第四「スマイリーの過去」
すジールライとスマイリーは、夜一緒の部屋にいて過去の話をしていました
ジールライ「・・・とまぁ、そんな事があって命令に逆らう事はやろうとしなかったんだよ」
スマイリー「なるほど・・・それで、その『ルター』って子に救われたのですね?」と納得しジールライは「あぁ・・・合っている」と了承する
スマイリー「なるほど・・・その子は、今どこに?」と聞くとジールライが悲しそうな顔をして「もう・・・もう、この世には・・・」と言いかけた時にスマイリーは察したのか「やっぱり話さなくても大丈夫ですよ!」とジールライの口を抑えて言いました
ジールライはコクコクと頷きスマイリーはジールライの口を抑えていた手をどかす
スマイリー「大変失礼な事を聞きました・・・代わりと言ってはなんですが、私の過去を聞きますか?」とジールライに質問するとジールライは「お願いする」と頼みました
そして、スマイリーは話を始めました
まだ、スマイリーが6歳の時の話
スマイリーは、とある貴族の娘だった
市民から税金で巻き上げ、自分達だけで贅沢な暮らしをしていました
スマイリー「ねぇ父様・・・外の人たちが苦しんでいるよ?」と私は不安な顔で父親を見つめたが、父親は「なぁに、心配するな!あんな物は我々の為に働いて幸せなのだから」と優しい笑顔を私に見せるが私は、人々が苦しんでいるように見えてコッソリと家を出て街を見てみた
それは、ひどい有様でこのままだといけないと感じて私は、父親のやっている事を人々に聞くと、人々は父親の悪口ばかりを吐いていた
私は、このままだといけないと感じ家に戻ろうとしたけど帰り道が分からず迷子になってしまい、家を探しながら彷徨っていると、一人の少年が逆立ちをしながらボールの上に乗って芸の練習をしていました
私は、その頑張っている少年に見惚れてしまいました
すると、少年が私が見ている事に気づき練習を止めてこっちに向かってきました
少年「君!僕に何か用があるの?」と聞いてきて私はびっくりし「は・・・はい!」と応えてしまい少年は「何か御用でしょうか・・・お嬢さん?」と聞いてきて私は「迷子になっちゃったの・・・」と応えると少年が「ぼ・・・私がお送りになりましょつか?」と質問をしてきた
スマイリー「お・・・お家までお願いします」と言うと少年が私の手を掴み「こちらですよお嬢さん!」と私を引っ張って行った
私は、その子に引っ張られながらもついて行くと自分の家に戻ることができた
私は、不思議だなと思った
なぜなら、少年は知り合いでも無いのに私の家の所まで連れてってくれた
私は、その少年に名を聞きました
少年の名は『ラック・ガイド』と言う名前でした
私は、その少年に恋を抱きまた、会いたい!話をしたいと言う欲が出て来て、ラックを探しに家をまたコッソリと抜け出した
ラックは、いつもの場所で芸の練習をしていました
私は、影に隠れてラックの練習する姿を覗き見をしていると、一人の道化師が来ました
道化師「ラック!調子はどうだ?」
ラック「はい!すこぶる良いです!」と元気よく挨拶をした
道化師はニコニコとしながら「それは、よろしい!そろそろ本番と行きましょう?」と聞くとラックは「本番・・・」と呟いてしばらく黙り込んだ
私は、思わずラックに近寄ろうと足を出そうとした時、後ろから男の人が私の腕を掴み「こいつは良い金になりそうだ!」と言って連れ去ろうとする
スマイリー「嫌!止めて!誰か助けて!」と大声で声を出すと、一人の道化師がこっちに走って来て「何しているのですか?」と訪ねてきた
誘拐犯「あぁ?こいつを拐って売るんだよ!」と躊躇せずに話した
道化師「なら、お止めください・・・気分が最悪ですので」と殺意を私の腕を掴んでいる男に向かって放っていた
男は、ナイフを取り出して「この娘がどうなってもいいのか?」と私を人質にした
道化師は、手を上げ「その子を離しなさい」と言ったが誘拐犯は「やなこった!ここの生活はもううんざりなんだよ!
ここの領主のせいでな!」とその言葉を聞いてきて私は父親のせいでこうなったんだと
私は、父親の事を許せないと思いました
この人も、本当はしたくないのにしないと生きていけないぐらいまで追い詰められているのに何もできない自分が許せなかった
そう考えている間に誘拐犯が煙玉で目眩ましをして私を連れてその場を去った
連れさらわれた場所は、何処かの空き家だった
壁はボロボロで覗けるぐらいの隙間が沢山あり、中にある生活用器具も、ボロボロで使う事ができないぐらいひどい状態
そして私は、椅子に縄を縛られていてうごけない状態だった
誘拐犯「すまねぇな・・・これも生きる為なんだ・・・許してくれねぇかな?」と私に謝罪をしてくる誘拐犯に対して私は、父親に対しての怒りが更に増した
女の子「お父さん・・・何してるの?」と誘拐犯の娘が不安そうな顔をして近寄ってくる
スマイリー「えっと・・・誘拐ごっこをしてるの!」と私は女の子に笑顔を見せて「きゃあ〜〜助けて〜」と演技をする
誘拐犯は、察したかのように「ぐへへへ!この子がどうなっても良いのか!」と私の前に立って誘拐ごっこのフリをする
女の子「あ!なるほど!なら!私が来たからにはもう大丈夫だよ!お嬢さん!」と玩具の鉄砲を取り出して誘拐犯に向ける
誘拐犯「ひぃ〜〜お助けください〜もうこんな事はしませんので!」と手を上げて女の子に向かって土下座する
女の子「分かればよろしい!」と得意げな顔で胸を張る
しばらく遊んだ後、女の子は遊び疲れたのか目を擦って「ふぁ〜」とあくびをしていた
誘拐犯「もう眠たくなってきたのか?ロロ」
ロロ「うん・・・眠たくなって来ちゃった・・・」
誘拐犯「なら、お布団に行こうか!」とロロちゃんを抱えて外に出て行った
そして、しばらくした後誘拐犯が帰って来た
誘拐犯「助かったよ・・・娘には、こんな事はバレたくないんだ」
スマイリー「あなたは、なぜそんなことをするの?」
誘拐犯「金が無い、食料も無い中亡くなった妻の形見みたいな物だ」
スマイリー「それって『ユーロ・ハッピー』の人のせいでしょ?」と私は、父親の名を出すと誘拐犯は、ブチギレしそうな顔で「そうだ」と言った
私は、自分がその人の娘だと言おうとした時、誘拐犯の後ろから「動くな!」とラックの声が聞こえ私は、声が聞こえた方を向くとラックが誘拐犯の首にナイフを当てていた
スマイリー「ラック君!どうしてここに?」
ラック「へへ・・・お客様、お怪我はございませんか?」とニッコリと笑い小さなナイフを私に投げて縛っていた縄を切った
ラック「僕の能力は『案内』だよ
君の家に送った時も、ここを探す時も、僕の能力で追跡せずにここまでこれたんだ!」と得意げな顔で自慢する
誘拐犯「クソ!ここまでかよ・・・」と歯ぎしりをしていた
ラック「どうして、こんな事をしたのですか?」と誘拐犯に聞き誘拐犯は、黙り込んでしまった
私は、それに代わって私の父の事について話をした
スマイリー「その人は、私の父様のせいでそんな事をしないと生きてけないの」と誘拐犯が私があそこの娘と言う事を聞くと私に憎まれ口を吐き出すかのように言ってきた
私は、その暴言に黙って聞き入れて心の中でごめんなさい、ごめんなさいと何度も何度も謝った
私は、父親がしてきた事に対して許せないと感じた
自分の父親のせいでこうなった人達が沢山いると考えると腹が立った
ラックは、そのまま私を連れてカラフルなテントに入った
そこには、一つの大きな舞台があってその周りに椅子がたくさん並んでいた
ラック「ここは、僕たちがサーカスをする所だよ!」とこの場所の説明をしてくれたそれも、楽しそうにサーカスの内容を教えてくれた
スマイリー「楽しそうだね……」と呟くとラックは「なら、一緒にサーカスをやろうよ!」と誘ってきて私は、驚きを隠せず「いいの?」と聞いた
ラックは「こうやるんだよ!」と言って一輪車に乗り5本のピンでジャグリングをした
しばらくジャグリングしたあとラックは、私にピンを3本渡し「君もやってみて!」と言われて私もラックの様にピンを投げるが、上手くジャグリングをすることが出来なかった
ラック「こうやるんだよ」と優しく私にジャグリングのやり方を教えてくれた
楽しかった、ずっと続けたいと思った
道化師「ラック!もうそろそろショーを開催するから、そこらへんにしときなさい!」と道化師が現れラックに呼びかける
ラック「はーい!大団長!」
私は、ピンをラックに返し、その場から去ろうとしたが、さっきの戦闘を見て私はサーカス団にお願いをする事にした
私は、サーカス団の大団長に近寄り「この街を救って」と願った




