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『宝箱を探して』④


「テレポート!」


そう称えると、私たちは別れ道まで転移した。


今度は右の道を進んでいこう!



右の道を進んでいくと、すぐに部屋にたどり着いた。


この部屋の罠は床だけなので、警戒することなく進んでいく。

そして奥には、またミミックである。



「またいた。」


「またいたわね〜」


「えい。」



父はミミックにスタスタと近づいていくと、上から剣でぐさっとミミックを刺した。

一度倒しているからか、父には躊躇がない。



そして相変わらず呆気なく刺されて倒されるミミック。


今回もイージーだったな、と思っていた。しかし...



私たちが立っていた床が突然抜けて、

私たちの体は一瞬宙に浮いた。



お、お、落ちる!!!



「うわっ!?ふっ、、『浮遊』っ!!!」



まさか、モンスターを倒した途端に床が抜けるなんて。


私はすかさず『浮遊』を唱え、4人の体を空中で静止させた。


地面にはぽっかり穴が開いている。



「あ、危なかった...」



穴の中は真っ暗で、何も見えない。



「落ちたらひとたまりもないな....」


穴の底からひゅううっと風が吹いてきて、私はぶるぶると震えた。


こ、この穴、深そうだぞ?



すると。



「だ、誰かいるのか....?」


と、穴の中から声が聞こえた。



「この穴の下に誰かいるみたいだな」


「でも真っ暗でよく見えないわ〜」



声がした穴の中を見下ろす私たち。

しかし、よーく目を凝らしても中は暗すぎてよく見えなかった。


私は暗闇を照らす魔法を作ろう、そして状況を確認しようと思った。



その結果、思い付いたのは...


「『懐中電灯』!!!」


そのまんまである。



ーーーーーーーーーーーーーーーー


【懐中電灯 Lv.1】


どこまでも遠く光る照明を一瞬で作り出す。

レベルアップにより明るさがちょっと上がる。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



か、懐中電灯にレベルあんのかい。


まあ細かいことを追求するのはやめておこう。


私は『懐中電灯』を使って、穴の中を照らした。



「うっ」



穴の下に、男性が倒れている。

『懐中電灯』に照らされて、眩しそうに目を細めていた。



命に別状はなさそうだったが、血の付いた包帯が腕と足に巻かれていて、顔はやつれているのが見て取れた。



「たっ、助けてくれ!」



「怪我してるよ!助けに行こう!」



私たちは周りを確認しながらそーっと下に降りていった。

男性は私たちが降りてくる様子をぽかーんと見ている。



「大丈夫?」


「あ、ああ、ミミックにやられて、怪我を負ってしまった。」



剣を装備しているので、おそらく冒険者だろう。



穴の下は扉が一つある狭い空間になっていた。



壁には上に続く網のようなものが張られ、

これをつたって登っていけば外には出られそうだったが、


男性は怪我を負っているため身動きが取れないでいたようだ。



「お、俺はもうこのまま野垂れ死ぬのかと...

 奇跡だ、神が助けてくれたんだ...」



すると、母は父が背負うリュックから母お手製のスープとパンを取り出した。


リコが創造したマジックバックは収納した物の時間経過が止まる効果がある。



母が作ったスープは出来たて同様、温かくほかほかの状態で出てきた。


それを木製の皿に盛り付け、男性に差し出した。

男性はかき込むようにして、一気にご飯を口に入れ込む。



美味しそうに食べている人を見るとお腹がすいてくるな...



「う、うまい、体に染み渡るようだ!!」



そして。



「ヒール!」



母は手慣れた手つきで男性の患部に手をかざし、

魔法を唱えた。



「き、傷が....!痛みが、消えていく.....!!?」



男性が血の付いた包帯を取ると、傷跡ひとつないまっさらな皮膚が現れた。


幸い傷はそんなに深くなかった様で、傷は跡形もなく消え去っていた。



「おおー、すごいなママ!」


「えへへ〜」


頬をぽりぽりかいて照れる母。



「お母さん、なんか手慣れてない?『ヒール』使ったことあったっけ?」


私は思った疑問を口にした。



「ちょこちょこ使ってたのよ〜。

ささくれできたときとか、ベッドの足に小指をぶつけた時とか〜」



えええ.....

な、なんというヒールの無駄遣い。



「使えば使うほどポイントが貯まるんでしょ?

 使った方がお得じゃない〜(にこにこ)」


「ぽ、ぽいんと...」


「ま、まあ間違ってはないな」



さすが主婦。お得情報には目がないようである。


できる主婦でしょ〜とばかりに母はにこにこ笑っていた。



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