45話 スラム街 その3
こんばんは!もう1丁いくぜ。投稿します。よろしくです。
領都リアンプールに来てから、1ヶ月が過ぎて、スラムの作業も落ち着いてきた。子供達も採集の方法を覚えて、お金を少しだが稼げる様になった。炭作りも順調なので、4人で本業に戻ることにした。時間があれば、様子をたまに見に来ようと思った。冬の間は子供達も炭作りの手伝いをしてもいいかもしれない。
ミリアさんにお願いして、伯爵領リガンに行く護衛依頼の仕事を紹介してもらった。商人が馬車で5台分の荷物を運ぶので、護衛する仕事だ。もう1組冒険者パーティーがいるらしいが、今回はこちらに4人いるので大丈夫だろう。
往復で5日の仕事で、行きに2日かけて進み、道中はウルフが出た程度で、盗賊は出なかった。伯爵領リガンで1日暇があったので、2人の装備を新しくした。サイスには、鋼の槍と鎖かたびら、マリーは、天使の杖とリガンの服を購入して装備させた。サイスは、鉄の鎧か鋼の鎧の方がよかったかな?もしくは、リガンの服とか。
「ステータス」
名前 サイス
レベル11 16歳 男 犯罪歴なし
領都リアンプール出身 E級冒険者
職業 領都の学園卒 槍使い
装備 鋼の槍 鎖かたびら 力の指輪 ハヤテの腕輪
スキル 生活魔法 槍投げ 2段突き
※槍投げ 槍を投げて大ダメージを与える
※2段突き 高速で2回突く
名前 マリー
レベル11 16歳 女 犯罪歴なし
領都リアンプール出身 E級冒険者
職業 領都の学園卒 魔法使い
装備 天使の杖 リガンの服 力の指輪 ハヤテの腕輪
スキル 生活魔法 ストーンバレット(単体、複数攻撃可能)
※ストーンバレット 石弾をとばす
帰りも問題なく、馬車に揺られて領都リアンプールに戻ってきた。割と楽な仕事だった。毎回盗賊は出ないよな。仕事の後、スラム街に行くと炭作りは問題なくできていた。木が減っていたので、また補充しておいた。まだまだあるぜ。
子供達に話を聞くと、他の冒険者に汚いとか、近寄るなと馬鹿にされたらしい。「あまり気にするな!」と伝えて、ノアの村で作った丸太の風呂の1つをプレゼントしてあげた。生活魔法で、湯を用意して入るように言った。汚ければ、風呂に入るしかないよ。綺麗にして、見返してやれ。
生活魔法は全員出来るので問題ないだろう。お金が入ったら、しっかり貯めて食料や服を買うようにすすめた。もちろん貯金も少し貯めるように伝えた。
安心したので、翌日もう1度伯爵領に行き、向こうで依頼を受けてみることにした。4人で馬車に乗り2日ほどで着いた。4人で泊まれる大部屋を1日食事付き金貨4枚で借りた。ギルドに行き、リリーさんに挨拶した。
「お久しぶりです。1年ぶりですか。何かお勧めの依頼はありませんか?」と聞いたら、「ほんとに1年ぶりね。仲間が増えたのね。安心したわ。リガンから北東に歩いて2日ほど行った所に村があり、その近くにコブリンの巣が出来たの。依頼は巣の中のゴブリンをすべて討伐する事よ。Dランクの依頼になる。」というので、もちろん引き受けた。金貨20枚の依頼である。
以前似たような依頼を受けてサイスとマリーは失敗していたので、緊張している様に見えた。「大丈夫だ。俺達がいる。上手くやろう。」と伝え、準備を整えてから、すぐに向かう事にした。
伯爵領リガンから北東に2日程進み村に到着した。ノアの村と同程度の感じだ。冒険者ギルドからの依頼で来たことを伝え、村長宅に案内された。
ここ1ヶ月位前からゴブリンを村の近くで見かける様になり、危険なので、ギルドにお願いしたらしい。「どうか巣の駆除をお願いします。」というので、翌日から森の中を探す事にした。
ゴブリンの目撃情報からおおよその巣の位置を特定し、スキル気配察知を使った。途中、反応があった所に行くと、崖の下側?になっている所に洞窟を見つけた。中から魔物の気配がするので間違いないだろう。
さてどうするか?洞窟を見る限り、出入り口が1つである。正面から入ってもよいが、中の構造はわからない。
「何かよい方法はないかな?」と俺が聞くと、マリーが、「炭や木を燃やして、あぶり出す事は出来ないかな。」というので「ナイスアイデア!流石、サイスの奥さん。」と言ったら、顔を赤くして杖で叩かれた。えっ、2人はできていると思っていたのに。というか煙であぶり出すなんて凄い残酷な事を思いつくね。
アイテムボックスから木と炭を取り出して、火をつけて煙を出した。少し離れた所から様子を見ていたら、気配がしたので、近づいてきたらシエルとマリーに攻撃をお願いした。次から次へ、ゴブリンが洞窟から出てきた。
手が足りない時は、サイスが前に出るか、俺がナイフを投げて攻撃した。一通り倒したらアイテムボックスにしまい、また隠れた。同じ作業を何回も繰り返した。それにしても、ゴブリンの匂いがきついな。
夜が近づいたら、炭を回収して近くにテントを張って休んだ。翌日も、同じ作業を繰り返した。「いつまで続くの?」とマリーが言っていたが、そろそろ終わりな気がするな。スキル気配察知に反応がしなくなった。
もう1日様子を見てゴブリンが出てこなくなったので、洞窟の入口を俺のアイテムボックスに入っている木やマリーのストーンバレットで塞いで利用出来なくした。
村に戻りゴブリン討伐したことを伝え、サインを貰い、そのままリガンに戻ってきた。冒険者ギルドでリリーさんに報告していると、まわりがいつもより何か騒がしく感じた。ギルドの職員が飛び回っている。
「何かあったのですか?」とリリーさんに聞いてみると、「詳細はわかっていないんですが、どうやら誘拐事件があり緊急の依頼が出ているの。」と言っていた。
「物騒な世の中だな。この世界は、人の命の価値が明らかにかるいし、身分によって明確な差がある。貴族は自分達を特別に選ばれた存在と思っているし、庶民も自分の事だけで、他人を思う余裕はない。」と思い、一応貼り出された内容だけ確認する事にした。
人だかりを押しのけて、先頭で確認すると、ここの伯爵領リガンの令嬢の誘拐だった。これは、かなりやばい案件だ。昨日、伯爵家の次女が誘拐されたらしい。内部に手引きした者がいる可能性が高く、だいぶ前から計画を立てていたと思われる。
誘拐犯から伯爵家に手紙が届き、身代金として、金貨9000枚が要求されてきたそうだ。伯爵は軍を動かして、捜索にあたっているが、まだ見つけられていないらしい。今の所お金を払う気はないようだ。
最悪、伯爵は娘を切り捨てるだろうとのこと。貴族には青い血が流れていると聞いた事がある。冒険者ギルドにも依頼を出して救出の可能性を上げたいらしい。
手付金で金貨50枚の成功報酬で残り150枚を払うそうだ。条件として、3パーティーまでになっていた。
「どうする?」とシエル達に聞いた。正直依頼が終わったばかりなので、受けなくてもいいが悪は退治したいと思う。リリーさんに聞いてみたが、既に受付が終わっていた様だ。終わっているなら、受けられないので帰ろう。仕方ない。残念だ。伯爵令嬢が早く見つかる事を祈ろう。アーメン。
疲れたので休みます。読んで頂けて嬉しいです。ブックマークや評価もついでによろしくです。




