お暇の過ごし方
おばあちゃんがバズーカを放った後、馬車は動き出した。
私は隣の席に移り、おばあちゃんに話しかけてみることにした。
「おばあちゃん、強いんだね!」
おばあちゃんは何やら編み物のような物をしている手を止め、私の方を向いた。
「これでも元々冒険者だったからねえ」
朗らかで、やさしい口調。
くちゃっと皺を寄せながらおばあちゃんは笑った。
「なんで辞めちゃったの?」
「歳には勝てなくてねえ。
昔は色々できたんだが、今じゃもうこれが精一杯さ」
そう言って、おばあちゃんは立て掛けるように置いてあるバズーカを指差した。
「じゃあ、今は何をしてるの?」
「今は薬屋をしているよ。
フルーチカ王国に店があって、たまに商売で馬車で集落まで行くんだ。仕入れとかするためにね。
あんたらも冒険者なら、一度王国にあるお店においで」
おばあちゃんはしゃべりながら編み物を続けていた。
私は話しながら作業することが苦手なので、すごいな、と感心しながらそれを見ていた。
「店の名前は?」
すると、おばあちゃんは一枚の名刺のような物を取り出した。
和紙みたいな質感で、手作り感満載の名刺だ。
そこには
『魔導薬屋 バズーカ』
と書かれていた。
バズーカ、好きなんだね、おばあちゃん........
「うん、必ず行くよ、ありがとう!」
私は笑顔でお礼を言うと、元の席に戻り、また自分の世界に戻って行った。
また暇になってしまった。
そうだ。何か、車内で創れて害のなさそうな魔法を作ろう...
そうして考えついたのがこちら。
・ライト(当たりを明るく照らす)
・紙とペン(紙と、術者の発声により自動筆記するペンを生成する)
・虫眼鏡(物体を拡大するレンズを生成する。拡大率はレベルに依存する)
・猫耳(リアリティはレベルに依存する)
そしてレベル不足により創れなかった魔法がある。
・読心術(人の心を読む)
・あやつり人形(人の動きを操る)
「人に作用する魔法はまだ使えないのかなあ」
そんなこんなしている間に、時は過ぎて
道中母の手料理を堪能したり、景色を眺めたり、
百科事典を見たりしているうちに、
ついに、果物の王国、フルーチカ王国にたどり着いたのである...!
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