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フルーチカ王国のお城


スタンピードを倒し、処理を終えた私たち。

騎士の二人に連れられて、私たちは王女様との謁見のため、王国のお城まで来ていた。


フルーチカ王国の真ん中に立つ巨大ないちごの木。

そのいちごの木の幹を取り囲むようにして、フルーチカ王国の城はそびえ立っていた。



私たちは騎士の二人に連れられて門をくぐり、よくわからない小部屋に押しこまれた。


そこには従者がたくさんいて、何やら手に衣服のような物を持っている。



「これから王女様に会うんだ。そんなみすぼらしい格好じゃ失礼に当たるからな」


金髪騎士はそう言い放った。



「なっ!?」


みっ、みすぼらしいだと....!?


私は金髪騎士の発言に反応してわなわなと震えた。



「ってか、さっきあんなにうやうやしかったのに、また態度元に戻ってない?」


「俺の全身から溢れ出る敬意が伝わらないとでも?」


「なんでちょっと偉そうなんだよ」



私たちは部屋の中に入ると、すぐにパーテーションのような仕切りの中に連れて行かれた。


中には、お着替え専門の従者。


5人もの従者にどんどん服を脱がされて、どんどん服を着させられる私。



「く、くすぐったいよ!」


私はじたばたした。


「じ、自分でやるからいいよ!」


「いけません、わたくしたちはこれが仕事なのです!」


そう言って従者は私を無理やり押さえつけ、コルセットの紐をグッと引っ張った。


「うぐっ」


お腹が一気に圧迫されて思わず声を漏らす。


ぐ、ぐるぢい.....。


流石にこれは一人で着れなさそうだ。

私は大人しく従者たちに従うことにした。



服を着替え終えた後、椅子に誘導された。


やたら大きいブラシのようなもので髪をとかされ、髪にクリームの様な何かを塗られ、丁寧に結い上げられていく。



顔にも化粧を施してくれ、されるがまま何かを顔面に塗ったくられていた。



しかし、動いちゃいけない、と思えば思うほど顔が強張ってくるな...


私は顔をピクピクさせながらじっと椅子に座っていた。




「まあ、綺麗になりましたわ!」


従者がそう言いながら私の前に大きな鏡を持ってきてくれた。



「すごい.....」


淡い青色のドレスを身に纏った私が、鏡の中に写っていた。


丁寧に結い上げられた髪。編み込まれた神のあちこちに、花が散りばめられている。



全員着替え終わったところで、従者がパーテーションを次々にしまっていった。


「わーー」


父と母、リコ、それにゴーちゃんまで。


従者の手によって先程とは見違えるくらい綺麗な姿になっていた。



「す、すごい...!」


「馬子にも衣装ってやつだな!」


「豚に真珠?」


「みんな素敵だよー!」


「ゴー!」



父も母も、身に纏う服が高級になったからか、いつもよりキリッとして見える。


父は髪をパリッとオールバックにして、母は丁寧に髪を結い上げられていた。


「とても綺麗だよ、ママ」


「パパの方こそ、かっこいいわ〜」


娘を差し置いていちゃつきだす両親。


ま、まあ仲が良くて何よりである。



リコは赤ちゃん用のドレスを着ていて、ベビーカーも高級仕様になっていた。

サテン生地の寝具に包まれ、お花が散りばめられたベッドで横たわるリコ。


そしてゴーちゃんは蝶ネクタイを付けて、シルクハットを被り、丸メガネをかけてステッキまで持っている。



すごい、おめかしってこんなに人を変えるんだ。


私は密かに感動していた。


こうして私たちは装いを新たに、王女様との謁見に向かうのであった。

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