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殺された僕ら 加害者視点

 最近寝起きが悪い。

 いつも誰かに見られている気がするのだ。


 それも複数。

 その目は日に日に増えている気がするし、視線の帯びる気配……悪意とでも言うべきそれがだんだんとはっきりとしてくる。


 最近は夢にも出る。

 決まって海辺で両手を吊るされている。腹の皮を縦に斬られて中身を取り出され、そいつらはそれを目の前で喰う。夢が覚めるとそいつらの顔は思い出せなくなる。夢の中では意識のあるまま中身を食われている間、ずっと憎悪の限りを叫びながら睨み付けていた相手なのにだ。


 ただ、その日は少し違った。

 あいつらの姿は黒いモヤに閉ざされているが、その1人の目が思い出せる。


 不気味な眼だった。

 白く濁った眼……見覚えがある。


 何度も見たことがある。


 思い出す。数える。

 夢の中、黒いモヤの数が一致する。部屋に飾られた写真の数だ。


 ただ、それは人間じゃなく……魚。


 釣果写真。

 黒いモヤの目は焼け死んだ魚の眼。


 人間の趣味に溶け込んだ当たり前の風習だった。

 しかし、得心を得た自分は別の趣味を探すことにしたとその人は言っていた。

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