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25 お腹が膨れたら、次はカロリー消費です

私とタンタルの関係が改善したタイミングで、テルルとキセノが戻ってきた。


「あれ? テルル、イチゴあめは?」

「すみませんお姉さま。行列ができていたので諦めました。後で一緒にベビーカステラを買いましょう?」

「いいわね! わたあめも食べましょうね!」


私たちがキャッキャする横で、キセノが買ってきた食べ物を並べていく。

牛串に焼き鳥、じゃがバター、お好み焼き、ジャンボフランクフルト。


「さすがフードファイターね……」

「腹にたまるものばかりだな……」

「後で胸やけしそうですわね」


私たちがある意味感心していると、キセノが慌てて言った。


「いやいや! 皆で食べようと思って買ってきたんだよ! いろんな味を試したいだろ?」


キセノは小さなナイフを持っていたので、ちょこちょこと皆に分けてくれた。


「ん~~! 牛串美味しい~! 塩コショウだけのシンプルさがいいわ!」

「じゃがバターが止まりませんわ……。高カロリーだと分かっているのに、罪な料理……!」

「焼き鳥のつくねはタレに限るな。モモは塩の方が好きだが、つくねと皮はタレの方がうまい」


瞬く間に、屋台料理が消えていく。食べ盛りの学生の前では、肉も炭水化物も無力!


「やべぇな……ここにいる全員、胃が強すぎる……!」


そんなことを言うキセノも、しっかりタコ焼きと焼きそばをおかわりしていた。




さすがにちょっと食べ過ぎたので、腹ごなしに少し歩こうという話になった。


「お姉さま! 射的がありますわ」

「去年はお兄さまに負けちゃったのよね……。よし! 今年はテルルのために頑張って景品をゲットしてみせるわ!」

「きゃあ、お姉さま、カッコイイ!」


テルルが見つけた射的の屋台で料金を払う。すると、タンタルとキセノも参加してきた。


「二人もやるの? じゃあ誰が一番多く的に当てられるか勝負ね!」


私が挑戦的に言うと、二人もニヤリと笑みを返した。


「お前に負ける私ではないぞ」

「俺も手加減はしないからな!」


三人横並びで景品の的を狙う。ぽん、ぽん、ぽんっとやや間の抜けたコルクの音が辺りに響いた。




……結果。


「くやしい~! 私が最下位なんて……!」


タンタルは四つ、キセノは三つ景品をゲットした。私は……一つ。

ぐぬぬぬぬと悔しがる私を、テルルがフォローした。


「お姉さま。去年は一つも取れなかったのですから、立派な成績ですわよ」

「テルル……! 一つだけだけど、これ、もらってくれる……?」

「嬉しいです、お姉さま。生涯大切にしますわ!」


私が小さな猫のぬいぐるみを渡すと、テルルが破壊的に可愛い笑顔でお礼を言ってくれた。

喜んでくれたのは嬉しいけど、私の天使にもっとたくさん取ってあげたかったなぁ~。

そんなことを考えていたら、キセノがすっと景品を差し出してきた。


「これ、セレンとテルル嬢に。俺は射的がやりたかっただけで、ぬいぐるみをもらっても困るからさ」


すると、タンタルも同じように私に景品を押し付けてきた。


「私のもやる。……使い道がないからな」


おお! 一気にぬいぐるみ大家族が誕生した!

犬、パンダ、猫、猫、猫、猫、猫……。

……二人とも、猫好きなの?


「えと、二人とも、ありがとう!」

「猫大家族、大切にしますわね。ティールームに飾りましょう、お姉さま」


あ、テルルの中で猫大家族になった。まあいいか。私も猫が好きだから、素直に嬉しい。

お礼を言う私たちを、キセノとタンタルが穏やかな顔で見守っていた。

もちろん犬とパンダだって大切にするからね!


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