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09 パーティーか……俺はソロです。

  街へ帰るために街道を馬で走っていると、少し先にゴブリンと戦っている3人組のパーティーが視界に映る。三匹のゴブリンと戦っているらしい。

  こんな街道の近くでも魔物って出るんだ。


  3人とも男と歳は14.5ぐらいで、魔術師が一人と盾を持った人が一人、剣で戦っているのが一人だ。盾は人ほどある大きなものですごく重そうだ。盾がゴブリンを抑えて、剣の男が攻撃。魔術師は、何かの魔法を仲間にかけているな。


  「仲間を強化する魔法とかかな?」


  ん?剣の男の動きが妙に良くなった。あの魔法は強化魔法で間違えなさそうだ。

  少しすると、剣の男と盾の男が一気に後ろに下がる。すると、先の尖った氷がゴブリンに飛んでいき重傷を負わせる。その後すぐにゴブリンを倒し終えた。


  「パーティーか、そういえばゲームでもそういうのあったような……」


  あれ?ゲームとかたくさんやっていたのに協力プレイしたことがない……?


  思い返してみれば今までやったゲームは全てソロプレイだった。

  小学生の時俺の周りではモン○ンが流行っていた。

  俺も発売日に買いに行き、学校を体調不良と言い一週間休み続けてゲームをやったほどだ。

  ある日俺は一緒にゲームで遊ぼうと言われ友達の家に行った。その家で、友達にこう言われた。

  『一緒にモンスター狩りに行こうぜ?』と、今考えてみれば何ら不思議なことはない。


  だが、あの時の俺はどうかしていたんだ。その友達に対して、『え?俺一人の方が強いから無理』と言ったのだ。もうこれでは何のために一緒に遊んでいるかわからない。

  確かにこの時、学校を休んで徹夜でゲームをした俺のレベルは異常に高かった。だから、弱い奴と一緒にやるより一人の方が強かったのだ。だとしてもあの時の対応は間違っていた。

  当然と言うべきか、俺の言葉に“お前何しに来てんの?”という視線を向けられ、その後その友達と一緒に遊んだ記憶はない。


 


  だから今一瞬、パーティーっていいなと思ってしまった。もしかしたらこの世界ならパーティーを組めるんじゃないだろうか?と考えた。

  俺の能力は少々チートだが、周りに俺より強い奴がいないなんてことはない。うじゃうじゃ居るかどうかは分からないが少なからずいるだろう。

 

  「でも、熟練の冒険者と合わせるのって結構難しくないか」


  チート技能やスキルで、そこそこの魔物は倒せるが、今まで何年もあるいは何十年と経験を地道に積んできた人達と一緒に戦えるだろうか?

  少し難しいかもしれない。俺の戦い方はスキルや技能の攻撃威力に任せた戦い方しかしない。今後この世界で生活する時間は短くないと思う。そんなにすぐに帰還方法は見つからないだろうし、あの天使に阻まれたら終わりだ。

 

  少なからず戦い方は上達すると思うが、果たしてそれは何年もの経験を積んだ人と一緒に連携を取れるようなものなのだろうか。


  「あと、この外見大丈夫かな。絶対何かトラブルに巻き込まれる様な気がするよ」


  この外見、自分で言うのもなんだが可愛いと思う。髪は長い銀髪、150センチあるか無いかの小柄な身体。顔は自分ではまだ見たことがないが、周りの反応からすると可愛いのだろう。

  ならば、パーティーに男が居たらどうなるだろう。正直俺なら、どストライクである。(え?なに、ロリコンだってそんなわけ無いじゃないか)

  ほぼ確実になんらかのトラブルが起きる。そう考えると信用できる男ならいいが、簡単に男とパーティーを組むのはやめたほうがいい。


  冒険者ギルドで見た感じ男の方が数が多かった。常識的に考えて女より男の方が戦いに向いている。女だけのパーティーを組むのは難しい。組めたとしても、初心者を集めたようなパーティーでは駄目だ。


  仮に、熟練の女だけのパーティーを組めたとしよう。(当然、若い人で)

  俺は元が男だ。パーティーを組む人にも何も伝えないわけにはいかない。言わなければバレないだろう。だが、俺は紳士。(あ、変態紳士じゃないよ)男だと黙ったまま(美少女)パーティーを組むわけにはいかない。


  なら仮にパーティーの人に俺が男だと話してみよう。普通ならそんな冗談と思うが、何らかの可能性で信じてもらえたらきっとパーティーから追い出される。

  気持ち悪い、そんな奴と一緒に居たくない。そんなところだろう。

  俺だって、いくら可愛くても元が男なんて無理だ……と思う。


  まぁ、そうゆうことだ。この世界で俺がパーティーを組むのはとてつもなく難しい事が分かった。もしかすると、ずっとパーティーを組めないかも。

  だがまぁ、結論


  「俺はソロです」


  ぼっちじゃないよ?本当だよ。

  お、そんなこんなで街に帰って来ました。


  ステラは知らない。近い未来簡単にパーティーを組んでくれる人物が見つかることを。



 

 

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