5話
湖の水を飲んで脱水症状を脱した僕は溜息を付いた。
チュンチュン。
雀が地面をほじくりミミズを食う。
他には飛んでいた虫を掴まえ食う。
「腹減った」
その声に反応した雀はミミズを差し出す。
「食えない食えない」
そう?
そう言ってるかの様にソッポむく。
そのままミミズを食べる。
何か食い物は無いかと荷物を漁る。
弁当箱があった。
有った。
食い物。
正確に言えば食い残し。
弁当箱に残った飯粒を食う。
チュンチュン。
雀が弁当箱を覗き込む。
「食うか? ご飯粒しかないけど」
いいの?
雀が首を傾げながら言った気がする。
「腹の足しにならんから良いぞ」
有難う。
チュンチュン。
嘴でご飯粒を食べる。
ピタリ。
雀が止まる。
何か衝撃的な事が有ったみたいだ。
ガツガツ。
物凄い速さでご飯粒を食べる雀。
「美味しかったんかい」
流石は雀だと感心する。
雀って米が好きなイメージが有るからな。
「というか雀の言葉が分かるっ! あれ?」
チュン。
どうしたの?
首を傾げる雀。
……。
「雀の言葉分かる気がする」
気のせい。
雀は首を振る。
「だよね~~~」
そうそう。
雀は首を縦に振る。
「そんなわけあるかあああああああああっ!」
ちっ。
誤魔化せないか。
雀は吐き捨てる。
「お前の言葉分かるんだけど何でだ?」
魔物使いのジョブね。
雀は嘴を開く。
「魔物使い?」
よんで字の如く魔物を使うジョブよ。
「へえ魔物を使う……魔物? 誰が?」
私よ。
雀は胸をはる。
「雀が」
そう。
『虫食い』と呼ばれる上位の魔物。
あんたと不本意だけど契約したからね。
うんうんと頷く雀。
「契約?」
私に名前を付けたでしょ。
翼で自分の方を突く雀。
「名前なんて付けてないぞ」
付けたじゃない。
「は? 頭おかしいんじゃね? 付けてないぞ」
グサッ。
雀の嘴が頭に刺さる。
「ぎやあああああああああっ!」
悶絶する僕。
「なにすんだっ!」
正座。
雀が地面をさす。
「は?」
正座。
雀更に翼を下に向ける。
「頭悪いのか? 鳥頭だから」
ザクッ!
「ぎゃああああっ!」




