『宝箱を探して』③
ミミックを倒し、先に進むと、
再び小部屋の入り口にたどり着いた。
「まって、ちょっと止まって!」
「ん、どうしたんだ?」
両輪が立ち止まり、こちらを振り返った。
「この部屋、目に見えないレーザーが張り巡らされてる。」
「罠か?」
「レーザーに触れた途端に槍がいっぱい降ってくるっぽい」
私は魔眼で確認しながらそう言った。
冷静を取り繕いながら説明するが、内心ちょっとこわい。
部屋の一番奥にミミックがいる。
私は地図を見ると、ミミックが赤い点で表されているのがわかった。
モンスターがいるところに赤い点がつくのか。
「この部屋で行き止まりみたいだよ」
「あれ?そうなのか、
じゃあさっき別れ道で右に進んだ方がよかったのか」
「右に進んでも行き止まりだったからなあ」
「なにか仕掛けがあるのかもしれないわね〜」
とにかく、さっきの分岐点に戻るしかないようだ。
私はファイヤーボールを唱え、
ミミックに向けて放った。
標的が動く時は危なっかしくて使えないが、
ミミックは動かないので安心である。
火球が部屋に入った途端、大量の槍が天井から降り注いだ。
「ひっ!?」
身の安全が確保されているとはいえ、
目の前で槍が降ってくるのは怖いもんである。
火球は槍をも破壊し、何にも阻害されぬままミミックに直進し、モンスターは消えていった。
「あ、あっけないわね.....」
「なんだかミミックがかわいそうだな」
自分がさっきやったことを棚にあげる父。
大量の槍が降り注いだ部屋には、
火球によって一本の道がひらかれていた。
レーザーはもう消えていたので、私たち家族はスタスタと歩いてドロップ品を拾いに行った。
そして私たちは、『テレポート』で一度別れ道に戻ることにしたのだった。
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