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ギルド登録?


「こんにちは!こちらのカウンターではギルド登録と、クエストの受注を行なっております!」



受付のお姉さんは笑顔でそう言った。

前回とは違って、私たちはちゃんとした服装をしているのでお姉さんは優しく対応してくれるようである。



「ギルド登録をしたいんですが...」


「では、指紋の登録をお願いします」



そう言って、お姉さんは小さい魔法陣が書かれた紙を差し出した。



「この魔法陣には、指紋から生体情報を読み取って、紙に印字する魔法が記されているんです」


「はえー」


「なんだかハイテクだなあ」



私は差し出された紙に人差し指を魔法陣に当てると、模様が光りはじめた。

そして輝きが収まった後、文字が浮かび上がってきた。



名前、年齢、性別等、簡単なプロフィールと共に、

「Eランク」と記載がある。



「名前がわかるなんて賢い紙だね」


「魔法陣って私にも描けるかしら〜」



未知の紙ぺらに興味津々な私たち。

どうやって作ってるんだろう?



「ランクにはEからSランクまであって、クリアしたクエストの数や難易度で評価されます。


 はじめはEランクからですね!」


「ふむふむ」



「クエストは基本的に討伐時のドロップ品を提出する事でクリアとなります!


 クエストはそちらの掲示板に掲示してあります!

 ドロップ品と一緒にお持ちください」



「会員証とか、何かないの?」


「基本的にクリア実績は生体情報と紐付けられるので、指紋を毎回ご提示いただく形となります」



「そうなんだ、ランクが上がると何かいい事あるの?」



「買い取り金額が上がったり、宿や移動費の割り引き、

 それから開示される情報が広がったりしますね!」


「開示される情報?」



「一部危険地域の情報は一般の方には秘匿されておりますので」


「なるほどー」



「何か他にお手伝い出来ることはございませんか?」


「あ、ダンジョンの情報が知りたい!」


「ダンジョンの情報ですね」


 すると、受付さんは紙を一枚手渡してくれた。

 ダンジョンの情報と、簡単な地図が書かれている紙である。


 なるほど.....



「また何かありましたらお申し付けください」



一通り説明を受けた私たちは、

クエストの掲示板の前に来ていた。



「手始めにゴブリンのクエストにしようか」



父が何枚かクエスト受注の紙を手に取った。

それを持って再び受付に行く。


それはゴブリン討伐のクエストで、必要ドロップアイテムは『ゴブリンの布切れ』だった。



父のリュックから『ゴブリンの布切れ』を取り出し、クエストの紙と一緒に提出した。



......すると。


何やら受付さんの様子がおかしい。

小刻みに震えているような気もする。



「こっ、こんな高品質な布.....見たことない......


 美しい....何て繊細な輝きなの.......??」



私からしてみるとただの布である。



「この半透明の輝き...七色に反射する光.....

 そしてこのなめらかさ.....」



「すっ、すみません間違えました!!!!」


慌てて布切れを引っ込める私。



「よっ、よくよく考えてみたらゴブリン倒したことなかったなあ!だよなあ、ママ?」


「そっ、そそそそうね〜出くわしたことすらないわ〜」


「んだっ、んだだあ?」



慌てて取り繕う私たち。

ゴブリンは倒しまくっているのだがひとまずそれは置いておこう。


すると受付の人はハッと我に返った。



「そうですよね!こんな素晴らしい布がゴブリンからドロップする筈ないですもんね!」


苦笑いしながら頷く私たち。

何とか誤魔化せそうである。



「いやあ、最近勘違いが多くてなあ!」


「ゴブリン倒して、また来ますね!!」



そう言い残して、そそくさと私たちはギルドを後にしたのだった。

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