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戦いの後で


「ふう」


モンスターの後始末を終えた私たち。


「なんとかなったな!」


「なんとかなったわね!」


「だあー!」


「ゴー!」


私達は一仕事終えて、お互いを讃えあった。


モンスターを一掃し、あたりは元の平野に戻っている。


「あんな魔法、今まで見たことも聞いたこともないぞ...」


「何が何やら、夢を見ているようで...」


騎士たちとバズーカおばあちゃんはその場にへなへなと座り込んだ。



「その魔法はどうやって覚えたんだ?」


バズーカおばあちゃんは私に話しかけた。


「うーん、どう説明すればいいんだろう」


スキルのことは...言わないほうがいいのかな?


「なんか、気付いたら出来る様になってたというか、なんというか」


「気付いたら、って....」


女性騎士はちょっと呆れている様だった。



「神の御加護か...」


バズーカおばあちゃんがぼそっとつぶやいた。


「神の御加護???」


てっきりこの世界の人たちはみんな神様はいないと言うもんだと思っていた。

神さまを信じている人もいるのか。



「何百年前、世界各地で魔物の暴走が起きたんだ。摩訶不思議な魔法を使う勇者がどこからか現れ、この地にあるダンジョンを全て攻略し、この地に平和をもたらした.....」


「ええっ.....」


私たちと同じように転移してきた人が、数百年前にもいたってこと?


私たちは思わず顔を見合わせた。



「ふむ、代々語り継がれる勇者の伝説の一つだな」



「その勇者は見たことも聞いたこともないような摩訶不思議な魔法を繰り出し、魔物を一網打尽にしていった。それを見た人々が、その魔法を『神の御加護』と呼ぶようになったんだ」


「はえー」


「と、言うことはこの者たちは、勇者なのか?」


金髪騎士は私たちを指さして言った。



「こんなちんちくりんな者たちが??」


と、金髪騎士。


「ん、んなっ!?」


ちんちくりんとはなんだ、ちんちくりんとは!


確かに背はまだ低いけど....成長期なんだよ私は!


私はちんちくりんと呼ばれて地団駄を踏んだ。



「まあ勇者っぽくはないがな」


と、おばあちゃんはつぶやいた。


お、おばあちゃんまで!?


ってか勇者っぽいってなに!?

だいたいこのパーティの編成的に勇者っぽくするの難しすぎない!?


乳飲児がいるんだよ!?!!?



くそっ...私がもうちょっとお姉さんっぽい感じの子だったら、きっともう少し威厳が出せたはずなのに.....


がっくし、と肩を落ち込ませている私の肩を、まあまあ、とでも言うかのように、母はぽんぽんと叩いた。



すると、騎士の二人は私の前まで来て、急に跪き、頭を下げた。



「王国騎士団の団長として、礼を申し上げます。我がフルーチカ王国をお守りいただき、感謝致します」


私達の方へ頭を下げながら、彼らは言った。



「急にめっちゃうやうやしいじゃん.....」


「そんな、私たちに出来ることをしたまでですから...」


謙遜する母。まあ実際スタンピードを倒したのは私なのだ!えっへん。


気付いたら、バズーカおばあちゃんまで私に頭を下げている。



「や、やめてよ!そんな扱いされるの、慣れてないんだよ!」


キョドる私。その姿に威厳など一ミリもない。


急に敬われると、対応に戸惑う私たち。


しかし彼らは相変わらず頭を下げ続けるのであった......。

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