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ご褒美を貰うのだ

ほんのちょっとだけ汚い表現があります。

お食事中の方はお気をつけください。


王女様がぱちん、と指を鳴らすと、召使いがどこからかサッと目の前に現れた。


「これを」


それは、金の装飾が施された杖だった。手に取ると、少し重厚感があって、しかし扱いやすそうなちょうどいい形状だった。



「これは?」


「我が王国で保管されていた数百年前の勇者様が使っていたとされる杖です。スタンピード討伐のお礼です」



め、めっちゃ強そうな杖じゃん!


ちょうど杖が欲しいと思っていたのだ。


魔法といえば杖。無くても魔法は使えるけれど、あるのと無いのとでは格好良さが全然違うのだ。



「ありがとう!」


私は王女様にお礼を言うと、こそっと『魔眼』と呟いた。


『魔眼』は私の外見に影響を及ぼさない。なので人に知られずにこそっと使う事が可能なのである。



勇者様が使っていた杖なら、めちゃくちゃ強い効果があるのかも?


いやあ、今でさえ私は最強だというのに、もっと強くなってしまうじゃないか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【かっこいい杖】


かっこいいだけで何の効能もない杖

勇者っぽい雰囲気が出る


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



えええーー........。


私は【かっこいい杖】の表示を見て愕然とした。


か、かっこいいけど!めちゃくちゃかっこいいけど!?



「おーかっこいいじゃないか」


「似合うわよ、カエデ!」


「そ、そうかなあ」



私は杖を持ってかっこいいポーズを決めた。


「「おおおー」」


「えへへ」


褒められるとなんだか照れる。



「他にも私たちにご助力出来ることが有れば遠慮なくお申し付けください」


「んー」


「なんだろなあ」


「あ、アイテム買い取って欲しいかも!」


「ああ、いっぱいあるもんな!」


「そんなことで宜しいのですか...」


「うん、何かどこ行ってもあんまり買い取ってくれなくてさ、困ってたんだよ」



王女様がふたたびぱちん、と指を鳴らすと、召使いがまたどこからかサッと現れて、机を運び込んできた。



「それでは、こちらに」


父はリュックを下ろして、適当にアイテムを出していった。


どんどん、どんどん.....


大きな大きな机の上がいっぱいになるくらい、アイテムを積み上げていった。


七色に光り輝く布、オパール色の牙、

周期的にいい匂いを発する目んなんだそれ


ずっとうねうね動き続けているしっぽ.....


すると。


「こ、こんなにたくさん.....しかもこんなに上質な素材ばかり...」


「こんなに上等な素材は見たことがないぞ!?」


何やらテンションが上がっているようだ。



「ま、まあ!?!?!?これは!!!!!」


王女様が突然、あるアイテムを指差して大声を上げた。



王女様はすぐ近くまで駆け寄り、顔を近付けて目を輝かせている。



私はその様子を見て思わず眉をひそめた。


なぜならそのアイテムは、モンスターのうんちだったからである。



「これは.......! こんなに素晴らしいうんちは見たことがないわ!?!?」



王女様は躊躇う様子もなくモンスターのうんちを手で掴み、上に掲げた。



「おおお......!なんと素晴らしいうんちなんだ!!!」


何の変哲もない、ただのうんちである。



「さすが王女様、お目が高い.....!」


女性騎士も王女様を褒め称えていた。



「そ、そんなんでいいのか...?」


「こんなに最高級の肥料は他にありません!」



なるほど。フルーチカ王国は果物で栄えた地。


質の高い肥料の需要は高そうである。



「そんなに喜んでもらえるなら、全部買い取ってくれない?」


そう言って私はうんちを次々に机の上に出した。



「なんと.....!国を救ってくれたばかりか、うんちまで売っていただけるなんて.....!!!」


「神様...!これこそ神の御加護.....!」



うんちが神の御加護とは、失礼な話である。



まあでも、なんだか感謝して頂いているので、良しとしようか。



こうして私はばっちいアイテムと引き換えに、沢山の金貨を手に入れる事に成功したのだった。


もしよかったら、

【評価】と【ブクマ】を頂けると幸いです!


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