美味しい朝ごはん
翌朝、目を覚ました私。
何時間眠っていたんだろう?
外はすでに明るくなっていた。
「ふぁあ...」
「おう、起きたかカエデ。」
両親は既に起きていて、部屋の端のテーブルで何かを食べていた。
「朝ごはん、食べましょうー?」
何やらパンのようなものを頬張る母。
私は重たい目をこすりながら両親がいるテーブルに向かった。
ほとんど目が開かない状態で椅子に座り、手探りでスプーンを探す。
「むにゃむにゃ...」
私は近くにあったスープの器にスプーンを入れ、口に運んだ。すると...
「うわうまっ!?!?!?」
うますぎて一気に目が覚めた。
「これ、どうしたの?めちゃくちゃおいしい!」
「実はな...」
「お母さんが作ったのよ!」
えっへん、と胸を張るお母さん。
「えっええええええええええ!?」
お母さんこんな料理美味かったっけ?
いや前から美味しかったけど!
そういえば母は家事スキル持ちだったな。
これはもしや、家事スキルの恩恵....?
「料理道具を、買ってきた!」
ふと目をやると、昨日はなかったはずのテーブルの上に、鍋や包丁、まな板などが置いてある。
「ええええええ!?」
まさかの異世界初食事が、ちゃんとした手料理!?
ふと目をやると、まな板の上には、昨日市場で売られていた自動で野菜を切る包丁があった。
切るものがなくなったのか、永遠に空振りしている。
そして、スープが入った鍋の下にはコンロのようなものが置かれていた。
「これは??」
「これはな!魔石の力で火が出るコンロだ!」
「おおー」
そういえば、ゴブリンのドロップ品に魔石があったな。この世界は魔石をエネルギー源にして色々動いているんだろうか?
「エネルギー切れになったら、魔石を付け替えればまた使えるらしい」
「すごーい」
そんなものがあるのか。異世界便利だな。
魔石のコンロの上でぐつぐつと煮える鍋。
いい匂いが部屋に充満している。
なぜこんないい匂いの中目を覚まさなかった、わたし。
「ママは料理の天才だなあ!」
喜ぶ父。
「もう〜ほめすぎよ〜」
満更でもない母。
朝ごはんのパンとスープを頬張り、ひとときの幸せな時間を過ごした坂上家であった。
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