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俺のスキルは日用品ガチャ〜ハズレアイテムの消しゴムで呪いを消し去り、S級美少女と幼馴染を無双サポートして世界を救う〜  作者: 藤宮かすみ


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第11話「追跡、最深層ダンジョンへ」

 学園を襲った結界は、ボスの去来と共に消え去った。

 すぐに協会の部隊が駆けつけ、事態の収拾にあたってくれた。

 だが、玲奈は連れ去られた。

 残された時間は、少ない。


「俺が行く。絶対に、玲奈を連れ戻す」


 協会の作戦司令室で、俺はそう宣言した。


「危険すぎる! 最深層ダンジョンは、S級探索者のパーティーでも攻略は困難だぞ!」


 協会の幹部は反対するが、俺の決意は変わらなかった。


「蓮が行くなら、私も行く」


 俺の隣で、葵が静かに、しかし力強く言った。

 彼女の瞳には、一切の迷いがない。

 結局、俺たちの覚悟に折れた協会は、俺と葵の二人による玲奈救出作戦を承認。

 バックアップを約束してくれた。

 俺たちは協会のヘリで、敵の本拠地とされる奈落の口と呼ばれる最深層ダンジョンへと向かった。

 ダンジョンの入り口に降り立った俺と葵は、互いに頷き合うと、ためらいなくその暗闇の中へと足を踏み入れた。


「ここから先は、俺の独壇場だ」


 俺はニヤリと笑った。

 そして、これまでの特訓期間で執念深くストックしてきた虎の子のガチャアイテムを、惜しみなく解放し始めた。


「まずはこれだ! SR:千里眼の眼鏡!」


 眼鏡をかけると、ダンジョンの通路に仕掛けられた無数の罠が、赤い光として可視化される。


「葵、俺の足跡だけを辿ってついてこい!」

「うん!」


 罠を避けながら進むと、今度は強力なモンスターの群れが襲いかかってきた。


「こいつらにはこれだ! SSR:広範囲麻痺ガススプレー!」


 スプレーを噴射すると、モンスターたちは面白いように動きを止め、その隙に俺たちは駆け抜ける。


「はぁ、はぁ……蓮、すごい……」

「まだまだ! 疲れてる暇はないぞ! SSR:無尽蔵のスタミナドリンク!」


 二人でドリンクを飲み干すと、体から疲労が抜け、力がみなぎってくる。


『反則すれすれの力押しだ』

『これが、俺の戦い方だ』


 次々と立ちはだかるアークス・オルドの幹部たち。

 一人一人が、並のS級探索者を凌駕する実力者だ。

 だが、俺には葵がついている。

 葵が的確に索敵し、声を張り上げる。


「蓮、右から来る!」


 すかさず強力な補助魔法を展開する。


「プロテクション・フォルテ!」


 完璧なタイミングで回復魔法を放つ。


「大丈夫、傷はすぐに治すから!」


 その全てが、俺の力になる。

 俺はURの腕輪から流れ込む温かい魔力を感じながら、ガチャで得た様々な武器を的確に切り替え、幹部たちを一人、また一人と打ち破っていった。

 炎を操る幹部にはSSRの氷結の魔剣で冷気をぶつけて相殺し、死角からの一撃を叩き込む。

 影に潜む闇の幹部には、葵の光の魔法に合わせてSSRの聖なる大槌を振り下ろし、その存在ごと粉砕する。


◆ ◆ ◆


 激闘の末、俺たちはついにダンジョンの最深部、巨大な空洞へとたどり着いた。

 そこには、信じられない光景が広がっていた。

 空洞の中央には、心臓のように脈動する、巨大な紫色のクリスタル――ダンジョンコアが存在していた。

 そして、そのコアに、玲奈が取り込まれそうになっていたのだ。

 彼女の体は半ばクリスタルと融合し、苦悶の表情を浮かべている。

 そして、その前には、全ての元凶であるアークス・オルドのボスが、静かに佇んでいた。


「……よくぞここまで来た。我が名はゼノン。この世界に、真の秩序をもたらす者だ」


 ついに、最後の戦いが始まる。

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