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王女様との謁見


王女様との謁見室に入ると、赤い絨毯の先の階段を数段登った所に金色に輝く王冠を被った女の子が立っていた。


薄ピンク色の長い髪が、窓から差し込む光を浴びて輝いている。


私と同い年くらいのように見えたが、その雰囲気はとても大人びていた。



「王女様、スタンピードの件でご報告に参りました」


金髪騎士が頭を下げる。

女性騎士と、バズーカおばあちゃんも一緒だ。


私たちもそれに倣って、一緒に頭を下げた。


「なんでおばあちゃんも一緒?」


「元々王国騎士団にいたらしいよ」


「んあー、だから魔物の調査してたのかなあ」


確かに、それならバズーカをぶっ放していても納得できる。


ぶつぶつ話しながらだらだらと絨毯を歩いていく私たち。

王座の前まで着くと、王女様が話をしはじめた。



「はじめまして。先ほど貴方達の話を伺いました。この王国を救って頂き感謝します」


そう言って王女様は頭を下げた。



「い、いえいえ!たまたまやってみたら出来ちゃっただけなので!」


どんなに凄いことをしても、この言葉遣いじゃ威厳もへったくれもないのだが、これ以外の話し方を私は知らない。


「何でも、神の御加護をお持ちの勇者様だとか」


「やーまあ、そういう事になるのかなー?」


頭をぽりぽりしながら話す私。


「差し支えなければ、その神の御加護を見せて頂けないでしょうか?」


「う、うーん?」


王女様の言葉に私は頭を唸らせた。

何せ、こんな所で魔法を使ったら色々ぶっ壊してしまいそうなのだ。


「どうしよう、何を見せればいいのかなあ?」


「あんまり便利な魔法を出して、面倒なことになっても嫌だしなあ」


こそこそ話し合う私たち。



確かに、あんまり役に立つ魔法を出しすぎて、王国に囲い込まれても面倒だ。私は気ままに世界を旅したい。


ここは益にも害にもならない様な魔法を....


うむむ、と頭を悩ませた末、考えついた魔法がこれだ。



「『きらきら』!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【きらきら】


術者の周りの空間がただただきらきらする綺麗なだけの魔法


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



すると、私の周りがきらきらと輝きだした。


のだが。


「うわあ.......」


あ、、あれ、ちょっと引いてない?


「一人だけ後光が差してるみたいになってるぞ、カエデ」


やたらと『きらきら』の密度が高い。

もう少し散らばってきらきらして欲しいのだが、魔法は私の周囲にとどまり、ぎらぎらと輝いていた。


「綺麗というより、神々しいわね.....」


「あちゃー、まずったか」



ま、まあこういうこともあるよね。

美しさを狙って魔法を作ったのに、なんだか変な感じになってしまっている。


「ゴー.....」


ゴーちゃんも主人の失態にちょっと悲しそうにしている。

す、すまんな。



ふと目をやると、王女様はその場にへなへなと座りこんで、何やら目をうるうるさせていた。



「あ、貴方様は、神様だったのですね.......」


声を震わせながら王女様はそう言った。


「いや、ちがうよ!?!?!?!?」


私はびっくりして大きな声を上げた。


な、何か壮大な勘違いをされている.....


神様ではないから!!!!!



気付けば騎士の二人、そしてバズーカおばあちゃんまで、私の方を向き跪いていた。


「い、いや、違うって、違うんだって!?」


私はあたふたしてしどろもどろになっていた。


「神様だとも知らず、数々の失敬、お詫び申し上げます」


「いやいいってそういうの!やめてよ!」


相変わらず辺りをきらきらさせながら叫ぶ私。


しかし、私がいくら叫ぼうが、彼女達の耳には届かない様子なのであった.....

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