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不穏な予感


魔導薬屋バズーカ。

カウンターにある紐を父が引っ張ると、


ぎゅいいいいいん!


と、物凄い音がして何かが近づいてきた。



「んなっ?」



がっしゃーーーーん!と何かがぶつかる音がした。



「あ、バズーカおばあちゃん」



みると、椅子に座ったままバズーカおばあちゃんが移動してきていた。


椅子の下にはレールが敷かれているみたいだ。


カウンターに備え付けられている紐を引っ張ることで

椅子ごと移動してくる仕組みらしい。



それにしても、とても強引なシステムである。



「おやおや、よく来たねえ」


何事もなかったかの様に話しだすおばあちゃん。



「こんにちは!たまたま通りかかったから、来てみたの!」


「それはありがとうねえ。あんたたちが興味ありそうなものなら、そこの戸棚にあるよ」



そう言っておばあちゃんが指さした戸棚には、

HP回復薬やMP回復薬、解毒薬、魔除けの香水などなど

冒険者に役立ちそうな商品が並んでいた。



「MP回復薬は必要だよなあ」


「わあ、この香水いい匂いがするわ〜」


「それはねえ、ゴブリンの匂いが混ざっているんだよ」



母はそれを聞いて香水をそっと棚に戻した。



MP回復薬はひとつ1銀貨ほど。

私たちはMP回復薬と、解毒薬などをいくつか購入することにした。



「まいど。ありがとうね」


父は皮袋の中から硬貨を何枚か取り出して、おばあちゃんに手渡した。

おばあちゃんは商品を丁寧に包んで、紙袋に入れていく。



「最近この辺りの魔物の様子がおかしくてねえ」


「いつもと様子が違うんですか?」


父が問いかけた。


「ほんのわずかに...匂いが違うんだよ」


「匂い?」


「まあ、女の勘ってやつだね。何の根拠もないよ。無事に収穫祭が終わるといいんだが...」



おばあちゃんは商品を入れ終えると、ゆっくりと紙袋を差し出した。


「まあ、あんたたちも気をつけなさいね。またおいで」



「ありがとう、おばあちゃん!」



私たちはまたからんころーんと扉を開けて、

一度宿に戻る事にした。


もしよかったら、

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