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品質が高すぎるのも問題なのだ


「うまっ!??!?!?」


「甘い、うまい!甘酸っぱい!!!」


「香りが...芳醇な香りが.....」


「んだぁああ!?」



口いっぱいに果物を頬張る私たち。

私たちは宿に戻り、一度先々のことを考えよう、としたのだが...


果物が美味しすぎて何も考えられない。



「ぶどうもなしも...柿もいちじくも全部美味しい...」



宿の部屋に置かれたテーブルの上に、ありとあらゆる果物が並んでいる。

さっき市場で大量に買い込んだのだが、食い尽くす程の勢いで食べている。



「だっ、だめだめ!晩ごはんが食べられなくなっちゃうでしょ!!」



怒る母。しかしそんなことを言われたところで私の食欲は止まるはずがないのである。



「だっておいしいんだもん」


「美味しすぎるのが悪い」


「んだあ!」



私と父とリコはお口の周りをべたべたに汚しながら果物を頬張っていた。



「もう!!!もうだめ!!おしまい!!!

 いい加減にしなさーい!」



そう言って母はぷりぷりしながら果物をリュックに詰めていった。



「あああ...!」


「まだ食べてるのに...!」


「だぁあ!?」



気付けばあんなに果物が乗っていた机は綺麗に片付いていたのだった。



「ふん」



しかし、母に機嫌を損なわれては、母の美味しい晩御飯が食べられない。


私たちはおとなしく母に従う事にしたのである。



「それにしても、品質が高すぎるって、どういう事なんだろう」



急にキリッと話し出す父。

口の周りは果物でベタベタである。


あ、なんか種ついてる。



「品質かあ」



真面目な顔をして話す私の口の周りにもきっと何かがついている。


まあ魔法作るしかないよね!



「品質チェッカー!」



私がそう唱えると、手のひらサイズの物体が目の前に生成され、浮かび上がった。


おでこにピピっとする体温計みたいな見た目だ。



私はそれを手に取り、父が来ている服に向けて、ピピっとしてみた。



【品質値】 ★


「おおお」


「1かあ」


「この服安かったもんねー」



次に、リコが作ったアミュレットに向けて、ボタンを押す。


【品質値】★★★★★★★★★★



「.........えええ」


「あらあら、すごい星がいっぱいね〜」



そして、父のリュックからゴブリンの布切れを取り出した。


【品質値】★★★★★



「これで星五つか」


「確かに言われてみると綺麗な布ね〜」


「そうかなあ」


「しかしこのままでは何も売れないぞ」


「困ったわねえ〜」



私は『百科事典』を出して、品質について調べる事にした。



「全てのアイテムの品質は、星の数で表される。

 ドロップ品に関しては、倒したときの損傷が少ないほど、品質は高くなる」



「......それだ」


「私たち、だいたい一発で倒しちゃうものね〜」



いかんせん私たちは強すぎて天才なので、

ついうっかり高品質なアイテムばかりドロップしてしまうのだ。


私たちはうーんと頭を唸らせるのであった。

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