「補欠の選び方」
壇上に立っている、
ネネと永久に向かって、
もとめが、
「今日は、
明日の補欠の決め方をみんなで決めてくれる?
私はここで見てるから」
そう言うと、
ネネが、
「では、
みんなで明日の補欠となる一人を
どう選ぶか決めたいと思いますが、
意見がある人は手を挙げてから発言してください」
と言うと、
「あの補欠は一人なんですか?
今女子が二人で、男子が4人です。
女子がメンバーからはずされた場合、男子が補欠だと困りませんか?」
と
ひさめが手を挙げてすぐ、
何かを考えてのことだろうが、
至極もっともなことを言う。
たまおも手を挙げて、
「うーん、
ひさめちゃんの言うとおりだすなあ。
男子を補欠に選んだら、
女子はもうはずせないから、
残った女子はやりたい放題だすなあ。
今の二人なら大丈夫とは思うだすが、
万一、
みはるちゃんみたいになると困るだすなあ。
それに縁起でもない話しだすが、
病気になった場合も困るだすなあ」
たまおは先を読んで、そういう意見を言う。
「だったら、
今男は一人しかいないから、賢明を補欠に入れて、
サヤちゃんかキミカちゃんも補欠にすればいんじゃない」
と
ふうたが言う。
「そうねえ。
でも、みはるはかわいそうねえ。
でも、自業自得なのかなあ」
と
ネネが司会なのに、
そうつぶやいてしまうと、
「司会かつリーダーがそういう言い方はダメだすな。
自分の意見として、ちゃんというだすよ」
と、
たまおが、からかうように言うと、
ふうたが、
「みんなわかってるから、いいじゃないか。
次のみはるは、
もしかして、たまおか?」
と
ふうたが言うと、
みんな大笑いする。
「わかりました。
では、リーダーの私から、こういうのはどうですか。
男子の補欠は、賢明くん。
女子の補欠は、
3人の中から、
今日の賢明くんの話しの弱点を短い時間で指摘してもらって、
それを聞いてみんなでその後、選ぶというのは?」
と
ネネがたまおに言われたのを少し気にしてリーダーらしく言う。
「だば、
サヤちゃんが有利すぎるだすよ。
サヤちゃんには人首酒編の論評でもしてもらうだすよ。
どうだすか?」
と
たまおが言うと、
「それは逆に、サヤちゃんに?
でも、いいか、それで」
ふうたはたまおの意図に気づいて、賛成すると、
「僕もそれで」
「俺も」
「私も」
と、
永久、ケンタ、ひさめの順で言ったので、
ネネが、
「じゃあ、そうしましょうか。
そうすれば、全員チャンスはありますしね。
もとめ先生どうですか」
と
後に座っているもとめに訊くと、
「全員で決めたんだからそれでいいわよ」
と
もとめは笑って答えた。
そう決まった後、
「そうだす。
補欠は発言できないことにするだすよ」
と
たまおが付け足しのように言うと、
「そうですね。それで、いいですか」
と
ネネが言うと、
みんな頷いた。
「じゃあ、
残りの4人には適当に伝えてあげて、
今日はこれで、解散します。
お疲れさま」
もとめは満足そうにそう言うと、
先に部屋を出ていった。




