王国騎士団
「ところで、王国騎士団って何?」
バーベキューを食べていた私たち。金髪騎士にそう問いかけると、彼はごほごほとむせ込んだ。
「なっ、この伝統と権威ある王国騎士団を知らぬと言うのか」
「遠い場所から来たんだ。何かと知らないことばかりでね」
「王国騎士団は、フルーチカ王国の王家を守る騎士団だ。そしてこの国を表す象徴でもある!」
きらーんと目を輝かせて金髪騎士は話している。
「我が国がいかに強く、いかに素晴らしい国であるかを示すために、我々は日々鍛錬に励み、こうしてダンジョン踏破を目指しているのだ!」
「ダンジョン攻略しに来てたんだ?」
「パトロールか何かかと思っていた」
「無論、そう言う意味合いもあるぞ!怪我人や怪しいものを見つけ出すのも我々の仕事だ」
「へえ〜」
「そうしてやたらといい匂いをさせている怪しいあなた達を見つけたってわけ」
女性騎士もお口をもぐもぐさせながら話している。
「まあ、話してみてわかったよ、悪い人ではなさそうだとね」
「うん、悪い人じゃないよ!」
「ダンジョン内での調理は特に禁じられているわけではないですが、あまり悪目立ちするとトラブルの元ですので、気をつけるように」
「はーい」
すると騎士のふたりはすっと立ち上がった。
「あれ、もう行っちゃうの?」
「我々も暇ではないのでね」
さっきまでお肉をゆっくり堪能していたふたり。とっても暇そうである。
「これはお礼だ」
そう言って金髪騎士は革袋を差し出して来た。
「そんな、受け取れないよ!」
「タダ飯を食らうのは王国騎士団のプライドが許さんのだ」
「でも〜」
金髪騎士は私の手に無理やり革袋を渡してきた。
「美味かった、ありがとう!」
そう言って、颯爽とふたりは去っていった。
まあ、美味しかったのなら何よりである。
さあ、ダンジョン攻略を続けよう!
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