ぶっきらぼうなお姉さん
朝ごはんを食べ終わり、一階に降りた私たち。
受付にはまたぶっきらぼうなお姉さんが座っていた。
また足を組み、本を読んでいる。
「あんたら、今日も泊まるの?」
本から目線を外さないまま、彼女はそう言った。
「お父さん、どうする泊まる?」
「そうだなあ...しばらくここを拠点に色々見てまわろうか」
「そうねーとりあえず、三日くらいかしら?」
計画性のない私たち。
今後のことをまるで考えていなかった。
いつだって坂上家は行き当たりばったりなのだ。
「6銀貨」
女性はどうでも良さそうにそう言った。6銀貨を革袋から取り出し、女性に渡す。すると、女性は私たちをチラッと見て、話はじめた。
「あんたら、昨日晩メシ食わなかっただろ。うちは晩メシ付きだから」
相変わらず目線は本のままである。
一応ノックはしたんだよ、とぶつぶついう女性。
「あと、ここを出て右な。まっすぐ行くとギルドがある。あんたら冒険者だろ」
「な、なぜそれを...」
父がそう言うと、女性は父が抱える剣と、母の弓矢を指で指し示し、
「そーゆーこと」
と言った。
服がパジャマなのは気にならないらしい。
そして女性は本にまた目線を戻した。
「あっ、ありがとう!お姉さん!」
私はお姉さんにそう言うと、お姉さんは少し恥ずかしそうに、おう、とつぶやいた。
不器用なだけで、良い人なのかな。
私たち四人は宿を出て、まずはギルドを目指すことにしたのだった。
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