を心配してくれたのさ。それより、俺たちも戦いの準備はしておこうか」

『火喰い鳥』は一旦は俺たちが全滅させた訳だが、普通に復活して再び『世界樹の若木』を守っているのだろう。だが、部屋に駆け込んできたアリシアは、相変わらず眼帯と首の包帯をしたままだった。流石に俺に首を切り落とされたダメージが、回復していないのかもしれない。何か俺の事を睨んでいたみたいだし。

うーん、女の恨みを買うのは嫌だな。怖そうだし。

問題はエゼルは部屋で待つ様に言ったが、消極的な防御策が有効なのか如何かだろう。


済みません、本日を持ちまして一旦、休載です。

4月以降、時間が取れそうなら不定期で再開したいなと。

取りあえず、ありがとうございました!


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