第二十「魂と心の宿っていた兵器」
ジールライ「う・・・・・・クソ・・・・油断した・・・
『グラト』は・・・・!?機械の損傷が激しすぎる・・・・
これじゃあ、動こうにも」と諦めかけた時、『グラト』が自分で起き上がりました
グラト「損傷・・・大・・・・ダメージハコレ以上吸収ハ不可・・・
ソノエネルギーヲツカッテ、アラタナ兵器作成・・・・完了
変形『ドール』
起動シマスカ?マスター」
ジールライは一瞬迷いましたが「起動をする!!」と言いました
すると、『グラト』は「了解」と返答しなんと、人の形に変形した
見た目は、普通の女の子に然程変わりない
腕などは細く、胸には赤いルビーのような物がついており、背中にあった翼や腰や肩にあった大砲などが小さくなり目は赤く、髪が紫色で、歯はギザギザで、手にはあのゴツイ杭打ち機がついたガントレットがあり
頭以外は黒く細い鎧をまとっていた
頭には黒い鬼の仮面がありました
グラトン「マスター・・・・・・
命令ヲシテクダサイ」
ジールライ「奴を倒してくれ・・・・」と言った後、ジールライは気絶しました
グラトン「了解」と言ってゴツかったガントレットを変形させ、ほっそりとした手に変わりました
グラトン「マズハ・・・・アノ、義手ト、ガントレットヲ外ス所カラデスネ」と言った瞬間、目にも止まらぬ速さで博士の義手とガントレットを取ろうとしました
博士は『加速』でそれを回避しました
モルモト博士「義手とガントレットをすぐさま狙うとは・・・・
いろんな意味でヤバいね・・・・」と冷静に作戦を・・・・
モルモト博士(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
どないしよ、取られたら本当にまずいって・・・・
いきなり、ファイナルウェポン使ってくる?
てか、『グラト』が変形するなんて聞いてないんですけど!!
それに、奥の手も出されたし私が作った兵器が二人も裏切るとか・・・・状況的に最悪過ぎ)作戦を立てることができなかった
グラト「自己分析開始・・・・・・
能力『加速』・・・・相手ノ、パターン解析中・・・・完了」
死期「させる訳が・・・・!?」博士のもとに向かおうとした時、気無が立ちふさがりました
気無「死期・・・・俺はもう、ウンザリしてんだ!!
護衛任務に行ったときいつも、仮面をつけた女が来て殺してきた・・・・
やっと倒せたと思ったら、博士にそっくりな『人形』だったよ
あれもこれも、全て博士の思惑だったんだ
だから・・・・俺は、博士を裏切る」
死期「それは、博士にとって必要な事だっただけで・・・・」
気無「死期・・・・そこで止まってくれ・・・
動かないでくれると痛い目を見なくて済むぞ」ナイフを構える
死期は不思議そうに「いつから、君は私より強くなったの?」と気無にの腹にパンチを喰らわす
しかし、気無にダメージが行くのではなく死期にダメージが行きました
油断した死期はそのまま倒れました
縁切「博士!!今、加勢しに行きます」
低屈「おい、ちょっと待てよ・・・・縁切・・・俺と、ちょっと付き合ってくれねぇか?兄妹仲良くデートさ」
縁切「お断りします
裏切りの貴方に付き合っている暇などありません」
低屈「お前の考えてる事は分かるぜ
俺とお前の能力の相性は最悪だよな・・・・だから、相手にしたく無いんだろ?」ニヤリと笑う
縁切は唇を噛みながら、焦りを感じていました
グラトは、博士の義手とガントレットを集中的に狙いました
すると、後ろから首に攻撃を受けました
暗盲の攻撃でした「博士大丈夫?」そう聞いてくるとモルモト博士は「大丈夫よ」と返し煙幕を出して退散することにしました
その煙に紛れて暗盲は、死期を持ち上げ連れて行きました
しかし縁切は、グラト達の時間稼ぎをしていました
低屈「おいおい・・・・博士の野郎お前を置いて逃げ出していったぜ?
大丈夫なのかよ」と煽るように言いました
縁切「何を言ってるの?貴方達を殺して逃げればいいだけの話じゃない」
その頃ジールライは、目を覚ましました
ジールライ「博士は・・・・どこに行った?」
グラトは、すぐさまジールライの所に駆けつけ謝罪をしました
グラト「ゴメンナサイ・・・・マスター
任務遂行、出来マセンデシタ・・・・壊すナリ、スクラップスルナリ、好キニシテクダサイ」
ジールライ「なら・・・・先に家に帰っていてくれ・・・・あの家を守ってくれ」と命令をしグラトは「了解シマシタ、マスター」と言って戦闘機に変形して飛んで行きました
ジールライ「あれは・・・・確か、縁切だったっけ?
酷い顔だな・・・・」激しい頭痛が襲う「うっ・・・・」と膝を付くが立ち上り縁切の所に向かう
二人は縁切と戦っていました
縁切「貴方達の相性は本当に最悪ですね」
二人は「それが、俺らのやるべき事だから」
縁切は、妙な気配がする方に気が付きました
縁切「ジールライ・・・・今なら、簡単に貴方の首を落とす事が出来ますね」と言ってフラフラになってるジールライの首を目掛けて斬撃を飛ばす
二人は「まずい!?避けろ!兄貴(兄さん)!!」と二人は向かいましたが気無の『身代わり』の効果も断ち切られていました
そしてその斬撃は、ジールライの首に当たりジールライの頭は落ちました
二人は青ざめました
縁切は「やった」と思った時嫌な予感がしました
ジールライの切ったはずの頭が元に戻りました
ジールライ「・・・・
大丈夫、ダイジョウブ、まだ・・・・助けラレる
お前ニ、心は・・・・アルんだ
モう・・・・ヤスんデも大丈夫だ」少しずつ縁切に近寄る
縁切は疲れを感じており、もう能力を発動する力すら残ってはいませんでした
縁切(これまでなの?あの人は、私を殺すのですね
だったら・・・・もう、休んでも良いのね・・・・すみません博士は、見てくれてるかな・・・・)と目を閉じ涙が出る
ジールライは縁切を抱きしめ辛そうな目をしていました
縁切は驚きを隠せませんでした
縁切「え・・・・えっと・・・・何をしてるの?
私は、貴方の敵ですよ?なんで・・・そんな目で見るのですか?
貴方は、何がしたいのですか?どうして、敵の私達に・・・・」
ジールライ「俺ハ、お前のコトを敵とハ思ってハいナイ!!
辛カったヨナ・・・・苦しカッたヨな
俺は、オ前の敵デは無い
オ前にモ、心ハ存在すルんダ」
縁切「私に心は・・・・」と否定しようとすると低屈が「ならなんで泣いている?」縁切は「え・・・・」と声が漏れ頬に触れると水に触れる感触がしました
縁切「なんで・・・・なんで、博士の所にいた時は流れなかったのに・・・・辛くないのに・・・・涙が出てくる・・・
辛くない、私はやれる子、廃棄されない私は・・・・博士に見捨てられたくない」失敗作の兄妹達が破棄される所を思い出し、見捨てられたくないと言う感情が芽生えそこから爆発したかのように感情が溢れました
縁切「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
見捨てられたくない!!
私はまだ役に立つ、マスター・・・・捨てないで・・・私を見てよ・・・・お願い」と負の感情が強く出て来て能力が暴走しました
周りの物や自身の体を切られていきました
低屈「まずい・・・・このままじゃあ、あいつは死ぬぞ 」
気無「『身代わり』も出来ない・・・・どうしよ兄さん」
ジールライ「大丈ブ・・・オレガ、お前ノ面倒をミルよ
俺ハ、絶対ニお前を見捨てナい!!!」縁切の胸に手を突っ込み意識を集中しました
縁切は、能力の暴走で激しい痛みを感じていましたその痛みは、何かに切り裂かれる感触でした
縁切「痛い痛い痛い痛い痛い痛い・・・・・・助けて・・・・お・・・願い・・・・誰・・・か助け・・・・て」すると走馬灯が見えました
それは、人々を殺してきた記憶でした
男性「痛い・・・・やめてくれ・・・・俺が何したってんだよ・・・
俺には家族がいるんだ・・・・だから、見逃してくれ頼むやめてくれ・・・・やめ・・・・」ザシュと切り裂かれる
少年「痛いよ・・・・僕は、悪いことをしてないのに
助けて・・・・殺さないで・・・・殺さな・・・・」ザシュ切り裂かれるそれを、何十人もの人を殺しました
縁切「・・・・これは、この人・・・・いや、私が殺してきた人々の痛みなのね・・・・こんなに痛い物だったのね・・・・
ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい」と謝罪をし続けました
縁切(私は、ここで死ぬべき運命ね・・・・
死んで償うべきものね・・・・私は、生きていちゃいけなかったのね・・・・
傲心が、言ってたのもわかった気がする・・・・あの時兄を信じとけばよかった・・・)とゆっくりと意識が無くなって行く
その時、誰かに掴まれる感触が2つありました
一つは何もかも狂った様な手・・・・もう一つは創り出された手で掴まれました
しかし、聞こえた声は1つだけでした
ジールライは切り裂かれながらも縁切を呼び続けました
そして、暴走は止まりジールライと縁切は気絶をし倒れました
しばらくすると、トラックが来て中からねむが出て来ました
ねむ「・・・・にぃにぃを早く乗せて」
気無と低屈は、2人を抱えてトラックに乗せてジールライの家まで帰りました
グラト「マスターノ異常事態ノ確認スグニ治療室ニ」とジールライを治療室に連れて行こうとしました
するとバラが「お兄ちゃんの傷は、後もう少しで治ると思うよ」と告げ説明をしました
低屈「全てを『狂う』能力・・・・だから、縁切の能力でも『切断』事ができなかったんだな
チートじゃん
生命を狂わして生きるなんてな・・・・そういや、生命を狂わして大丈夫なのか?」と心配しました
それを聞いたジールライは「んまぁ・・・そんな所だ
生命を狂わしてるだけだからな・・・・痛みはない
だって、生きてるようで生きてない、死んでるようで死んでない
そう言う能力だ死んでる時って痛みとか感じなくなる」と嘘をつく、痛みが無いなんて真っ赤な嘘死ぬ程激しい痛みをジールライを襲っていたずっと・・・
低屈は手を叩き「それで、次の方針は?」と質問をしました
ジールライ「しばらく・・・・博士の行動が出るまで待つか」
低屈「それしかないのか?」
ジールライ「まぁ・・・・探すことも一つの手だが・・・・・・やるか?」と聞きました
低屈「やるよ・・・・兄貴は、ここで少し休んでくれ」
ジールライ「んじゃ・・・・お言葉に甘えて」とストンと落ちるように寝ました
バラ「そんなに疲れてたんだね・・・・お疲れ様・・・お兄ちゃん」とジールライに膝枕をする
低屈「そういや、コイツ兄貴の事を兄さんだなんて、昔言ってた口癖がまだ残ってやがった可愛い奴め」と笑顔を見せながら気無の首に腕を乗せ、頭を強く撫でる
それを聞かされた気無は、顔を赤らめ「やめろ」と低屈を叩く
気無「そういや、傲心は低屈って名前だけど自分で考えたのか?」と聞くと低屈は「あぁ・・・・名前は、兄貴につけてもらったんだ」
気無「何それ、羨ましい・・・・・・僕もライ兄に、つけてもらおっと」
バラ「代わりに私がつけようか・・・・名前」
気無「バラ姉か・・・・うん!お願い」
バラは気無の事を『死代』と名付けました
死代の能力の意味を加え代わりに受ける最強の盾『死に代わり』を意味して「死代」
死代はとても気に入りました
死を代わって受ける・・・・僕にピッタリの名前だと嬉しそうにしました




