家族と再会
目の前の青い光が段々と弱まっていく。
周りを見渡すと、そこには両親と妹のリコの姿があった。
よかった...!無事だったんだ...!
ゴブリン達が消えたことはわかっていたけれど、家族の姿を見てやっと安心した。
「カエデ!!」
父と、リコをおぶった母が駆け寄ってくる。
「よかった...怪我はないか?どこか痛いところは?」
「カエデ...無事でよかった...!」
父と母はところどころに怪我を負っていたが、大きな傷はないようだった。
そして三人(+リコ)は抱き合い、無事を喜び合った。
私は自分が急にいなくなった理由と、地下で起きたこと、ワープした先で神様に会った事を話した。
父はうんうんと一通り私の話を聞いた後、真剣な表情で話し始めた。
「カエデ、危険な目に合わせてすまなかった」
いつになく真剣な父。
「ありとあらゆる可能性を想定して準備を整えておくべきだった」
「ううん、大丈夫だよ。誰にでも間違いはあるから」
私は笑顔でそう言った。
「次からはちゃんと準備しようね。とにかくみんな無事でよかった。」
苦難を潜り抜け結託した坂上家の四人。
私は再会を喜びつつも、ある考えが脳裏に浮かんでいた。
もし”次”がなかったら...?
あの時私が負けていたら、父は、母は、リコは、どうなっていた...?
もしもを考えだすとキリがない。
前を向かなきゃ。私たちなら、きっとできるから。
物語はまだはじまったばかりだ。
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「ところで、これはなに?」
私は地面の上に小高い山が出来ていることに気付いた。
「ゴブリンたちが消えた後、気付いたら出来ていたんだ」
私は山に近付いた。よく見ると、骨や爪、牙等が重なってできた山であることがわかった。
「これって、全部敵が落としたアイテム??」
「そうみたいだな。」
「お、多すぎる.....」
山は2、3メートルはある。
ファンタジーのセオリー通りなら、売ればきっとお金になるのだろう。
「これ全部は持っていけないわね〜」
「せいぜい2つ3つが精いっぱいだね」
そんな事を三人で話していると、
「だー!だあ!だあっ!」
リコが何やら声を上げ始めた。
「おお、リコどうした?めずらしいな」
「だあ!だー!だー!」
何かを訴えかけるリコ。
「あらあら、あの山に行きたいんですかー?」
さすが母。リコが言いたいことがわかるらしい。
母はアイテムの山に近付いていった。
「うぎゅーーー.....!」
すると、リコは何やら力を込めはじめた。
「なっ、リコは何をしようとしてるんだ!?」
「大丈夫、リコを信じよう!」
私は叫んだ。私たち三人は、リコを見守ることにした。
「だぁあああああああ!!!」
リコが叫ぶと、とんでもない光量の光が私たち三人に降り注いだ。
「うわっ!」
「まっ、まぶしい!」
「目が開けられないわ〜」
リコ、一体何をしようとしてるの!?
私たち三人は固唾を飲んで見守った....!
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