4話
景色がユラユラと揺れる。
空を見上げれば爽快な青空。
視界の端には森の木々が生い茂る。
うん。
チュンチョン。
「この雀何で僕をおぶって何処に行く気だ?」
あの時、食われると思った僕。
だがこの雀に食われるどころか背中に背負われて移動してる。
因みに嘴で背中に乗せられとは思いませんでした。
というか嘴が肉に食い込んでました。
食われると思いました。
「ああ~~気持ちいい~~」
柔らかく暖かい羽毛に蹲る僕。
お日様の匂いがする。
「なあ……お前僕を、どこに連れて行く気だ?」
チュンチョン。
雀が首をこちらに向け鳴く。
「うん、分からん」
そのまま前を向いた雀は歩く。
いや。
良いんだが。
「不味い喉が渇いた」
軽い脱水症状だろうか?
のどがカラカラだ。
チュンチョン。
ガシッ!
「ぎやあああああああああっ!」
嘴で肩をついばまれた。
ドシン。
「いたあああああっ!」
雀の背中から落とされたっ!
ひでええええっ!
「うん?」
視界が開けていた。
今まで見ていた鬱蒼とした森の木々が開けていた。
目の前には大きな湖。
青く澄んだ湖があった。
深い水底がそのまま見える程の澄んだ湖だ。
湖の向こう側に拳大ほどの犬の群れが見える。
あれ?
結構近くだな~~。
「いや……あれ? 犬か? 狼じゃね?」
嫌な汗がでる。
あれが此方に来たら僕は愚か此の雀は食い殺されるかも。
「おい雀、狼に見つかる前に逃げるぞ」
雀を叩く僕。
幸い狼の群れは此方に気が付いてないみたいだ。
チュン。
ザクッ。
「いたああああっ!」
頭部に激痛が走る。
嘴で突かれたみたいだ。
オオン。
「あ」
狼たちが此方を見る。
僕も見る。
視線が合う。
キャイイイイイイイインッ!
キャンキャン。
慌てて逃げていく狼たち。
何か恐ろしい物を見たみたいだ。
というか慌てすぎてコケてたな。
何で?
チュンチョン。
僕は水を飲む雀をみた。
雀は我関せずと湖の水を飲む。
美味そう。
でも幾ら綺麗な湖の水でも細菌とかアメーバーとか居そうだな。
とはいえだ。
このままでは脱水症状でヤバいし。
飲むか。




