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ダンジョンでBBQ


「なんか、お腹すいたなあ」


ここは森のダンジョン。

少し開けた場所で、私たちは休憩していた。


さっき倒した森ウサギのドロップ品である『ウサギの肉』を見ていたらやたらとお腹が空いてくる。



「ちょうど新鮮なお肉もあるしねー」


「バーベキューとかしたいなあ」



頼もしいゴーちゃんがいるおかげで余裕しゃくしゃくな私たち。死の戦場であるダンジョンにいるというのに、呑気なもんである。



「やっちゃう?BBQ」


と私が提案すると、


「おお?やるか?」


と父。


「えっ、ええっ!?流石に冗談でしょう?」


母は呑気な父と娘に驚いていた。



「私に任せて!」



私はまず半径5メートル程の大きさの『結界』を張った。

これはモンスターの侵入を防ぐ効果がある。


そして、半径50メートル内にモンスターがいると作動する『気配探知』も創り出した。



私は『ウィンド』で近くにあった木を切り刻んで薪を作り、父に渡した。


父は『物体創造』でお肉を焼けるような網を創り出し、薪の上にセットした。



「あ、あっという間に...」


母はぽかーんとその様子を見つめていた。


みるみるうちに私達はバーベキューっぽいセットを組み立てたのである。



そして。


「ねえ、お父さん、これは何?」


何やら木製の訳の分からない装置を創り出した父。


「これはな、火起こしをする道具だ!」



木製の棒に紐がついている。木の板の穴に棒を差し込んで、木の棒を勢いよく回すと摩擦熱で火が起きるアレである。



「ひ、火起こし.....」


「火くらい私が出せるよ!」


「いかん!自然と触れ合い、火と触れ合ってこそのバーベキューだ!」


そういってしゅこしゅこ火を起こし始める父。



「うおーーー!!!!!」


「へ、変なところで体力消耗しないでよ!!!」


こんなに便利な魔法の世界で急にとてつもなく非効率的なことをし始める父。



「つ、ついた!!!煙が出てるぞ!!!」


慌てて父は『物質創造』で「綿」を作り出し、火種を移す。


「ふーっ、ふーっ.....」


父が綿に風を送ると、煙が強さを増して行った。


「あちちちち」


そしてそれを薪に移して、『物質創造』で作った「うちわ」で仰ぐ。



「わああ!」


「火が.....ついた!!!!!」


「すごい!キャンプっぽいね!!!)



こうして火を起こすことに成功した私達。

私たちはダンジョンの中でバーベキューをすることにしたのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


薪がパチパチと音をたてて燃えている。

その上に網がセットされていて、そこで私たちはお肉を焼いていた。


母がちゃんと野菜も食べなさい、と野菜を切ってくれたので、お野菜も一緒に焼かれている。



「お、もう焼けたんじゃないか?」


「まだだよ、まだ赤いもん」


「こっちはもう食べられそうよ〜」



いい匂いが充満している。


こんなにいい匂いをさせていたらモンスターを誘い込んでしまうのでは、と頭をよぎったが、まあゴーちゃんがいるからきっと大丈夫だろう。


『気配探知』はたまに作動していて、その度にゴーちゃんが倒しにいってくれていた。



「うわっ、うまっ!?」


「めちゃくちゃ柔らかい!」


「あら〜よかったわ〜」


「んだ!んだぁ!」



リコも母お手製の離乳食を頬張っていた。

父と母が交代で食べさせている。


きゃっきゃとバーベキューを楽しんでいた坂上家。


すると。



「お前たち、ここで何をしているんだ」



男性の声が聞こえてきた。いつの間にか近くに来ていたらしい。

振り返ってみると、重厚な鎧を着た男女の騎士がそこに立っていた。

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