第三「ありえない光景」
アルノ「ハチ!しっかりして!なんであんな無茶したのよ!」と俺に回復魔法を使ってくる
ハチ(あぁ・・・なんて、心地良いんだろう・・・)
それは、まるで温かい優しい火に包まれているような感覚だった
ペイン「アルノは、そのままハチの傷を癒やせ!俺達は『ティラトル』を足止めするぞ!」とペインは的確な指示を出して皆をサポートしていた
ハチ(まだ、倒れるべきじゃない!早くあいつを倒さないと!)と思い立ち上がる
アルノ「まって!そんな傷じゃあまともに動けないよ!」と俺を止めようとするが俺はフラフラしながらもティラトルに向かっていく
ペイン「待て!そのまま向かっては駄目だ!」とペインも俺を引き留めようとするが、俺は止まらずにティラトルに挑もうとしたその時、聞き覚えのある男性の声が聞こえた
???「コイツは俺の獲物だ!」と大声でそう言い出し上から大きな大剣がティラトルの頭の上に落ちてくる
???「たく、俺に傷を負わした奴がなんでこんなにダメージを負ってるんだよ!」と少しキレ気味に俺に言うジールライ
ペイン「ジールライさん!?どうしてここに!?」と驚いた顔をしてジールライに聞く
ジールライ「それは、森の奥でコイツの群れの殲滅を任されててな・・・ラスト一匹で、まんまと逃げられたってわけ・・・巻き込んじまってすまねぇな!」とティラトルの爪を一つ持ってペインによって行き「謝罪として、この爪をお前たちにやる」と言って爪を渡す
ペイン「いいのですか?」と心配そうに聞くとジールライは「いいに決まってんだろ!」と笑顔で答えペインは安心し「ありがとう御座います」とお礼を言った後ジールライは俺の方を見る
ジールライ「俺の攻撃を受けて少ししかダメージを受けなかった奴が、何で俺の刀より攻撃力が劣る『黒玉』にやられそうになってんだよ」と睨みつける
カタハ「え!?あなたのその刀って攻撃力どれぐらいなの!?」と驚いて割り込むように質問する
ジールライ「この刀の攻撃力は1だが、少し特殊な魔法・・・いや、『エンチャント』と呼べばいいか?まぁ、そう言うのがけられていてな・・・」
ペイン「その『エンチャント』との効果は何でしょうか?」と少年のようなキラキラした瞳でジールライを見つめる
ジールライ「近え!近え!離れろ!」とペインを退けたあとエンチャントの効果を言った
ジールライ「この刀のエンチャント効果は・・・『相手の最大攻撃力をコピーし、倍にする』と言う人離れしたこの世にたった一つしかない刀さ」
アーチ「どゆこと?」と首を傾げてジールライに質問するとカタハが「つまり、相手の攻撃力が自分に倍の力の攻撃力が手に入るって事よ」
アーチ「え?何それ・・・つまり、千ぐらいの攻撃力がある黒玉をジールライの刀は、倍の攻撃力で攻撃することができるってことかよ!」と理解した後飛び跳ねるように驚く
アルノ「でもそれなら何であの時、ジールライさんの攻撃が防御力が低いハチの首を貫けなかったんだろう・・・」と不思議そうな顔でジールライに質問するとジールライはアルノに指を指して「そう!そこだ!」と言って俺の話になる
ジールライ「攻撃力が倍になったにもかかわらず、紙耐久力にもかかわらず、コイツは俺の攻撃を受けてもなお貫け無かった」
ペイン「確かに・・・そう考えるとハチがどうやってジールライさんの攻撃を防いだんだろう・・・」とここにいる全員が考え始めそしてデントはあることに気付く
デント「そう言えば、ハチの魔法の所に何やら不思議な文字が刻まれていた・・・もしかしたら、その魔法の効果なのかも知れぬ」と言うとペイン達は納得したような顔をで「あぁ、なるほど!」と手のひらに握り拳を乗せる
ジールライ「どんな文字なんだ?」と俺のステータスを見てないジールライは何の事やらとペイン達に質問するとペインは地面に『ERROR』と地面に書く
ジールライ「これが、コイツの魔法なのか?なんて書いてあるか読めないな?」
ペイン「実は、俺達にもなんて書いてあるのか分からないのです」
ジールライ「よくそんな訳もわからないモンスターを連れて行こうと思ったな・・・」と少し呆れたような声を出す
アルノ「だって、この子なら大丈夫って思ったんだもん!」と自信満々に胸を張る
ジールライ「何でそんなに自信満々なんだよ・・・」と少し苦笑いをしたあと少し懐かしそうな顔をし小さい声で「まだ、アイツみたいな奴がまだいたんだな」とそう呟いた気がした
ペイン「薬草も集まった事だし、俺達は先にギルドに帰らせてもらいます」とペイン達は俺に手を降ってギルドに帰っていく
ジールライ「あのモンスター・・・彼奴等を助けるために力を使ったのか・・・」と俺はそう考えながらモンスターの死骸をもってギルドに足をバネのようにねじり飛んでいく
ジールライ「まったく、腹立たしいモンスターだ」と俺はそうつぶやきながらあの『いぬ』と言うモンスターを思い浮かべギルドに到着する
ギルマス「おやおや?いつもより遅かったじゃないか・・・そんなに手こずる相手だったのかい?」と憎たらしい笑みを浮べて煽ってくるギルマスに俺は「逃げてたんですよ」と答える
ギルマス「そりゃそうか・・・君なら立ち向かってくるモンスターを30分もかからない内に倒しちゃうんだからさ・・・君の固有魔法は本当に興味深いよ」と俺に近寄ってくる
ジールライ「自分でもこの魔法が何なのか分からないですよ・・・」と頭を掻く
ギルマス「そうかい・・・でもまぁ、君ならあの魔王『ルター』を殺す事は出来るんじゃないか?」とその提案に俺は「まだ無理ですよ・・・」と断る
ギルマス「それは残念だ・・・固有魔法を持っている君なら行けると思ったのに・・・」
ジールライ「ギルマス・・・買いかぶり過ぎですよ・・・」と俺は笑う
ギルマス「いや、これは冗談抜きで言ってるぞ」
ジールライ「まぁ、考えておきますよ・・・」と言って俺は報酬を貰い次のモンスターを狩りに掲示板を見ていると例のあのモンスターがいるチームが来た
アーチ「いや〜ハチのお陰で助かったぜ〜」
デント「うむ・・・しかし、ハチは少し無茶しすぎだもう少し体を大切にしろ」
アルノ「そうですよ!無茶しちゃ駄目ですよ!もう!」とモンスターを叱る二人
ペイン「まぁまぁ、俺達はそれのおかげで助かったんだしいいじゃないかな・・・」とリーダーが間を割って入るが二人は「ペインは黙って!」と言ってペインは縮こまってしまう
その後あのモンスターは、おとなしく説教を受けていた
ジールライ(モンスターの癖になんでおとなしく、人間の説教食らってんだよ・・・)とそう思いつつモンスターが叱られているところを見る
ギルマス「奇妙・・・いや、馬鹿げた光景だなと思ってるな?」と不意に俺の横から話しかけて来て俺は少しビクリと反応し「なんだ?」と聞く
ギルマス「いや〜あまりにも珍しく不思議な光景だなと思って話しかけたんだよ」
ジールライ「あっそ・・・そう言えば、あのモンスターのステータスはどんな感じだったんだ?」とふと俺はあのモンスターに違和感を感じていた
ギルマス「これだよ」と俺にステータスを書いた紙を見ると防御力の低さに驚く
ジールライ「防御力99!?雑魚冒険者の防御力とほぼ一緒じゃん!なんで『黒玉』食らって生きてんだよ!?」
ギルマス「何だって?あの即死効果を持つ『黒玉』をあのモンスターは食らったってのかい?」と驚くギルマスに俺は「え?」と変な声が出てビックリする
ギルマス「知らなかったのかい!?ティラトルが放つ『黒玉』は、攻撃力は強いのは勿論だけど即死の魔法でもあるんだよ!」と驚きながら説明するギルマスに俺は「いや、即死あるんだったらあんな威力はいらんだろ」と答える
ギルマス「それは、ゴースト系の即死効果を持つ物だね
君が持ってきたのは、物理系の即死効果を持つ物だ」
ジールライ「知らなかった・・・」と戸惑う
ギルマス「よくそれで生き残れたね・・・」と苦笑いしているギルマスに俺は「素手で弾き返したことがあるし、即死はないかな〜と思ってたんだがな・・・」
ギルマス「あれに触っちゃったのになんで死んでないの!?
それも、君の不思議な魔法の効果かい?」
ジールライ「さぁな、だけどこの魔法は他の奴らが使う固有魔法とは『別次元』のものだと思う」と俺は自分右手を見つめる
ギルマス「ハッハッハ!別次元の魔法か!その発想はなかった」と笑い転げる
ジールライ「本当そう言う格好を見ると年相応な感じですね」
ギルマス「言うじゃないか・・・」と俺を肘でグリグリとしてくる




