第16話 顔合わせパーティー①
「ギネラ様お迎えに伺いました」
「お待たせしました」
「まず、カルディア邸にてお召替えをしてから学園に向かいます。レビンお嬢様もカルディア邸にてお召し替え中でございます。」
迎えに来たのはレビンの専属メイドのティリさんだ。
「わかりました。お願いします。」
★
一方、カルディア邸では、カルディア夫人であるシーラを筆頭にメイドたちがあーでもない、こーでもないとレビンの着せ替えを行なっていた。
「ねぇ、お母さんどっちが似合うと思う?」
「ん〜黄色のドレスの方かな」
「やっぱり!私もそうおもってたんだよね」
「ギネラ君がどんな顔するかたのしみね」
「もう!からからないでよ」
レビンは黄色いドレスを着ていくことに決め、ギネラの名前を出されると少し頬を赤らめながら否定する。
そんなレビンの姿が可愛いのか夫人とメイドのいじりは止まらなかった。
「奥様、レビン様、ギネラ様のお着替えが終わりました。お連れしてもよろしいでしょうか?」
「こっちもちょうどおわったところよ。連れてきてちょうだい。」
★
「ギネラ様、お召替え終わりましたか?」
「はい。終わりました。」
「では、レビン様の所へお連れします。」
そう言われてメイドさんに俺は広い屋敷の1室に連れて行かれる。
「では、開けます。レビン様をみたら一言感想をお願いします。」
そう言ってメイドさんは扉をあける。
「 」
ギネラは声が出なかった。普段は元気溌剌な少女であるレビンがその持ち前の明るさを示すような黄色いドレスを纏い、しかしいつもと違い静かで壊れそうな淑女としてそこにいた。
「ギネラどう?」
しまった。レビンから声をかけられてしまった。扉の前でメイドさんに感想を言えと言われていたのに。
そう思ったギネラは急いで感想を考えるが全く思いつかない。
「す、すごく綺麗だと思うよ」
「そう、ありがとう」
ギネラに綺麗だと言われたレビンは少し頬を赤らめながらニヤニヤしてしまう。
一方でギネラはそんなことに気づかず、レビンが嬉しそうだと解釈した。
「それではいってらっしゃい」
そう言われて俺とレビンは学園へと向かっていった。




