初代魔帝流総長梅田祭刃VS最強の格闘家柏本伊月
祭刃「行くぞ!暫定一位!」
伊月「永久一位だから最強って言われるんだぜ!」
互いの拳が交差するが伊月が一方的に打ち勝った
祭刃は勘違いしていた
伊月は自分よりも小さく、痩せててるので力ではなく技術で戦うファイターだと考えていた
だが、それでは最強の格闘家にはなれない
力・技術・体力・気合これら全てが最高峰
それが柏本伊月だ
祭刃「ガハッ」
体と意識が吹き飛ぶ
祭刃「………は!」
意識が戻って来た
祭刃「おいおい…」
小さなダンプカーが突撃して来たかと思った
祭刃「…間違いだったよ、お前の体の何処にその力があるんだ?」
柏本伊月はボクシングならスーパーウェルター級というのは祭刃も知っている
なのに5階級上のヘビー級並みにパンチが重い
伊月「特にこれといった事はしてないんだけどね…まぁ強いて言うなら君らでは手に入れられない才能かな?」
祭刃「クソうぜぇな、厨二病最強も語ってみたらどうだ?」
伊月「そんなことは絶対にしないね、だって最強は自称する物じゃない…数多くの他者から崇められるコレが最強だよ」
祭刃「傲慢だな」
伊月「最強に悪い所がないとツマラナイだろう?」
祭刃「あぁ面白いよ、最強がそんな小さな事を気にしている所が最高に面白いよ」
伊月「口だけは強いな」
祭刃「全国的に見ても頭は良い方なんでね」
伊月「族の長が?宝の持ち腐れだろう?」
祭刃「そんなことないぞ、上に立つ者は頭脳明晰ではなくてはならない、それは族だろうがヤクザだろうが同じことだ」
伊月「そうなんだ、族なんてものを続けてる時点でチンパンジーと同等ぐらいの知能指数だと思ってた」
祭刃「お前も特攻服を着たんだったら同類だろ?力しか取り柄の無いチンパンジーよ」
伊月「あぁ~…正確に言うと俺は無所属だ、秩父側の人間ってだけだ」
祭刃「族になる覚悟も無しに戦場に来た半端者って事か?」
伊月「…そろそろ手が出そう」
そろそろ限界なようだ
祭刃「最初から手を出せばよかったんだよ、でも今更手を出せばそれは口論の敗北を意味する
意地でも自分から手を出せない」
喧嘩は喧嘩でも口喧嘩は先に拳を出した方が負ける究極で低俗な喧嘩だ
伊月「初めてだね、俺をここまで苦戦させた敵は」
祭刃「俺もまさかこんな形で追い詰めるとは思わなかったよ」
伊月は意地を捨て祭刃をぶん殴れば良い
そしたら楽に勝てる
なのにしない、出来ない
なぜなら、それは最強に相応しくない
最も強いと書いて最強と読む
伊月の考える最強は一度の敗北も許されない
多角的視点から見て誰がどの視点でも『最強』と言わざるを得ないぐらいの完膚なきまでの『最強』が伊月の考える最強だ
そんな考えを持つ男が口論ごときで負けるなどあってはならない事
伊月「さぁ考えろ、どうしたら勝てる?」
格闘家と暴走族総長の戦いとは思えない状況だ
伊月「…ん~まぁ、いいや」
祭刃「ん?」
伊月「別に最強に成りたくて格闘技を始めたわけじゃない、ただ生まれつき力が強くて親に格闘技を勧められ始めただけ、僕は最強に固執する理由が無いんだよ」
祭刃「じゃあ何故殴らないんだ?黙ってぶん殴ればお前の勝ちだろ」
伊月「それは…」
祭刃「それは根っこのプライドが捨てきれてない」
伊月「ウッ…」
祭刃「図星だね」
祭刃が口論を有利に進める
伊月「…正直お前は強いがダサいな」
祭刃「急に何だ?」
伊月「お前は暴走族の頭だろ?そんな奴が最強の格闘家と対峙して口喧嘩に専念する、ダサいだろ」
祭刃「別にダサくても構わない」
伊月「それはお前はだろ?そ今のお前の姿を見て誰がついて来るんだ?」
祭刃「…」
伊月は最強の格闘家としてのプライドがあった
祭刃にも初代魔帝流総長としてのプライドがあった
暴走族のプライドは伊月よりも高い
そして何よりも暴走族は単純でキレやすい
祭刃「そうだよなぁ!口喧嘩なんて雑魚の喧嘩だ!クソだせぇ!それにお前を拳で倒してこそ価値がある勝利と言えるよな!」
伊月「やっといい顔になったね」
祭刃「最強の格闘家ぶち殺しタ~イム1」
互いの拳が交差し同時に顔に当たる
同時に手を出したので口喧嘩の結果は引き分けのようだ
先程は伊月が一方的に打ち勝ったが今回は口喧嘩同様に引き分けだ
互いに殴られて吹き飛ぶがその時に祭刃の左手、伊月の右手が伸び掴み合った
互いに相手を引き、また顔を殴る
そして吹き飛ぶが掴み合ってるので倒れることが無い
また殴り合う
これを繰り返す
超短期決戦の耐久力勝負
攻撃力は互いに互角
先に意識を飛ばした方が敗北するシンプルな拳だけのシバキ合いになった
ブシャ!
鼻血が出たり口を切ったり色々な場所から血が流れるが絶対に手は離さない
決着は早かった
伊月は格闘家で色んな格闘技を経験している
勿論色んな技を使用し受けている
体力は非常に優秀だ
対して祭刃は喧嘩しかしたことが無く
格闘技の知識は人並み以上にあるが経験は無い
喧嘩で殴られ慣れている
ここで一番の違いは格闘技経験の有無
今回のような世界一バカな喧嘩でも格闘技の技術が使用できる
祭刃も知識はあったが実戦で思い出せるわけもないし、そもそも経験が無い以上まともに使用できるかどうかの問題だ
伊月は実戦では脳みそではなく体が反射的に技術を使用する
今回のような場合は技術は体力よりも重要だ
バン!
伊月が殴り勝つ
祭刃「まだ…倒れられない…あいつ等の上に立つ者として…」
伊月「意識を保つのもギリギリなのに仲間の事を第一に考えてるんだな、尊敬するよ」
祭刃「まだ……ま、だ……………」
伊月「安心して倒れろ、お前の意思は俺が継ぐ」
祭刃「…クッソ…任せるしかないのか」
伊月「あぁ任せろ」
祭刃「じゃあ、後は…頼…ん…だ」
祭刃の意識が落ちる
抗争開始から1時間27分
初代魔帝流総長梅田祭刃VS最強の格闘家柏本伊月
柏本伊月の勝利
決まり手:左ストレート




