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一つの世界  作者: ライジール
第肆章 もう一つの世界 前半
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第六「時の見えない『犬』」

ギルマス「それと、もう一つ君に伝えたい事があるんじゃ」と急に真面目な顔になり俺は「要件はなんだ?」と聞く

ギルマス「君に『ハチ』の監視を命じたいのじゃ」と少し手を震わしながら話す

ジールライ「ハチ・・・あのモンスターが何か起こるのですか?」と険しい顔でギルマスに聞くと「違うんじゃ・・・」と否定する

ギルマス「あのモンスターが何かを起こすと言う事ならとっくに対策はするよ・・・私が言いたいのは、あのモンスターの『時』が見れないんじゃよ」とギルマスの口からありえない言葉がでてくる

ジールライ「それじゃあ、あのモンスターがどんな攻撃をするか分からないと言うことですか?」

ギルマス「あぁ・・・まったく見えなかったのじゃ

見ても、白い砂嵐のような物での見えなかったのじゃ」

ジールライ「なら、今のうちに殺しましょう!あのモンスターを!」

ギルマス「それだと、彼らが黙っていないじゃろう・・・だってそれを確信付ける証拠がないのじゃ!だから」

ジールライ「だが、どうしろというのですか!?アイツを野放しにしたら取り返しのつかない事になるかも知れないんだぞ!」と俺はギルマスの胸ぐらを掴む

ギルマス「だけど、あのモンスターのお陰で生き残った奴もいる・・・ここの掟の一つ」

ジールライ「『恩を仇で返すな』だろ?分かってる・・・けど、アイツを見逃す事によって大きな問題になったらどうするのですか!」とギルマスに問い詰める

ギルマス「だからこそ、君にあのモンスターを見張って欲しいのじゃよ」

俺はしばらく黙りやがてギルマスを降ろして「分かった」と言う

ギルマス「君の気持ちはもちろん分かるんじゃが、あのモンスターが『何かの鍵』になったりしないか?

例えば、魔王ルターをもとに戻したりとかね?」

ジールライ「あ?モンスター、一匹だけでなにか変わるって言いたいのか?」とギルマスを睨みつけるとギルマスは「あぁ、未来はちょったした物で変わったりするからのぉ」とニヤリと笑う

ジールライ「あっそ・・・まぁ、変な期待はしないでおくよ」と俺はギルマスの部屋を出る

俺は、ギルマスの部屋を出た後体が痒くなってきたので銭湯に向った

するとそこには、殲滅者の男達とモンスターと鉢合わせしてしまい「あっ・・・」と素っ頓狂な声を俺達は出してしまう

そして、俺は普通に銭湯に入り体を洗う

ペイン「いや〜てっきりハチとジールライさんが争うかと思いましたよ・・・」

ジールライ「侵害だな!銭湯は、体と心を休める場所であって決して、争うところではない!」と俺ははっきりとペインに言う

デント「うむ、ジールライ殿は銭湯に関しては口がうるさいタイプですな?」

ジールライ「は?んなわけ無いだろ?口がうるさかったらゆっくり休めねぇだろ?」と話しながら体を洗い終わらせ湯船に浸かる

ペイン「そうですか・・・モンスターも入っても大丈夫なのですか?」とモンスターの体を洗いながら俺に聞く

ジールライ「争うとここが潰れるだろ!俺はそんなに常識破りはしねぇよ!」と俺はペインに向かって怒りペインは「あ、はい」と返事をする

そうして、のんびりと銭湯を堪能する

すると、モンスターとペインが湯船に浸からず出ようとする

ジールライ「お前らは湯船に浸からずなんで出ようとしてるんだ?」

ペイン「え?あ、ハチの体を拭くためですがそれがどうかしましたか?」

ジールライ「ちゃんと湯船に浸かれ」と湯船を指差す

ペイン「ですが、ハチが沈んでしまうのでは?」

ジールライ「支えておけばいいだろ?それか、浅い所に浸からせれば良いだろ?」と提案をするとペインは驚いた顔で「それ大丈夫なのでしょうか?」と確認してくる

ジールライ「まだ俺が、ここでモンスターと戦うと思ってるのか?」

ペイン「あ、いえ、ただモンスターをそこまで嫌っているのにモンスターを湯船に浸からせようと考えるなんてびっくりしてしまって・・・」

ジールライ「まぁ、ソイツは他のモンスターと違うと言うからでもあるが、銭湯は皆で入るものだろ?」

ペイン「分かりました・・・それじゃあ失礼して」とモンスターを俺の所に持たせる

ジールライ「いや、なんでこっちにモンスターを置く!?」

ペイン「ハチと仲良くなってもらいたくて!」とハッキリと言う

俺は、仕方なくモンスターを溺れないように持ちながら一緒に浸かる

ジールライ「へぇ〜意外とお前大人しいんだな?どうだ?気持ちいいか?」

ハチ「ワン!」と肯定するように吠える

そうして、俺達はのんびりと風呂に浸かった

銭湯から出て、瓶に入った牛乳を飲む

ジールライ「んっ、んっ、くはっ〜〜!やっぱ、銭湯に入ったあとの牛乳は、最高だねぇ!」と飲んでいるとペイン達は、何やら珍しそうな顔でこちらを見ていた

ジールライ「どうした?」

ペイン「あ、いえ・・・ジールライさんは意外と言うかなんと言うか・・・」と口ごもらせる

ジールライ「俺はそんなに、のんびりしないタイプとか思ってるのか?」

ペイン「はい!」と躊躇のなく答えて少し心に傷つく

ジールライ「そ、そうか・・・のんびりしないタイプと思われていたのか・・・お前らから見た俺ってどんなタイプだと思ってた?」

ペイン「のんびりする暇があったら、モンスターを大量虐殺するタイプ」

デント「モンスターを滅ぼす為に暇があれば己を鍛えるタイプ」

ジールライ「まじかよ・・・俺ってそんなタイプだと思われていたの?」と少し落ち込む

ペイン「はい、他の人達もそう言ってましたし、それにハチの時も『モンスターは皆殺しだ』とか言ってましたし」

ジールライ「確かにそんな事言ってたな・・・俺って、大量殺戮者とかそんな奴だと思われてたんだ・・・」と心の中でかなり落ち込む

ペインは俺を見てクスッと笑い少し安心したような顔をする

ジールライ「何笑ってんだよ・・・」

ペイン「いや、すみません・・・意外とジールライさんって、普通の人なんだなっと思いまして・・・」

ジールライ「当たり前だ・・・俺だってちゃんとした人間だよ」

ペイン「そうですか・・・ハチと少しは仲良くなれそうでしたか?」

ジールライ「まぁ・・・そこそこには?」と俺は疑問形に答える

そして、俺達はその場で雑談をしていると残りのペインのメンバー達が戻ってくる

ジールライ「そういやお前らは、一年前ぐらいにギルド登録してたよな?」

ペイン「はい、そうですが?」

ジールライ「なら、どうしてお前らはハチが入るまで今までFランクにいたんだ?」と聞くとペイン達は少し恥ずかしそうに「薬草がどれか分からなかったから」と答えた

ジールライ「よく、一年間もやっていけたな・・・」

ペイン「それは、アーチだけが知ってたから・・・」

ジールライ「アーチから教えてもらえなかったのか?」と聞くとペイン達は「面倒くさい」と答え俺はアーチ以外軽く拳骨を食らわした

ジールライ「お前ら・・・なんの為にランクが決められてると思ってるんだ?」とペイン達を叱る

ジールライ「たく、しょうがない・・・おれが0から教えてやる!

それでいいなぁ?俺が教えて何もできなかったらしばくからなぁ!」

ペインは唖然として「本当にいいのですか?」と聞いてきて俺は「あぁ!」と言って頷く

ペイン達は喜び俺は明日から、モンスターの監視を含めてペイン達に0から教えてやる事にした


次の日の朝


俺は薬草の分け方を教えた

「このギザギザした草は薬草で、こっちのギザギザした草は毒草

違いは葉の裏にあり、毒草は葉の裏に白い物がついていてこの白い物が毒を含んでいる」とペイン達に薬草の事を教えた

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