正当なる殺人鬼鑑千紗都本格参戦
龍一「三煉がやられた?誰に?」
三煉が倒れている方向を見る
高台に居るからよく見える
確実に気絶している
龍一「相手は…柏本伊月か!?」
最強の格闘家まで参戦してるのか!?
龍一「舐めてかかれないな…呉羽!もういい!やれ!」
呉羽「はいよ」
スマホをいじりながらメガホンを取る
呉羽「あぁ…お前ら!勝て!」
呉羽の一言で東埼玉連合の勢いが跳ね上がる
千紗都達がいる丘にて
千紗都「勢いが上がったね」
若葉「どうせ能力じゃね?」
千紗都「そうだろうな」
冷「雁夜は何やってるの?」
雁夜はパソコンをいじってる
雁夜「周辺の監視カメラ、サーモグラフィ、人感レーダーの確認」
冷「それでなにが分かるの?」
雁夜「さぁ?」
千紗都「さぁ?って…」
若葉「怪異を発見できるとかじゃないんですか?」
雁夜「尻尾を出してくれたら分かる」
千紗都「それ意味なくね?」
雁夜「お前らが出せない変数を出すのが私の仕事だ、まぁその変数が0かもしれないしマイナスかもしれないがな…」
冷「ねぇ…千紗都」
千紗都「なんだ?」
冷「あそこの人達は何でイヤホン付けながら戦ってるの?」
千紗都「よく見えるな」
かなり離れてるはずだぞ
雁夜「イヤホン?」
若葉「戦闘中に音楽でも聴いてるのか?」
雁夜「冷!どこらへんだ?」
冷「あそこら辺の人達」
指をさす
雁夜「あの特攻服…所沢か?」
冷「それと戦ってる方」
雁夜「アレは…川口か!」
抗争開始から16分
魔帝流総長、川崎呉羽本格的な指揮をする
呉羽「A2!A1が開けた道を行け!C3!B2のカバー!」
スマホを弄りながらの片手間だが、的確な指揮を執る
響「3番遊撃!特攻一番隊に加勢!2番隊!全体的に下がれ!!」
所沢は少し押され気味だ
魔帝流隊員「行けるぞ!うおぉぉぉ!!」
怒愚羅・魔愚羅の総長、荻内響は族の界隈では指揮官ではなく指揮者と表現される事がある
その理由は
魔帝流隊員「ギャー!?」
抗争相手があまりの指揮の美しさに希望の歓声は絶望の歓声に変わる
呉羽「いつの間に挟まれた!?」
気がつけば挟み撃ちの形になっていた
響「一番特攻隊!1番伏兵隊が作り出した挟み撃ちの状況を崩すな!2番隊は右に居る2番伏兵隊と合流!」
呉羽「A1~A5、B1~B3、D1~D7は右を!C1~C5、B4~B7、E1、F2~F4は左!他の者は遊撃だ」
一進一退の攻防が続く
響「行ける…三番隊!中央突破だ!」
川口の隊員は左右により過ぎて中央が手薄になっていた
呉羽「ゲームみたいには行かないか…梅田」
怒愚羅・魔愚羅三番隊の前に一人の男が立塞がった
その名も梅田祭刃
魔帝流初代総長だ
呉羽「梅田…目の前の奴等を殲滅しろ」
子供でも出来るような指揮だったのに祭刃が指揮通りに三番隊を殲滅した
響「強いな…」
こちらの想定を遥かに超えて来た
響「相手は梅田祭刃だ!個人じゃ敵わない!数で潰せ!」
呉羽「ハ!サルでも出せる指揮だな!梅田なら殲滅は不可能じゃない!」
祭刃の勢いは止まらない
響「クソ!何かないのか!?」
響が戦況を見ながら呉羽を見る
響「あ?」
呉羽は戦況も響も見ていなかった
呉羽の目線の先には
千紗都「よう、お前は俺を知ってるのか?異能力者」
千紗都が居た
抗争開始から25分
正当なる殺人鬼鑑千紗都本格参戦
数分前
千紗都「アイツの異能力はなんだと思う?」
若葉「催眠系じゃないですか?」
冷「その線が濃厚よね」
千紗都「命令の実行とか?」
雁夜「それだとイヤホンをしているのはマイナスだ」
若葉「冷さん、川口の総長はなんか持ってませんか?」
冷「あ~…スマホしか持ってない」
雁夜「スマホ…そっか!」
機材を弄り出す
千紗都「何するの?」
雁夜「盗聴」
ヘットフォンを付ける
若葉「DJみたい」
千紗都「DJ社ち—」
雁夜「それ以上はダメだ!」
言葉を遮られた
雁夜「やっぱり」
千紗都「もしかして…」
雁夜「ビンゴ!アイツらは通話中だ!アイツの能力は催眠系!条件は通話だ」
冷「別に指示を聞かれたくないだけじゃない?」
雁夜「戦闘中にイヤホンを付ける愚行をするのを素面でやるか?」
千紗都「やらないね」
冷「じゃああのメガホンは」
雁夜「通話した自分の声をメガホンで拡散させた」
千紗都「謎は解けたね」
若葉「でもそれなら、盗聴した社長やメガホンの声を聞いた西埼玉連合のみんなは洗脳にかからないの?」
雁夜「アイツの催眠は味方にしか効かない、どういう制約なんだろ」
冷「異能力は思ったほど便利ではない」
若葉「そういうもんなんだね」
千紗都「じゃ後はどう処理するか」
雁夜「相手からしたらお前は縁妖會最高幹部の2人と関わってる人間…処理するか、捕虜にしたいだろうな」
千紗都「…何が言いたい?」
雁夜「もし、川口総長が怪異と関わっていたなら、千紗都も見つけたら地の果てまで追いかけるだろう
後は、仲間を呼ばれる前に柏本選手と一緒にボコボコにしろ」
千紗都「…それよりもいい考えが浮かんだ」
雁夜「………」
少し疑いの目を向ける
千紗都の目は濁りきっているが真っ直ぐであった
雁夜「…好きにしろ」
千紗都「よっしゃ!若葉!一緒に行けるか?」
若葉「いいけど、そのセリフは女の子に言われたかったね…で、どうすればいいの?」
千紗都「バイクのところで待ってて」
若葉「分かった」
千紗都「詳しい事は聞かないんだな」
若葉「友達の賭けに乗れない奴は友達じゃない、俺がやるべきは命を含めた賭けだ!!」
千紗都「ありがとう」
川口総長の所まで行く
そして今に至る
呉羽「鑑千紗都…!」
千紗都「やはり知ってるか」
呉羽「夜行!千紗都だ!」
千紗都「俺専用の奴か?」
呉羽の後ろから白装束の格好で狐の面を付けた奴が来た
東埼玉連合は白い特攻服で色は一環しているがやはり浮いている
千紗都「やっぱり怪異か!」
千紗都が西埼玉連合の間を縫うように駆ける
そして若葉のいる西埼玉連合のバイク置場に到着した
若葉「ほら、メット」
ヘルメットを受け取る
千紗都「新種の狐の面の怪異が居た」
若葉「分かった、行先は?」
千紗都「正丸峠」




