第五「狂い始める『歯車』」
そうして俺は『モンスターハンター』と言う異名を手にした
ジールライ「あのモンスター・・・もしかして、死んだフェンリルの子どもが転生した・・・なわけ無いか・・・」と少しだけあのモンスターのことを考えた後ぐっすりと寝た
翌朝
俺は目が覚めて、ご飯を済まして依頼を受ける為掲示板を見てると「おめでとうございます!Eランクに昇格しました」とあの例のモンスターと共にいるパーティーが「やったぁ!」と言って喜んでいる姿を見た後『ニトロトカゲ』の討伐依頼を受け、火山に向かう
ジールライ「熱い・・・ニトロトカゲは・・・」と探すが、見つからずサバイバルをする
ジールライ「ちっ・・・流石に『隠れる爆弾』と呼ばれる事だけある・・・何処にも見当たらねぇ」と耐熱テントを張ってその中で休憩をしていると地面が爆発する
ジールライ「ちっ・・・地面に潜っていやがった!」と俺は吹き飛ばされ受け身を取る
ジールライ「だがな、俺にはそんな物効かねぇよ・・・」と俺はニトロトカゲを捕まえ刀で斬りかかる
しかし、ニトロトカゲは急に熱くなりそして爆発し、俺の拘束をすり抜け、攻撃を避けた
ジールライ「これならどうだ!」とある物をニトロトカゲに投げつける
すると、ニトロトカゲは急に体温が冷えて絶命する
ジールライ「ふぅ・・・ニトロトカゲの弱点は、元々熱い体温であるがため急に冷やされる事によって、体の機能が一気に停止をして絶命する
ちゃんと対策すりゃ、かんたんに倒せる」と誰も居ないのにそんな説明をする
そして、ニトロトカゲを持ち運ぼうとすると「ちょ、ちょっと待ってください!」とどこからか女性の声が聞こえた
ジールライ「ん?誰かいるのか?」とあたりを見渡すが誰も見えなかった
???「こっちです・・・あなたの後ろにいます」と俺はニトロトカゲの方を向くとボンッ!とニトロトカゲから黒い煙が出て来る
すると、全裸の小さい女の子が俺の目の前に現れる
少女「はうぅ・・・殺さないでください!」と怯えたような顔で俺を見つめる
俺は、何が起きているのか状況が掴めず思考を停止する
少女「死ぬかと思った・・・へっくちゅん!」と体を震わせてクシャミをする
ジールライ「お前は、俺が相手をしていたニトロトカゲか?」と聞くと少女はコクリと頷く
ジールライ「お前達は、人間の姿になる事ができるのか?」
ニトロトカゲ「は・・・はい・・・へっくちゅん!」
ジールライ「殺さないでくださいって、お前が殺した人達は助けてって命乞いをした奴がいるんじゃあねのか?」とニトロトカゲの命乞いに異論を唱える
ニトロトカゲ「だって!私はここでのんびりと過ごしていただけなのに人間達が私を襲ってくるんだよ!
そんなの、戦うしかないじゃない!抵抗するしかないじゃない!
人間が助けてって命乞いをして来て見逃してもまた襲ってくるじゃん!
冷たい物をバンバン投げてきて寒い中命がつきそうになって・・・」とニトロトカゲはポロポロと泣き始める
ニトロトカゲ「私はまだ生きたいの!幸せに暮らしたいの!」とそんな訴えに俺は戸惑うい出した答えは・・・
ジールライ「人間に見つからねぇ所に隠れてろ・・・探知系の魔法使い以外は土の中にいりゃ安全だからよ・・・」とそれだけを言い残し帰ろうとしたその時「待って!」と俺を引き止める
ニトロトカゲ「私の名前は『ニト』っていうの!あなたのお名前は!」と自己紹介をし俺に聞いてくる
ジールライ「『ジールライ』ただの冒険者だ・・・」
ニト「ジールライ・・・あの、お願いがあるんだけどいい?」と聞いて来て俺は少し悩み引き受ける事にした
ニト「ありがとう・・・ここに獰猛な私の同族がもう一匹いるの・・・その人を倒して」とお願いをして来て俺は「分かった・・・丁度ニトロトカゲの死体も欲しかった事だし」と言ってニトが言ったニトロトカゲの所に向かったと
ジールライ「あれか・・・」と呟いて大暴れしているニトロトカゲを見つけた
ジールライ「確かに、あんな奴がいると人々に被害が及ぶな・・・」と俺はニトに投げていた『冷爆符』を投げつけるが、ニトロトカゲに全然効く様子がなかった
ジールライ「ちっ・・・やっぱり、マグマが近いせいで効果が薄いな」
ニトロトカゲ「ギャオオオ!」とブレスを吐き出し俺に直撃するが『異次元』で体が燃えている程度で済ませ、水を思い浮かべて水を出し火を消す
ジールライ「さぁ・・・始めよう」と『異次元』でニトロトカゲの目の前に距離を詰めるとニトロトカゲは驚き爆発袋を爆発させる
だが、俺は腕を伸ばし何もない所を掴みそして一直線に腕を戻し、その勢いでニトロトカゲの首を切断する
ジールライ「さてと、さっさと持っていくか」とニトロトカゲの死体を持ってニトにこの事を伝えた後ギルドに真っ直ぐ飛んだ
ニト「行っちゃった・・・」
私は、彼を見送った後力が抜けるように座り込む
ニト「こ・・・怖かったぁ〜!
何あの人間、超強いし、勝てる気配がない!それに、あの凍りつくような冷たい瞳・・・あんなの人間じゃない・・・」と私は彼の事を思い出し体を震わせる
ニト「出来れば、二度と会いたくない・・・」と私はそんな事を願う
俺は、ギルドに帰ってくるといつも通り驚きと尊敬の声がする
ジールライ「これでどうだ?」と受付にニトロトカゲを引き渡す
受付人「かしこまりました!いま、鑑定いたします・・・」とニトロトカゲの鑑定をする
受付人「ニトロトカゲの確認が終わりましたおめでとうございます、クエストクリアでございます」と深くお辞儀をし「これが今回の報酬です」とお金の入った袋が出される
ジールライ「どうも・・・」と受け取り休憩がてらに森に向かう
ジールライ「すぅ・・・はぁ・・・空気が美味い」とのんびりと寝転がっているといつの間にか寝てしまっていた
カサカサと草の音がしジールライを見ている謎の人影が一つあった
???「あの人は・・・」と謎の人影がジールライに近づきそして・・・
俺は、気がつくと冷たくぷにぷにとした心地いい物が頭の下にあるのを感じ俺は、そっと目を開けると青色の透明な少女が俺に膝枕をしていた
ジールライ「俺は、妖女に合う呪いにでもかかったのか?」と腰にある刀を抜こうとしたが腰に置いてあった刀がなかった
妖女はニヤリと笑い彼女の一部が俺の刀を持ち上げ見せる
ジールライ「それが無いと何もできないだろう?てか?」と妖女を睨みつけるが、妖女は優しく微笑み首を横に振り否定する
ジールライ「なら、お前は俺に殺されたいのか?」と聞くが、妖女はそれも否定する
ジールライ「それじゃ何しに来たんだよ」と困惑してると妖女は「恩返し」と言葉を発した
ジールライは「恩返し?」と分からないと言わんばかりの顔で妖女を見つめた
妖女「昔、あなたが、子どもの時に、助けられた、スライム、です」と少し片言だが、言葉は伝わり俺は、過去に傷ついたスライムを助けた事を思い出す
ジールライ「あ〜あの時助けたスライムか・・・お前は、俺がなんて呼ばれているの知ってるのか?」と聞くとスライムは「分からない」と答える
ジールライ「『モンスターハンター』と呼ばれているんだぜ」
スライム「モンスターを殺す者?」
ジールライ「そう、だからこんなふうに俺を捕らえても・・・」と俺は腕を伸ばしてスライムを捕らえ刀を取り戻しスライムの核に切っ先を向け「こんなふうに殺せるんだぜ?」と威嚇するがスライムは余裕の表情をしニッコリと笑う
ジールライ「ちっ・・・興がそれた」と言って俺は刀を鞘に収めギルドに帰る
ギルマス「おや?お昼寝はもういいのか?」
ジールライ「あぁ・・・休憩は十分したし依頼を受ける」と掲示板を見ていると「少し話がしたいけどいいかい?」と聞いてきて俺は「あぁ」と了承する
ギルマス「よし、それなら僕の部屋でお話をしようか」と俺の手を引っ張りギルマスの部屋に連れて行かれる
ギルマス「さて、君が見た『人形のモンスター』について教えてもらおうかのぉ?」
それを聞いた俺はゾクッと背筋が凍るような感覚がする
ジールライ「ハハハ・・・やっぱりあんたのその『魔法』は、隠し事は一切でき寝ないな」と苦笑いをする
ギルマス「そうでもないさ・・・力が無ければただの『過去と未来を見る』程度の魔法じゃ」と申し訳無さそうな顔で魔法の事を言う
ジールライ「程度って枠には収まらないと思うのだが?」と褒めるが
ギルマス「いいや、実際そうだよ」と否定する
ジールライ「何でそんなに否定的なんだ?」と聞くとギルマスは少し黙り込みやがて口を開く
ギルマス「だって、この魔法を使うと言うことは相手の事を信用していないと言うことでもあるだじゃろ?」
ジールライ「そんなわけないさ、あんたの魔法はここを守る為にあるんだ・・・どんな事が起きるか分かるって事はつまり相手の技の対処ができてしまうってことでもあるだろ?」
ギルマス「それもそうだが・・・僕は戦闘に関しては全然だめじゃからのぉ・・・」と残念そうにうつむく
ジールライ「それ嫌味か?俺を散々な目に合わせたくせにか?」とギルマスを睨む
ギルマス「買い被らないでくれよ・・・今の君じゃ僕なんか瞬殺じゃろ?」
ジールライ「どうだか・・・『クロックラビット』と呼ばれたあんたにありとあらゆる攻撃は通用しないだろ?」
ギルマス「アハ!その二つ名懐かしいねぇ!だいぶ昔な事をよく調べたのぉ!」とケタケタと笑う




