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やっと服が買えるぞー!



ギルドを後にした坂上家。

私たちはひとまず、服や防具を買いに行くことにした。



「あー、言わない方がよかったのかなあ」



「ダンジョンのこと?」


母は優しく問いかけた。いつだって母は私に優しい。


「確かになあ、あの感じだとクリアしたことをいちいち報告しなくても良さそうだったしなあ」


父は大丈夫、次から気をつければいいよ、と私を励ました。



「それにしても、村からあんなに近い距離のダンジョンが未発見だなんて、おかしいな」



そもそも、私たちはダンジョンを探し当てたわけではない。

勝手にゴブリンが出てきて、私たちを誘い込んだのだ。

巣穴の周辺に人間が通るたびにゴブリンが出てくる仕掛けだったら、とっくに気づかれていてもおかしくなかった。



「最近できたダンジョン、とか?」



うーん?と頭を抱える私たち。

何かを推測するには、あまりにも情報量が少なかった。



「とりあえず、服を買いに行くぞ!」


うだうだ考えても仕方がない。

やっとパジャマから解放されるぞー!




------------------------------------------------------------



服屋にたどり着いたパジャマ姿の私たち。


そこには冒険者用の服や装備、装飾品や下着、肌着など、さまざまな物が並んでいた。


銀貨で買えるものから、100金貨を超えるものまで、幅広い装備が置かれている。



『マジックバック 大きさ 10L 300金貨』


たかっ!?!!


しかも、リコが作ったマジックバックのスペックの方が、これより遥かに高い。

リコに感謝しないといかんな。

妹は今は父親がおぶっていて、すやすや寝ている。


それにしてもよく寝るな。

この世界に来てから、寝ている時間が長くなった気がする。


おむつは「浄化」スキルで綺麗にすれば何回も使えることがわかり、私は定期的にリコに「浄化」をかけていた。



先ほどのギルドの一件で、この世界の常識が余りにもわかっていなさすぎるとわかった。


このお店の商品を疑うわけじゃないけれど、適正価格で売られているか確認する必要があるな、と私は考えた。


店主は奥の方にいて、暇そうに店番をしている。

なにしろ、パジャマ姿の私たち。そんなにお金をもっていないだろうと判断したのだろう。



「ちょっと、試してみよう。「魔眼!」」


すると、私の視界が一変した。一つ一つのアイテムの横に、四角い画面が表示されているのが見えた。

どうやら成功した様だ。


「お、おおお!」


「どうしたの?何か見える?」


「うん、後で話すね、お母さん」


私は一つ一つを見てまわった。



『マジックバック   大きさ 10L 300金貨』

『マジックバック Lv1  大きさ 9L 適正価格100金貨』



「ぼ、ぼったくりじゃないか」


次に、リコの作ったマジックバックに目をやる。



『マジックバック Lv.∞  大きさ 無限大 


 効果:入れた物質の時間経過を止める

 

 適正価格 値段がつけられません』



すごすぎる。


「リコちゃん...!」


私は思わず妹の頭を撫でた。よしよし...なんていい子なんだリコちゃんは。



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